Michiru、温かいメッセージの詰まったミニアルバム『Bitter&Sweet』をリリース
久々の新曲「大切なあなた」を11月2日から着うた配信でリリースしたMichiru。11月16日からは着うたフルでも配信がスタートし、人とのつながりを唄った温かいメッセージの詰まった歌声が聴いた人を癒している。そんな新曲も収録されたミニアルバム『Bitter&Sweet』が12月14日にリリースとなった。彼女がセレクトしたカバー曲とオリジナル2曲の他には、ラジオ番組ように彼女が楽曲解説をする「声のライナーノーツ」も収録。心のこもった温かさを感じる作品だ。
──今作はカバーが5曲にオリジナルが2曲ですね。「声のライナーノーツ」までついていて。
Michiru:「声のライナーノーツ」まで聴いたんですか?(笑)
──もちろんです。あれがあるから、カバーのこともわかるし、どんな気持ちで唄ったかもわかるし。こういうインタビューと変わりないですからね。
Michiru:はい。全部しゃべっちゃいました(笑)。今回の作品を作ることになったきっかけは、私がレギュラーでやっていたラジオから発展した企画だったんですが、作品にスペシャル感を出すにはどうしたらいいのか考えていて、ラジオみたいな私のおしゃべりを入れたら面白いんじゃないかということで。
──なるほどね。ジャケットに自分のイラストが使われているのも含めて、楽しい一枚ですね。
Michiru:はい。盛りだくさんな内容になっています。
──ラジオの企画でカバー曲を唄うというコーナーから発展したということですが、もともと選曲は自分でしていたの?
Michiru:はい。そうなんです。加藤いづみさんの「好きになって、よかった」はスタッフが教えてくれたんですけどね。最初は杏里さんの「オリビアを聴きながら」とか、唄いたいなぁと思ってた曲を唄ったりしていたんですけど、スタッフさんが“こういう曲もあるよ”って教えてくれた中に「好きになって、よかった」が入ってて。声が個性的で、とても可愛らしくて。
──この曲は唄い直したんですよね?
Michiru:はい。「声のライナーノーツ」でも話したんですけど、歌詞に“好きになって、よかった~”っていうフレーズがいっぱい出て来るんですよ。でも、よくよく聴いたら、もしかしたらこれは全部違う感情のこもった“好きになって、よかった~”なんじゃないかと。それをどうやったら表現できるのか、すごく考えて。
──徳永英明さんとかスピッツとか、男性が唄っている曲もカバーしていますよね。
Michiru:徳永さんの「レイニー ブルー」は音域がすごく広くて大変だったんですよ。高いし、低いし(笑)。もともと大好きな曲だったので、それを唄うってことでとても勇気が必要でした。スピッツの「ロビンソン」は、歌詞を読んだときに、決して明るい歌ではないなと思っていたら、ものすごい暗い「ロビンソン」になっちゃったんですよ(笑)。“これは!? ちょっと違うかな”と思って、最終的に半音上げたらいいかなと。そうしたら声の表情も一気に明るくなって、声を張る部分もちゃんと張れたし、表情もついたので半音上げで唄い直して。男声キーの曲を唄うのは難しいですね。
──勉強になったことがすごくたくさんあったんじゃないですか?
Michiru:たくさんありましたね。カバーを唄うというのは、当たり前ですけどカラオケとは全然違うし、すごく大変なことなんだなと思って。自分の曲にしなければいけないから。今作は、私は知ってる曲ばかりだったんですけど、若い人は新鮮な気持ちで聴けるだろうし、もっと年上の方には懐かしいと思ってもらえるだろうと思うんですよ。いろんな方に聴いてほしいですよね。
──その中にオリジナルソングが二曲入っていますね。メロディの良いカバー曲の中に入っていても、しっかり馴染んでいますね。
Michiru:私のライヴでは定番の曲なんですよ。「君の名前」も「大切なあなた」も他の曲と合わせてアコースティックアレンジで作り上げて。
──この2曲はどんなときに生まれた曲なの?
Michiru:「君の名前」は1~2年くらい前に作った曲なんです。
──名前がテーマになった曲だけど、名前について考えたきっかけは?
Michiru:同じ名前の人って世の中にたくさんいるなぁと思ったんですね。漢字とか親がそこに込めた意味は違うと思うけど。自分にとって、その人の存在って、その人だから意味があるわけで、同じ名前の人がいたとしてもぜんぜん別の人なんだよなぁ、私にとって意味のある名前は、その人の名前だけというか。そういう実体験から生まれた歌詞なんですよね。
──「大切なあなた」は?
