アースシェイカー、最新アルバム『プレイ・フォー・ジ・アース』特別ロング・インタビュー
衝撃のデビューからすでに28年、変わることなく日本のハードロック/ヘヴィメタルシーンを牽引し続けるアースシェイカーが、待望の最新アルバム『プレイ・フォー・ジ・アース』をリリースした。「フォーミュラ・ニッポン2011」をテーマにしたタイトル・チューン「プレイ・フォー・ジ・アース」を収録しており、この曲が大きな話題になったことも記憶に新しい。
◆メッセージ映像
このアルバム、“アースシェイカー史上最もメロディアスなアルバム”と彼らが断言する自信作。そんなアースシェイカーのヴォーカリストmarcyとギタリストsharaに話を聞いた。このアルバムにかける想い、そして最前線で疾走を続ける秘密などを読み取っていただければ幸いである。
──まず最初に、相当緊張していることをお伝えしておきます(笑)。私たち世代にとってアースシェイカーとは。ラウドネスや44マグナムと共に、育ててもらったっていう感覚なので。まさに、日本のハードロック・ヘヴィメタル界の草分け的存在ですから。
shara:あははは。嬉しいね。ありがとう。
──いえいえ。それはこちらの台詞です! タイムマシーンがあるのなら、30年前くらいに遡ってこの日が来ることを子供だった自分に教えてあげたいくらいです!
marcy:あははは。それ素敵だね(笑)。今日はよろしくね。
──と、思いの丈を聞いていただけたところで、9月7日にリリースされた『プレイ・フォー・ジ・アース』についてお話を伺っていきたいのですが。今作を作る上でのコンセプトというのはあったんですか?
marcy:特にコンセプトっていうのは設けてないかな。何枚目のアルバムになるのか自分たちでは把握してないけど、いつもアルバムを作るときは、コンセプトを立てて作るというより、いま何をやるべきかな? っていうことを考えて作っている感じ。今回はね、時代が時代だし、時期が時期だったから、メッセージがより真っ直ぐに届くモノになればいいなっていう思いで作った1枚になったと思ってる。言葉の強いモノというかね。想いが言葉から伝わってくれるような1枚になればいいなって僕自身は強く思いながら作りましたね。だから、自然といままでで1番メロディアスな1枚になったんじゃないかな。
──sharaさんは如何ですか?
shara:僕はね、前に初期のアルバムのリテイクのベストを引っさげてやったツアーをやっていたときに、次に作るアルバムは、よりメロディアスにしたいなって感じたんだよね。いままでもアースシェイカーって充分メロディアスなんだけど、もっとメロディアスにもっていけたらいいなって感じて、今回のアルバムを作るときにはそこを自分の中でなんとなく意識しながら作った感じだったかな。コンセプトという感じではなくてね。
──ツアーの中で感じた感覚をアルバムに収めたかったという。
shara:うん。そういうことやね。
──アースシェイカーってすごく不思議なバンドだなって思っていたんです、ずっと。すごくサウンドはハードなのにどうしてこんなにメロディが残るんだろう? 歌が入ってくるんだろうって。
marcy:そうやね。今回の『プレイ・フォー・ジ・アース』もメロディアスとはいえ、めちゃめちゃハードなことしてるアルバムだからね。歌が中心にあるし、歌がまず聴こえてくるアルバムではあるから、そこだけを聴いてしまうとすごくメロディアスなんだけどね。
shara:そう。すごくキャッチーなんだけどね。
marcy:そう。でも、歌をどけたところでは、めちゃめちゃハードなサウンドを作り出してるんだよね、僕らって。それはいま言ってくれたみたいに昔からなんだよね。でもね、それを昔よりももっと器用にできるようになったのが今作だと思う。普通はサウンドがハードになって、そこをバンドとして追求しだすと、どうしても歌が疎かになってしまったりするからね。
shara:そうだね。ハードなサウンドを追求しだすと、やっぱりそうなりがちだからね。
