-異種格闘技対談-Ring【round2】第20回/流原蓮次(風男塾)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第20回

逹瑯(ムック/Vo)ゲスト 流原蓮次(風男塾)

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逹瑯:いい女連れて歩きたいとか思ったことないな、俺。若い頃も今も。人から見てそんな可愛くない子でも、自分が可愛いと思えばそれで良くない?

逹瑯:男兄弟で育ってるの?

蓮次:いや。1番上で下に弟と妹がいます。だから昔はシルバニアファミリーとかでも遊んでたんですけどね。

逹瑯:流行ったよね! シルバニアファミリー! 俺も持ってたな、ウサギ。茶色いウサギ。

――え? 欲しくてねだって買ってもらったの?

逹瑯:忘れたよね。

――昔のこと過ぎてね。

蓮次:あははは。

――蓮次くんが初めて買ったCDは尾崎豊らしいですよ。

逹瑯:どこに惹かれたの?

蓮次:すべてです。歌詞も歌い方も、こんなすごい人がいるんだ! と思って一気にハマったんです。

――作品を作る上でのこだわりは、“いかに聞き手が酔えるか。スピリタスくらい高濃度なフェロモンを注入”することらしいです。

逹瑯:スピリタスくらい高濃度なフェロモンを注入って! スピリタスって飲めないでしょ、17歳っていう設定なんだから!

蓮次:いや、設定じゃないっす! 17歳です! 漫画とかでスピリタスってお酒がすごいってことを知ったんです!

逹瑯:スピリタスってホントにヤバイからね! 96度くらいあるんだから、アルコール度数。火が付いちゃうからね。いろんな意味で火が付く。本当に燃える火も付くし、自分にも火が付く。

蓮次:あははは。じゃぁやっぱり想像してるとおり強烈なんですね! ハタチになって口にするお酒はスピリタスにします! ハタチになったら最初に口をつけたいと思います!

逹瑯:無理しないようにね(笑)。

――蓮次くんから逹瑯くんに聞いてみたいことはありますか? 一応逹瑯くん、大人の男なんで、学んでおきたい大人の男像とか。

蓮次:ぜひ聞きたいです! 逹瑯さんは大人の男になる過程で、自分の中の改革が行なわれたのはいつでしたか?

逹瑯:改革!? 解んないなぁ。俺、普通の人と感覚違うからなぁ〜。でもね、24とか25歳くらいの頃からちょっとやそっとじゃ怒んなくなったね。それまでは小さなことで腹を立ててたけど、それくらいからはあんまり腹を立てなくなった。いろんな経験をしていくと、たいがいなことは笑って流せるようになる。

蓮次:なるほど。大人ですね。じゃぁ逆に、何歳ぐらいの頃が1番ギラギラしてたんですか?

逹瑯:高校生くらいの頃なんじゃない? 19、20歳くらいの頃くらいまでかな、なんかギラついてたのは。その頃までは、カッコ悪いことが嫌いだったの。カッコイイかカッコ悪いかがすべてだった気がする。

蓮次:たしかに。尺度がそこかもしれないですね。

逹瑯:昔は、カッコ悪いから嫌だって思ってたけど、今は、そのカッコ悪いことが嫌だって思ってることがカッコ悪いって思うよね。そう思えるようになるまでは、ちょっと時間がかかるよね。それを成長と言うのかもしれないし。

蓮次:なるほど。あと、もう一つ聞いていいですか? 大人になると誰に1番許されたいと思いますか?

逹瑯:どういうこと???

蓮次:自分が間違ったことをしていたとしても、好きな人だけには認めてもらいたいって思いませんか? 逹瑯さんは好きな人に何を求めるのかな? と思って。子供の頃って相手の容姿に惹かれたりするじゃないですか。ただ可愛いとか。今はどうなのかな? と思って。

逹瑯:空気感じゃないかな。ずっと一緒にいられるかが重要だと思う。一緒にいてもちろん楽しいんだけど、すっげぇ楽しいとかじゃなくても、なんかコイツといると落ちつくんだよなっていう。ホント、空気感かな。相手に許して欲しいとかは思わないな。外見的にも、めちゃめちゃ可愛い子が好きって訳でもないし。俺、雰囲気で好きになるからね。

蓮次:そう思えるようになったのって何歳くらいですか?

逹瑯:20代終盤あたりかもね。ハタチ越えるまではなかなか……っていうか、それは個人差あると思うよ。どういう経験をして来たかにもよると思うしね。何歳くらいって言えないと思うよ。俺の場合の答えはこうだけどね。若いうちにいろんな経験をした奴は、もっと早くに達観するだろうし、ずっと内にこもって自分の好きなことだけを見つめて生きているような奴は、ずっと18歳くらいの感覚のままかもしれないしね。年齢はあんまり関係ないかもね。

蓮次:あんまり人からどう見られたいとかないってことですか?

――単純なところでいくと、人も羨むような美人を連れて歩きたいとか、そういう感覚って若い男子にはありがちなのでは? とかね。

蓮次:はいはい。

逹瑯:いい女連れて歩きたいとか思ったことないな、俺。若い頃も今も。人から見てそんな可愛くない子でも、自分が可愛いと思えばそれで良くない? 周りからどう見えてもいいかなって。気にしないね。高校生くらいの男子はそういうの気にするからね。でも、その頃はそういうのも含め楽しいんだろうね。

――そうだね。憧れたり憧れられたりっていうのもね。まさに風男塾のファンの女子的にもそういう感覚なのかもしれないし。

蓮次:そうですね。“結婚して下さい!”みたいなファンレター多いですからね。外見しか知らないのに(笑)。

逹瑯:俺は結婚して下さいっていうファンレターはないけど、誰かに聞いた話で、婚姻届が送られてきたって聞いたことある。あと俺は1回、履歴書送られてきたことあったなぁ。

蓮次:あははははは。でも、アーティストはそういう存在でなくちゃってとこはありますよね。普通の恋愛とはまた違うというか。

――そうね。憧れられるっていうところも含めエンタテインメントでなくちゃいけないというか。

逹瑯:たしかにね。ウチらもバンドではあるけど、ライヴはエンタテインメントでありたいと思ってるからね。

蓮次:素敵です。全然違うジャンルですけど、いつかライヴでご一緒できたら嬉しいです!

逹瑯:すごいことになりそうだね(笑)。

蓮次:ウチのライヴはすごいですよ! ファンのみんながオタ芸打ちますから! 絶対にムックさんのいつものライヴの空気を変えられると思います!

逹瑯:すごいな。ムックのライヴでオタ芸って(笑)。サークルモッシュの中心部分でオタ芸打ってほしいね(笑)。すげぇ異様な光景だと思うけど(笑)。ぜひ、機会があれば。

蓮次:はい! 今日はありがとうございました!


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