Michiru:今年3月の震災の直後くらいに出来た曲なんですよ。震災のすぐあとは、私自身、何も考えられなかったんですよ。ブログも書けなくなったし、もちろん曲を書くこともできなかった。どんな言葉を書いたらいいのかわからないし、「大丈夫ですか?」って書いたところで、大丈夫じゃない人がたくさんいるわけじゃないですか。もう何も書けない……と思って。それでもやっぱり、ブログを見てくれる人が毎日いるんですよ。これは何かしなきゃいけないなって思ったんです。それで、最初は絵を書いてアップしていたんです。絵なら何か伝えられるかもしれないと思って、毎日絵を書いて。でも、絵どころじゃないなって、そのうち思いはじめて。私はシンガーソングライターだし、今書かなきゃどうするんだろうって。だけど、なかなか書き出せないんですよ。それでいったんやめちゃったんですけど、改めて、自分の気持ちをほぐしてみて、自分にとって大切な人って誰なのかって考えてみたんです。その人は私に何をしてくれたら、私は幸せなんだろう?って思ったら、私に何もしてくれなくても、その人が存在していることだけで幸せなんだなぁと。そう思えたときに、やっと出来た曲です。
──思いが詰まった曲ですよね。曲に出来て良かったですね。
Michiru:はい。CDのリリース自体、一年ぶりくらいで、この作品を作れたこと自体が私にとってとても大きいことなんですよ。ジャケットの絵もたくさん書き直して大変でしたし(笑)。このカバー曲とか、自分のオリジナル曲を聴いた人が、“これ誰が唄ってるのかな?”って気になってくれたらいいなぁと思います。『Bitter&Sweet』というタイトルの通りに、失恋だったり、ほろ苦くて悲しい曲もあったり、「部屋とYシャツと私」みたいなあったかい曲もあるから、いろんなシチュエーションで楽しんでほしいですね。
取材・文●大橋美貴子
アコースティック・カバー・ミニアルバム『Bitter & Sweet』
12月14日リリース
JCSF-0001 \2,000(tax in)
1.好きになって、よかった
2.ロビンソン
3.オリビアを聴きながら
4.レイニー ブルー
5.部屋とYシャツと私
~スペシャルトラック~
6.君の名前
7.大切なあなた
~シークレットトラック~
8.声のライナーノーツ
◆オフィシャルブログ
◆オフィシャルプロフィール
──今作はカバーが5曲にオリジナルが2曲ですね。「声のライナーノーツ」までついていて。
Michiru:「声のライナーノーツ」まで聴いたんですか?(笑)
──もちろんです。あれがあるから、カバーのこともわかるし、どんな気持ちで唄ったかもわかるし。こういうインタビューと変わりないですからね。
Michiru:はい。全部しゃべっちゃいました(笑)。今回の作品を作ることになったきっかけは、私がレギュラーでやっていたラジオから発展した企画だったんですが、作品にスペシャル感を出すにはどうしたらいいのか考えていて、ラジオみたいな私のおしゃべりを入れたら面白いんじゃないかということで。
──なるほどね。ジャケットに自分のイラストが使われているのも含めて、楽しい一枚ですね。
Michiru:はい。盛りだくさんな内容になっています。
──ラジオの企画でカバー曲を唄うというコーナーから発展したということですが、もともと選曲は自分でしていたの?
Michiru:はい。そうなんです。加藤いづみさんの「好きになって、よかった」はスタッフが教えてくれたんですけどね。最初は杏里さんの「オリビアを聴きながら」とか、唄いたいなぁと思ってた曲を唄ったりしていたんですけど、スタッフさんが“こういう曲もあるよ”って教えてくれた中に「好きになって、よかった」が入ってて。声が個性的で、とても可愛らしくて。
──この曲は唄い直したんですよね?