marcy:バンドのエゴというかね。そこを押し付けるような形になってしまいがちというか。でも、ウチらはそうはならない器用さを身につけられたのかなと思う。だからこそ、こういうアルバムが作れたんだと思うよ。けどね、こうやって口で“キャッチーでメロディアスなアルバム”って説明すると、実際にサウンドを聴いてない人はただただポップになったのかっていう印象を受けて錯覚されると思うんだけど、そうじゃないんだよね。実はいままで以上にサウンドはハードになってるっていう。凄まじくハードなアレンジだし、凄まじくハードな演奏なんだよね。
shara:でも歌が入るとすごくメロディアスっていうね。
──不思議です。
marcy:そう(笑)。その不思議な感覚こそがアースシェイカーならではのサウンドというか。
──好きなんですよね、“そこ”が。
marcy:ありがとう(笑)。それこそがアースシェイカーだからね。みんなそこを好きでいてくれると思うんだよ、今も昔も。
──そうですね。オープニングナンバーの「キングダム・ストーリー」のイントロなんてめちゃめちゃハードですもんね。凄くハードなアルバムなんだな、今回! っていう印象だったんです。でも、まさしく歌が入った瞬間、“あぁ、やっぱアースシェイカーだ!”って思ったんですよ。
marcy:それで正解だと思うよ。「キングダム・ストーリー」ももちろんなんだけど、今回shara、全曲に渡ってめちゃめちゃギター弾き倒してるからね(笑)。
shara:あははは。そうだね。でも、メロディーが1番残ってくれるっていうのは大正解なんだよね。そこを狙って作ったわけだし。僕自身もそれこそがアースシェイカーだと思うしね。
marcy:今の時点で一番アースシェイカーらしいアルバムができたと思うよ。
──アースシェイカーは今年でデビュー28年を迎えられるわけですが、1993年に一度解散という決断をされているじゃないですか。その時間も今となっては大切で必要な時間だったと?
shara:そうだね、その当時はそれぞれが違う方向を向いてたというか、目指す方向が極端に違った時期だったこともあったし、それぞれが外に出てそれぞれがいろんなことを吸収するための必要な時間だったんだと思う。音楽性、バンドの方向性、すべてに置いて違っていた時期だったからね。
marcy:うん。でも、やっぱり今思えば、あの時間はお互いにとってすごく必要な時間だったと思う。すごく勉強できた時間だった。あそこで一旦カゴの外にそれぞれが飛び出せたからこそ、またこうして4人が集まれたと思ってるし、あの時間がなかったらこのアルバムって生まれていなかっただろうし、ここまで続けられていないと思うよ。
──今作の中で、昔だったらできていなかっただろうなって思う楽曲ってありますか?
shara:全部全部! 全部いまだからこそできた曲だと思うよ。
marcy:そうだよね。絶対に昔だったらこのアルバムはできてないよね。昔だったらこんなに激しいアレンジはできてないもんね。
shara:昔はここまでの力量がなかったね。
──そんなとんでもない!
marcy:いやいや、ホントだよ。今だからこそ学べた全てを吐き出せて作り出せたんだよ。まだまだ日々勉強だと思ってるし、吸収できることばかりだからね。やり続けたからこそ学べたことばかりだから。ここに詰め込まれてるすべてはね。1枚目のアルバムのときから、刺激を受けて自分たちが自分たちの音として表現したいってことをその都度アルバムの中に吐き出してきたから、アースシェイカーのアルバムにはその時々のリアルな僕らが詰め込まれているから、すごく成長が見える作品になってると思うんだよね。やっぱり常に成長していかないとね。だから今も受ける刺激は全部自分のモノにしてるし。
shara:追求心がなければ成長できないからね。自分たちが若い頃はいろんなモノを追求してデビューできたわけだし。デビューできたからって安心して追求心を失ってしまったら、絶対にそこで止まった音楽しかできないと思うんでね。それじゃダメだと思うから。
marcy:常に自分たちが音楽から刺激を受けている状態じゃなければ、新しいアルバムを作っても意味はないからね。だから、今も若い子たちの音楽もたくさん聴くよ。
──どんなバンドと音を聴かれるんですか?
