カルティエ“LOVE”をテーマにしたミュージックイベントが開催
音楽界からは坂本龍一、ルー・リード、Phoenix、そして映画界からはアカデミー賞女優のマリオン・コティヤールなど……。これまでも数々の名共演が実現した、世界のトップ・クリエイターとフランスの高級ブランド“カルティエ”とのコラボレーション・プロジェクト。カルティエといえば、ビスで互いの手首に“愛”を固く閉じ込めることから、愛の融合と絆のアイコン的象徴として世界中の恋人達から愛されている“LOVEブレスレット”は、BARKS読者の方々の中でもご存知の方はきっと多いだろう。その“LOVEコレクション”のテーマである“How far would you go for love──あなたは愛のためにどこまでいけますか?”の問いかけへの返答として、様々なアーティストが自由な発想で芸術作品を生み出すプロジェクトの開催を記念したプレミアム・イベントが行なわれた。
各界のセレブリティ・ゲストも数多く華を添えた今回のイベントの会場のステージに立ったのは、夏木マリ、Fantastic Plastic Machineこと田中知之、そしてSebastien Tellierをはじめとする豪華ゲスト・アーティスト陣。夏木マリはバンド・セットで斉藤和義の「ささくれ」をカバーするなど、この日ならではのスペシャルなメニューでフロアに大きな歓声を響かせる。豊かな声量で様々なメロディを歌い上げながら、楽曲の世界観を表現力豊かに、そして表情豊かに描く姿は、キャリアと実力を兼ね備える俳優ならではの説得力に満ち溢れていた。
それに続いた田中知之も、自身の真骨頂とも言えるダンス・トラックにスメタナの名曲「モルダウ」の美しい旋律をインサートさせるなど、洗練されたDJテクニックを披露する。さらにSebastien Tellierは、ささやくように奏でるその歌声は同じフランスの名シンガー、セルジュ・ゲンズブールをどことなく彷彿とさせるようなオーラを感じた。自ら奏でる鍵盤と、サポート・ミュージシャンのシンセサイザーの音色に包まれながらゆったりとしたテンポで歌い上げる官能的な音世界に、会場を埋めたオーディエンスは心地よく酔わされた。
そして、この日のハイライトは、本年度の今プロジェクトのアーティストとして白羽の矢が立ったフランスの人気エレクトロニック・デュオAirのメンバーであるニコラ・コダンと、LCDサウンドシステムなど数多くの人気ミュージシャンのミュージックビデオを手がけたことでも知られる映像制作チームWaverly Filmsのベン・ディキンソンの登場だ。
「ミューズという概念は、私たちにとっても実に重要です。一種の原動力と言っても良いでしょう。これまで発表してきた全てのアルバムで、私たちはモチベーションの源としてのラブストーリーを必要としてきました。作品を生み出すということは、愛されたいと願う強い欲求にも似ているのです」
「ミューズとは、どこか神のような存在です。画家の目から見た彼女は、完成の一歩手前の絶対的な愛の対象なのです。画家のミューズへの崇拝は、もはや現実と折り合えなくなる次元に達します。彼女を通してしか世界を見ることができなくなった画家にとって、唯一の望みは彼女と一体となることなのです」
ニコラ・コダン、ベン・ディキンソンがそれぞれそんなコメントを寄せている今回のプロジェクトでは、Airの音楽とWaverly Filmsの映像が融合したオリジナル・ショート・フィルム「Painted Love」が生み出された。若き画家が、自身の心の中に棲むミューズ(女神)に導かれ、一心不乱に作品創作へ没頭する。そして、彼が筆を入れた色彩が人の姿となって空を舞い、キャンバスの中で男女が結ばれて一枚の絵となる──。
そのストーリーは、自ら創り出した彫像ガラテアに恋をした彫刻家ピュグマリオンが、愛の神アフロディテに祈りを捧げ、生命が与えられて人間となったガラテアと結ばれるギリシャ神話の物語を現代に蘇らせたかのよう。そんな幻想的な映像に、女性の吐息がビートのようにループし、かと思えば、映像の色彩の変化とともに多彩な音色が重なり……。Airの真骨頂と言っても良いダンサブル、かつ美しい音世界が融合した「Painted Love」は、このプロジェクトのコンセプトである“LOVE”がひとつの芸術として結実した作品だ。さらにニコラは、ジルダ&マサヤとしての活動でも知られる、フランスの人気レーベルKITSUNEのオーナージルダ・ロアエックともにDJプレイも披露した。
「芸術は、愛の渇望。心を揺り動かす情熱が必要だ」