Michiru:はい。「声のライナーノーツ」でも話したんですけど、歌詞に“好きになって、よかった~”っていうフレーズがいっぱい出て来るんですよ。でも、よくよく聴いたら、もしかしたらこれは全部違う感情のこもった“好きになって、よかった~”なんじゃないかと。それをどうやったら表現できるのか、すごく考えて。
──徳永英明さんとかスピッツとか、男性が唄っている曲もカバーしていますよね。
Michiru:徳永さんの「レイニー ブルー」は音域がすごく広くて大変だったんですよ。高いし、低いし(笑)。もともと大好きな曲だったので、それを唄うってことでとても勇気が必要でした。スピッツの「ロビンソン」は、歌詞を読んだときに、決して明るい歌ではないなと思っていたら、ものすごい暗い「ロビンソン」になっちゃったんですよ(笑)。“これは!? ちょっと違うかな”と思って、最終的に半音上げたらいいかなと。そうしたら声の表情も一気に明るくなって、声を張る部分もちゃんと張れたし、表情もついたので半音上げで唄い直して。男声キーの曲を唄うのは難しいですね。
──勉強になったことがすごくたくさんあったんじゃないですか?
Michiru:たくさんありましたね。カバーを唄うというのは、当たり前ですけどカラオケとは全然違うし、すごく大変なことなんだなと思って。自分の曲にしなければいけないから。今作は、私は知ってる曲ばかりだったんですけど、若い人は新鮮な気持ちで聴けるだろうし、もっと年上の方には懐かしいと思ってもらえるだろうと思うんですよ。いろんな方に聴いてほしいですよね。
──その中にオリジナルソングが二曲入っていますね。メロディの良いカバー曲の中に入っていても、しっかり馴染んでいますね。
Michiru:私のライヴでは定番の曲なんですよ。「君の名前」も「大切なあなた」も他の曲と合わせてアコースティックアレンジで作り上げて。
──この2曲はどんなときに生まれた曲なの?
Michiru:「君の名前」は1~2年くらい前に作った曲なんです。
──名前がテーマになった曲だけど、名前について考えたきっかけは?
Michiru:同じ名前の人って世の中にたくさんいるなぁと思ったんですね。漢字とか親がそこに込めた意味は違うと思うけど。自分にとって、その人の存在って、その人だから意味があるわけで、同じ名前の人がいたとしてもぜんぜん別の人なんだよなぁ、私にとって意味のある名前は、その人の名前だけというか。そういう実体験から生まれた歌詞なんですよね。
──「大切なあなた」は?
Michiru:今年3月の震災の直後くらいに出来た曲なんですよ。震災のすぐあとは、私自身、何も考えられなかったんですよ。ブログも書けなくなったし、もちろん曲を書くこともできなかった。どんな言葉を書いたらいいのかわからないし、「大丈夫ですか?」って書いたところで、大丈夫じゃない人がたくさんいるわけじゃないですか。もう何も書けない……と思って。それでもやっぱり、ブログを見てくれる人が毎日いるんですよ。これは何かしなきゃいけないなって思ったんです。それで、最初は絵を書いてアップしていたんです。絵なら何か伝えられるかもしれないと思って、毎日絵を書いて。でも、絵どころじゃないなって、そのうち思いはじめて。私はシンガーソングライターだし、今書かなきゃどうするんだろうって。だけど、なかなか書き出せないんですよ。それでいったんやめちゃったんですけど、改めて、自分の気持ちをほぐしてみて、自分にとって大切な人って誰なのかって考えてみたんです。その人は私に何をしてくれたら、私は幸せなんだろう?って思ったら、私に何もしてくれなくても、その人が存在していることだけで幸せなんだなぁと。そう思えたときに、やっと出来た曲です。
──思いが詰まった曲ですよね。曲に出来て良かったですね。
Michiru:はい。CDのリリース自体、一年ぶりくらいで、この作品を作れたこと自体が私にとってとても大きいことなんですよ。ジャケットの絵もたくさん書き直して大変でしたし(笑)。このカバー曲とか、自分のオリジナル曲を聴いた人が、“これ誰が唄ってるのかな?”って気になってくれたらいいなぁと思います。『Bitter&Sweet』というタイトルの通りに、失恋だったり、ほろ苦くて悲しい曲もあったり、「部屋とYシャツと私」みたいなあったかい曲もあるから、いろんなシチュエーションで楽しんでほしいですね。
取材・文●大橋美貴子
アコースティック・カバー・ミニアルバム『Bitter & Sweet』
12月14日リリース
JCSF-0001 \2,000(tax in)
1.好きになって、よかった
2.ロビンソン
3.オリビアを聴きながら
4.レイニー ブルー
5.部屋とYシャツと私
~スペシャルトラック~
6.君の名前
7.大切なあなた
~シークレットトラック~
8.声のライナーノーツ
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