marcy:いま一番良いなって思ってるのはONE OK ROCK。
──おぉ?! 喜びますよ、彼ら! 私も彼らのことはデビューの頃からインタビューしてますが、彼らは本当にいいバンドだと思います。本当に素晴しいと思いますよ、若いのに。
marcy:純粋にいいよね。最高のロックバンドだと思うよ。本当に彼らの音はカッコイイし、ボーカルも最高だしね。
shara:僕は最近CD買ったところで言うと、シャインダウンっていうアメリカの若いバンドなんだけど、彼らもすごくカッコ良いロックをやってるバンドなんだよね。すごく刺激をもらったよ。アレンジとかメロディーが素晴しいんだよね。
──素晴しいですね。ずっと貪欲さを忘れずにストイックに音楽と向き合ってるって素敵だと思います。
marcy:アースシェイカーって、世の中的に流行っているモノに寄せて作ったり、世の中的に求められてる音に自分たちを合わせて楽曲を作ったことは一度もないからね。そこがアースシェイカーは他と違っていたと思うよ、昔からね。
shara:そうだね。他のメタルバンドとは少し違っていたからね。違っていた理由ってそこだったのかもしれないね。
marcy:常に何か他と違っていたからね。
──男性ファンも多かったですよね、昔から。
marcy:そぉお(笑)? アースシェイカーのファンは可愛い女の子が多いって有名だったんだよ、業界の中では(笑)。その可愛い女の子ファン目当てでライヴに来るっていう関係者も多かったんだから(笑)! ねぇ。
shara:そうそう(笑)。
marcy:ラウドネスとかは暑苦しい男のメタルファンが多いけど、アースシェイカーのファンは美人だらけだって有名だったんだから(笑)。
──私は日本のスティーブン・タイラーだと思ってました。凄くセクシーなボーカリストだなって。
marcy:いやいやいや。俺たちアイドルやったじゃん、可愛かったよね(笑)。ねぇ?
shara:そうそう(笑)。
marcy:可愛いと思わなかった?
──いや、憧れの存在だったので、可愛いとは……(笑)。今回のアルバムにも「カモン」「T-O-K-Y-O」「ウォール」っていう『プレイ・フォー・ジ・アース』と同日にリリースされた『RE-MASTERS ~BEST OF NEXUS YEARS』っていうリマスター・ベストからの3曲も収録されていますが、いまの音でリマスターされているからこその良さも、変わらぬ良さもあって。これが聴きたかったの! っていう感動がありながら、いまのアースシェイカーを感じられるのが最高だなって。
marcy:そうだね。それはやっている僕たち的にも同じ感覚なんだよ。今回のアルバムに3曲昔の曲を入れたのも、いまの自分たちがやるその曲たちを、今のアルバムに入れてみたかった。2011年に作った曲たちと1983年頃に作った曲達を並べたときに、同じサウンド感で並べられる遊びをやってみたかったんだよね。アースシェイカーにしかできないことをやってみたかった。
shara:余計なアレンジを加えるんじゃなく、当時のままを今のスキルで再現するっていうのをやってみたかったんだよね。違和感なく馴染めさせられたのも楽しかったね。
──1983年頃の「カモン」「T-O-K-Y-O」「ウォール」「モア」「ラジオ・マジック」は、私たちにとってはやっぱり忘れられない曲だったりしますからね。
shara:いまだにそう言ってもらえるのは本当に嬉しいことだよね。いままでもライヴでやらなくなったことのない、ずっとやり続けてきた曲でもあるし。そういう曲たちが、今、2011年に新たに作った曲たちと違和感なく馴染んで届けられるっていうのも自分たちにとってはすごく嬉しいことだし、誇りにも思うね。本当に純粋に嬉しいよ。
──今回のアルバムのタイトル・チューンである「プレイ・フォー・ジ・アース」はBSフジ『フォーミュラ・ニッポン 2011』のために書き下ろされたモノなんですか?