会場内のスクリーンで流されていた「Painted Love」の制作ドキュメンタリーの中で、ニコラはそんなコメントも語っていた。日本とフランスをはじめ、国境の枠を越えてこの一夜に集った様々な人々は、“LOVE”にインスパイアされた音楽や映像を通じてまさしく心を揺り動かされたはず。その原動力となった一作「Painted Love」はカルティエの特設サイト(http://www.love.cartier.jp/)で公開されているので、そこに託されたメッセージを貴方なりの感性でぜひ汲み取ってもらいたい。
◆カルティエ特設サイト
各界のセレブリティ・ゲストも数多く華を添えた今回のイベントの会場のステージに立ったのは、夏木マリ、Fantastic Plastic Machineこと田中知之、そしてSebastien Tellierをはじめとする豪華ゲスト・アーティスト陣。夏木マリはバンド・セットで斉藤和義の「ささくれ」をカバーするなど、この日ならではのスペシャルなメニューでフロアに大きな歓声を響かせる。豊かな声量で様々なメロディを歌い上げながら、楽曲の世界観を表現力豊かに、そして表情豊かに描く姿は、キャリアと実力を兼ね備える俳優ならではの説得力に満ち溢れていた。
それに続いた田中知之も、自身の真骨頂とも言えるダンス・トラックにスメタナの名曲「モルダウ」の美しい旋律をインサートさせるなど、洗練されたDJテクニックを披露する。さらにSebastien Tellierは、ささやくように奏でるその歌声は同じフランスの名シンガー、セルジュ・ゲンズブールをどことなく彷彿とさせるようなオーラを感じた。自ら奏でる鍵盤と、サポート・ミュージシャンのシンセサイザーの音色に包まれながらゆったりとしたテンポで歌い上げる官能的な音世界に、会場を埋めたオーディエンスは心地よく酔わされた。
そして、この日のハイライトは、本年度の今プロジェクトのアーティストとして白羽の矢が立ったフランスの人気エレクトロニック・デュオAirのメンバーであるニコラ・コダンと、LCDサウンドシステムなど数多くの人気ミュージシャンのミュージックビデオを手がけたことでも知られる映像制作チームWaverly Filmsのベン・ディキンソンの登場だ。
「ミューズという概念は、私たちにとっても実に重要です。一種の原動力と言っても良いでしょう。これまで発表してきた全てのアルバムで、私たちはモチベーションの源としてのラブストーリーを必要としてきました。作品を生み出すということは、愛されたいと願う強い欲求にも似ているのです」
「ミューズとは、どこか神のような存在です。画家の目から見た彼女は、完成の一歩手前の絶対的な愛の対象なのです。画家のミューズへの崇拝は、もはや現実と折り合えなくなる次元に達します。彼女を通してしか世界を見ることができなくなった画家にとって、唯一の望みは彼女と一体となることなのです」
ニコラ・コダン、ベン・ディキンソンがそれぞれそんなコメントを寄せている今回のプロジェクトでは、Airの音楽とWaverly Filmsの映像が融合したオリジナル・ショート・フィルム「Painted Love」が生み出された。若き画家が、自身の心の中に棲むミューズ(女神)に導かれ、一心不乱に作品創作へ没頭する。そして、彼が筆を入れた色彩が人の姿となって空を舞い、キャンバスの中で男女が結ばれて一枚の絵となる──。
そのストーリーは、自ら創り出した彫像ガラテアに恋をした彫刻家ピュグマリオンが、愛の神アフロディテに祈りを捧げ、生命が与えられて人間となったガラテアと結ばれるギリシャ神話の物語を現代に蘇らせたかのよう。そんな幻想的な映像に、女性の吐息がビートのようにループし、かと思えば、映像の色彩の変化とともに多彩な音色が重なり……。Airの真骨頂と言っても良いダンサブル、かつ美しい音世界が融合した「Painted Love」は、このプロジェクトのコンセプトである“LOVE”がひとつの芸術として結実した作品だ。さらにニコラは、ジルダ&マサヤとしての活動でも知られる、フランスの人気レーベルKITSUNEのオーナージルダ・ロアエックともにDJプレイも披露した。
「芸術は、愛の渇望。心を揺り動かす情熱が必要だ」
会場内のスクリーンで流されていた「Painted Love」の制作ドキュメンタリーの中で、ニコラはそんなコメントも語っていた。日本とフランスをはじめ、国境の枠を越えてこの一夜に集った様々な人々は、“LOVE”にインスパイアされた音楽や映像を通じてまさしく心を揺り動かされたはず。その原動力となった一作「Painted Love」はカルティエの特設サイト(http://www.love.cartier.jp/)で公開されているので、そこに託されたメッセージを貴方なりの感性でぜひ汲み取ってもらいたい。
◆カルティエ特設サイト
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