強烈な個性の原石・名古屋の学生たちがテレビ塔に放送局を開局

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たとえば最近だと、27億円にもおよぶ経済効果を挙げている名古屋おもてなし武将隊など、中京圏から出てきたアーティストやバンドは、特に強烈な個性と魅力を備える者たちが多い。自分の好きなアーティストをリストアップしてみると、中でも同地域出身者たちが放つ独特ともいえる高いカリスマ性にあらためて驚かされることだろう。

同時に、中京圏(特に名古屋)は音楽や文化に厳しい側面も持っている。たとえば、CDをリリースしたり、全国ツアーを行なったりすると、名古屋だけ売り上げや動員が芳しくないという話はよく聞かれる。この地域の人たちが持つ、シビアな感覚。ゆえに、この地域から全国区にならんとする若い才能たちは、ほかの地域の若者たちが持ち合わせている“何か”に、さらにプラスαとなる別の“何か”も備えていなければならないのだ。

さて、そんな名古屋の、名古屋城、ナナちゃん人形とともにランドマークである名古屋テレビ塔で、名古屋に集いし若い才能の原石たちが、行政とともに新しい試みをスタートさせる。

放送局「NAGOYA TOWER CHANNEL(ナゴヤタワーチャンネル)」だ。

若者の“学び、遊び、働く”場があり、誰もがいきいきと活動している街・名古屋市。そんな街の姿を伝えるとともに、名古屋市が掲げる「学生タウンなごや」を実現するための足がかりとして、社会実験的に学生によって開局されるインターネット放送局、それがNAGOYA TOWER CHANNELだ。全国には数多くの“タワー”が存在するが、その中で、行政と学生が一緒になってインターネット放送局を立ち上げるという取組みは全国初となる。

NAGOYA TOWER CHANNELは、名古屋圏の学生が自分たちの活動内容を情報発信できるインターネット放送局。仮設スタジオをテレビ塔内に設立し、USTREAMを活用してリアルタイム動画配信する。また、放送はNAGOYA TOWER CHANNELのページからはもちろん、テレビ塔でも放送風景を見学することが可能だ。

10月29日の第1回放送は、「映画を見よう!知ろう!語ろう!」と題して、学生が制作した映画の紹介や、ゲストを招いてトークなどを行なう予定。また平成23年度は実験放送として位置づけ、平成23年10月から平成24年3月までの間に3回から4回、毎回異なるテーマで放送を実施予定。平成24年度の本格導入以降は、名古屋圏の学生が無料で使用することのできるインターネットスタジオとして開放することを計画している。

なお、放送開始前に行なわれる<開局記念セレモニー>には、名古屋市の河村たかし市長、名古屋テレビ塔株式会社の大澤和宏 代表取締役社長が参加する予定。河村市長といえば、冒頭に取り上げた名古屋おもてなし武将隊がCDデビューする際には、自らレコーディングブースに立って歌唱参加という形でバックアップするなど、名古屋の若い才能のよき理解者であり、同時に大きな支援者でもある。

【第1回放送内容】
放送日時:平成23年10月29日(土) 11時~13時
場所:名古屋テレビ塔1階広場(名古屋市中区錦三丁目6-15先)
放送テーマ:
映画を見よう!知ろう!語ろう!
大学生が制作した映画の予告編コンテストやゲストトークなどを放送予定
備考:
放送に先立って開催する<開局記念セレモニー>には、名古屋市河村たかし市長、名古屋テレビ塔(株)大澤和宏代表取締役社長が参加予定。

◆NAGOYA TOWER CHANNEL
◆BARKS USTREAM チャンネル
◆名古屋おもてなし武将隊、経済効果27億円のパフォーマンス
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