shara:そう。イントロから緊張感のある曲にしたい、サビ始まりにしたい、疾走感のある曲調にしたいっていうイメージと自分たちのイメージと『フォーミュラ・ニッポン 2011』のイメージとを擦り合せた案を形にしていったって感じの1曲になったね。
marcy:歌詞はそこのイメージを頭に起きつつも、震災後に書いた歌詞でもあったんで、想いが伝わる言葉というモノを意識して書いた1曲。
──震災ってアーティストはもちろん、表現者である人たちにとっても本当に大きく影響があったみたいですね。
marcy:大きかったよ。すごく考えさせられたし、書けなくなったりもしたからね。でも、僕たちはサウンドを届けることしかできないし、歌詞を歌として届けることしかできないからね。被災地の人たちからメッセージを求められたとき、そうだな、自分たちにできることは、これをやり続けることなんだって改めて悟ったんだよね。それも大きかったよ。すごく自信が持てたというかね。そういうこともあって自分たちらしく向き合えたと思う。
──最初におっしゃってましたもんね、“時代が時代だし、時期が時期だったから、メッセージがより真っ直ぐに届くモノになればいいなっていう思いで作った”って。そこに繋がるわけですね。
marcy:そう。本当にそうなんだよ。
──なるほど。ところで。今作の中で、個人的に新しさを感じたのは10曲目の「ヴァンパイア」でした。
marcy:ホント!? 純粋なロックン・ロールなんだけどね。アースシェイカーはロックン・ロールを自分たちらしくできるバンドでもあったから、この曲はその王道でもあるのかなって思ってるけど。
shara:そう。アースシェイカーは正当なロックン・ロールの道を踏んでるからね。「ヴァンパイア」はそれが色濃く出てる1曲でもあると思うよ。
──アースシェイカーらしいんですけど、同期とバンドサウンドの絡み具合に新しさを感じたんです。
marcy:同期ね! なるほど、それなら解る。そこはたしかに新しく感じただろうね。当時は同期ってなかったからね。きっと昔同期があったら、既にこのサウンドをやってたと思うけどね、当時は同期ってものがなかったからね。
shara:なかったからやってなかったっていうのはあったよね(笑)。でも、同期を入れ始めたのも早かったよね。たしか、『OVERRUN』(1986年7月リリースの5枚目のアオリジナルアルバム)あたりから入れてたと思うんだよね。
marcy:そうそう。当時のバンド界は、バンドサウンドの中からキーボードの音や同期の音が聴こえてくると、“コイツらもうダメだな”ってハッキリ言われてた時代だったからね。
──怖くなかったですか?
marcy:怖くなんかないよ。だって自分たちがやりたくてやってたんだもん。何を言われても平気だったし、あえてやってたもん。それをウチらはアースシェイカーの音にできてたからね。そこまでのバッシングも受けなかったし。
──さすがです。サウンドももちろんのこと、marcyさんの声も本当にアースシェイカーなんですよね。変わってない。聴いてて、“そうそう。この声が聴きたかったの!”って思うんです。新しいけど、変わらない絶対的なポテンシャルがあるというか。モトリー・クルーの新譜がモトリー・クルー以外の何ものでもないように、アースシェイカーはアースシェイカー以外の誰にも出せない音、声、なんですよね。2曲目の「火の鳥」のサビなんて、アースシェイカー過ぎて涙出そうになりましたよ。
marcy:あはははは。ありがとう。それでいいんだと思う。最高の褒め言葉だと思うよ。“あぁ?、アースシェイカー!”でいいと思います(笑)。どんなアルバム? って人に聴かれたら、“あぁ?、アースシェイカー!”だよ、って言ってください(笑)。
shara:上手く褒めて書いておいて(笑)。
marcy:僕らの発言は適当でいいんで、アルバムのこといっぱい褒めて書いておいてください(笑)。
──了解しました。
shara:12月からはツアーも始まるんでね、遊びに来てくれたら嬉しいなと思います。
marcy:ぜひお越しください。待ってます。
取材・文●武市尚子
『プレイ・フォー・ジ・アース』
2011年9月7日発売
KICS-1712/\3,150(tax in)
1.KINGDOM STORY
2.火の鳥
3.COLOR
4.PRAY FOR THE EARTH
5.COME ON
6.BITTER SWEET
7.ANSWER
8.T-O-K-Y-O
9.WALL
10.VAMPIRE
11.PRAY FOR THE EARTH ~WE'RE WITH YOU~
Bonus track12.PRAY FOR THE EARTH (Instrumental)
『RE-MASTERS ~BEST OF NEXUS YEARS』
2011年9月7日発売
KICS-1713/\2,500(tax in)
1.ラジオ・マジック(『MIDNIGHT FLIGHT』)
2.アースシェイカー(『EARTHSHAKER』)
3.モア(『FUGITIVE』)
4.ギャンブラー(『OVERRUN』)
5.ウィスキー・アンド・ウーマン(『PASSION』)
6.記憶の中(『FUGITIVE』)
7.カモン(『PASSION』)
8.ウォール(『EARTHSHAKER』)
9.フュージティヴ(『FUGITIVE』)
10.リトルガール(『OVERRUN』)
11.T-O-K-Y-O(『MIDNIGHT FLIGHT』)
12.アイ・フィール・オール・サッドネス(『EARTHSHAKER』)
13.ミッドナイト・フライト(『MIDNIGHT FLIGHT』)
14.ありがとう君に(『PASSION』)
15.銀のピアス(『OVERRUN』)
<EARTHSHAKER LIVE '11~'12 PRAY FOR THE EARTH>
12月10日(土)千葉LOOK
12月11日(日)神奈川Thunder Snake ATSUGI
12月17日(土)水戸LIGHT HOUSE
12月18日(日)八王子MATCHVOX
12月23日(金祝)名古屋Electric Lady Land
12月24日(土)神戸WYNTERLAND
12月25日(日)京都磔磔
12月27日(火)下北沢ReG
1月21日(土)横浜SUNPHONIX HALL in YOKOHAMA ARENA
1月22日(日)越谷EASYGOINGS
1月28日(土)長野CLUB JUNK BOX
1月29日(日)新潟Live Hall GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2月18日(土)豊橋ell.KNOT
2月19日(日)静岡Sunash
2月25日(土)宇都宮 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2月26日(日)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
3月3日(土)旭川CASINO DRIVE
3月4日(日)札幌ベッシーホール
3月10日(土)大阪umeda AKASO
3月11日(日)滋賀BARI-HARI
3月15日(木)姫路Beta
3月17日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
3月18日(日)高知BAY5 SQUARE
3月20日(火祝)福岡live house HEART BEAT
3月22日(木)山口LIVE rise SHUNAN
3月24日(土)広島ナミキジャンクション
3月25日(日)鳥取・米子AZTIC laughs(旧米子ベリエ)
◆アースシェイカー オフィシャルサイト
◆キングレコード
◆メッセージ映像
このアルバム、“アースシェイカー史上最もメロディアスなアルバム”と彼らが断言する自信作。そんなアースシェイカーのヴォーカリストmarcyとギタリストsharaに話を聞いた。このアルバムにかける想い、そして最前線で疾走を続ける秘密などを読み取っていただければ幸いである。
──まず最初に、相当緊張していることをお伝えしておきます(笑)。私たち世代にとってアースシェイカーとは。ラウドネスや44マグナムと共に、育ててもらったっていう感覚なので。まさに、日本のハードロック・ヘヴィメタル界の草分け的存在ですから。
shara:あははは。嬉しいね。ありがとう。
──いえいえ。それはこちらの台詞です! タイムマシーンがあるのなら、30年前くらいに遡ってこの日が来ることを子供だった自分に教えてあげたいくらいです!
marcy:あははは。それ素敵だね(笑)。今日はよろしくね。
──と、思いの丈を聞いていただけたところで、9月7日にリリースされた『プレイ・フォー・ジ・アース』についてお話を伺っていきたいのですが。今作を作る上でのコンセプトというのはあったんですか?
marcy:特にコンセプトっていうのは設けてないかな。何枚目のアルバムになるのか自分たちでは把握してないけど、いつもアルバムを作るときは、コンセプトを立てて作るというより、いま何をやるべきかな? っていうことを考えて作っている感じ。今回はね、時代が時代だし、時期が時期だったから、メッセージがより真っ直ぐに届くモノになればいいなっていう思いで作った1枚になったと思ってる。言葉の強いモノというかね。想いが言葉から伝わってくれるような1枚になればいいなって僕自身は強く思いながら作りましたね。だから、自然といままでで1番メロディアスな1枚になったんじゃないかな。
──sharaさんは如何ですか?
shara:僕はね、前に初期のアルバムのリテイクのベストを引っさげてやったツアーをやっていたときに、次に作るアルバムは、よりメロディアスにしたいなって感じたんだよね。いままでもアースシェイカーって充分メロディアスなんだけど、もっとメロディアスにもっていけたらいいなって感じて、今回のアルバムを作るときにはそこを自分の中でなんとなく意識しながら作った感じだったかな。コンセプトという感じではなくてね。
──ツアーの中で感じた感覚をアルバムに収めたかったという。
shara:うん。そういうことやね。
──アースシェイカーってすごく不思議なバンドだなって思っていたんです、ずっと。すごくサウンドはハードなのにどうしてこんなにメロディが残るんだろう? 歌が入ってくるんだろうって。
marcy:そうやね。今回の『プレイ・フォー・ジ・アース』もメロディアスとはいえ、めちゃめちゃハードなことしてるアルバムだからね。歌が中心にあるし、歌がまず聴こえてくるアルバムではあるから、そこだけを聴いてしまうとすごくメロディアスなんだけどね。
shara:そう。すごくキャッチーなんだけどね。
marcy:そう。でも、歌をどけたところでは、めちゃめちゃハードなサウンドを作り出してるんだよね、僕らって。それはいま言ってくれたみたいに昔からなんだよね。でもね、それを昔よりももっと器用にできるようになったのが今作だと思う。普通はサウンドがハードになって、そこをバンドとして追求しだすと、どうしても歌が疎かになってしまったりするからね。
shara:そうだね。ハードなサウンドを追求しだすと、やっぱりそうなりがちだからね。
marcy:バンドのエゴというかね。そこを押し付けるような形になってしまいがちというか。でも、ウチらはそうはならない器用さを身につけられたのかなと思う。だからこそ、こういうアルバムが作れたんだと思うよ。けどね、こうやって口で“キャッチーでメロディアスなアルバム”って説明すると、実際にサウンドを聴いてない人はただただポップになったのかっていう印象を受けて錯覚されると思うんだけど、そうじゃないんだよね。実はいままで以上にサウンドはハードになってるっていう。凄まじくハードなアレンジだし、凄まじくハードな演奏なんだよね。
shara:でも歌が入るとすごくメロディアスっていうね。
──不思議です。
marcy:そう(笑)。その不思議な感覚こそがアースシェイカーならではのサウンドというか。
──好きなんですよね、“そこ”が。
marcy:ありがとう(笑)。それこそがアースシェイカーだからね。みんなそこを好きでいてくれると思うんだよ、今も昔も。
──そうですね。オープニングナンバーの「キングダム・ストーリー」のイントロなんてめちゃめちゃハードですもんね。凄くハードなアルバムなんだな、今回! っていう印象だったんです。でも、まさしく歌が入った瞬間、“あぁ、やっぱアースシェイカーだ!”って思ったんですよ。
marcy:それで正解だと思うよ。「キングダム・ストーリー」ももちろんなんだけど、今回shara、全曲に渡ってめちゃめちゃギター弾き倒してるからね(笑)。
shara:あははは。そうだね。でも、メロディーが1番残ってくれるっていうのは大正解なんだよね。そこを狙って作ったわけだし。僕自身もそれこそがアースシェイカーだと思うしね。
marcy:今の時点で一番アースシェイカーらしいアルバムができたと思うよ。
──アースシェイカーは今年でデビュー28年を迎えられるわけですが、1993年に一度解散という決断をされているじゃないですか。その時間も今となっては大切で必要な時間だったと?
shara:そうだね、その当時はそれぞれが違う方向を向いてたというか、目指す方向が極端に違った時期だったこともあったし、それぞれが外に出てそれぞれがいろんなことを吸収するための必要な時間だったんだと思う。音楽性、バンドの方向性、すべてに置いて違っていた時期だったからね。
marcy:うん。でも、やっぱり今思えば、あの時間はお互いにとってすごく必要な時間だったと思う。すごく勉強できた時間だった。あそこで一旦カゴの外にそれぞれが飛び出せたからこそ、またこうして4人が集まれたと思ってるし、あの時間がなかったらこのアルバムって生まれていなかっただろうし、ここまで続けられていないと思うよ。
──今作の中で、昔だったらできていなかっただろうなって思う楽曲ってありますか?
shara:全部全部! 全部いまだからこそできた曲だと思うよ。
marcy:そうだよね。絶対に昔だったらこのアルバムはできてないよね。昔だったらこんなに激しいアレンジはできてないもんね。
shara:昔はここまでの力量がなかったね。
──そんなとんでもない!
marcy:いやいや、ホントだよ。今だからこそ学べた全てを吐き出せて作り出せたんだよ。まだまだ日々勉強だと思ってるし、吸収できることばかりだからね。やり続けたからこそ学べたことばかりだから。ここに詰め込まれてるすべてはね。1枚目のアルバムのときから、刺激を受けて自分たちが自分たちの音として表現したいってことをその都度アルバムの中に吐き出してきたから、アースシェイカーのアルバムにはその時々のリアルな僕らが詰め込まれているから、すごく成長が見える作品になってると思うんだよね。やっぱり常に成長していかないとね。だから今も受ける刺激は全部自分のモノにしてるし。
shara:追求心がなければ成長できないからね。自分たちが若い頃はいろんなモノを追求してデビューできたわけだし。デビューできたからって安心して追求心を失ってしまったら、絶対にそこで止まった音楽しかできないと思うんでね。それじゃダメだと思うから。
marcy:常に自分たちが音楽から刺激を受けている状態じゃなければ、新しいアルバムを作っても意味はないからね。だから、今も若い子たちの音楽もたくさん聴くよ。
──どんなバンドと音を聴かれるんですか?
marcy:いま一番良いなって思ってるのはONE OK ROCK。
──おぉ?! 喜びますよ、彼ら! 私も彼らのことはデビューの頃からインタビューしてますが、彼らは本当にいいバンドだと思います。本当に素晴しいと思いますよ、若いのに。
marcy:純粋にいいよね。最高のロックバンドだと思うよ。本当に彼らの音はカッコイイし、ボーカルも最高だしね。
shara:僕は最近CD買ったところで言うと、シャインダウンっていうアメリカの若いバンドなんだけど、彼らもすごくカッコ良いロックをやってるバンドなんだよね。すごく刺激をもらったよ。アレンジとかメロディーが素晴しいんだよね。
──素晴しいですね。ずっと貪欲さを忘れずにストイックに音楽と向き合ってるって素敵だと思います。
marcy:アースシェイカーって、世の中的に流行っているモノに寄せて作ったり、世の中的に求められてる音に自分たちを合わせて楽曲を作ったことは一度もないからね。そこがアースシェイカーは他と違っていたと思うよ、昔からね。
shara:そうだね。他のメタルバンドとは少し違っていたからね。違っていた理由ってそこだったのかもしれないね。
marcy:常に何か他と違っていたからね。
──男性ファンも多かったですよね、昔から。
marcy:そぉお(笑)? アースシェイカーのファンは可愛い女の子が多いって有名だったんだよ、業界の中では(笑)。その可愛い女の子ファン目当てでライヴに来るっていう関係者も多かったんだから(笑)! ねぇ。
shara:そうそう(笑)。
marcy:ラウドネスとかは暑苦しい男のメタルファンが多いけど、アースシェイカーのファンは美人だらけだって有名だったんだから(笑)。
──私は日本のスティーブン・タイラーだと思ってました。凄くセクシーなボーカリストだなって。
marcy:いやいやいや。俺たちアイドルやったじゃん、可愛かったよね(笑)。ねぇ?
shara:そうそう(笑)。
marcy:可愛いと思わなかった?
──いや、憧れの存在だったので、可愛いとは……(笑)。今回のアルバムにも「カモン」「T-O-K-Y-O」「ウォール」っていう『プレイ・フォー・ジ・アース』と同日にリリースされた『RE-MASTERS ~BEST OF NEXUS YEARS』っていうリマスター・ベストからの3曲も収録されていますが、いまの音でリマスターされているからこその良さも、変わらぬ良さもあって。これが聴きたかったの! っていう感動がありながら、いまのアースシェイカーを感じられるのが最高だなって。
marcy:そうだね。それはやっている僕たち的にも同じ感覚なんだよ。今回のアルバムに3曲昔の曲を入れたのも、いまの自分たちがやるその曲たちを、今のアルバムに入れてみたかった。2011年に作った曲たちと1983年頃に作った曲達を並べたときに、同じサウンド感で並べられる遊びをやってみたかったんだよね。アースシェイカーにしかできないことをやってみたかった。
shara:余計なアレンジを加えるんじゃなく、当時のままを今のスキルで再現するっていうのをやってみたかったんだよね。違和感なく馴染めさせられたのも楽しかったね。
──1983年頃の「カモン」「T-O-K-Y-O」「ウォール」「モア」「ラジオ・マジック」は、私たちにとってはやっぱり忘れられない曲だったりしますからね。
shara:いまだにそう言ってもらえるのは本当に嬉しいことだよね。いままでもライヴでやらなくなったことのない、ずっとやり続けてきた曲でもあるし。そういう曲たちが、今、2011年に新たに作った曲たちと違和感なく馴染んで届けられるっていうのも自分たちにとってはすごく嬉しいことだし、誇りにも思うね。本当に純粋に嬉しいよ。
──今回のアルバムのタイトル・チューンである「プレイ・フォー・ジ・アース」はBSフジ『フォーミュラ・ニッポン 2011』のために書き下ろされたモノなんですか?
shara:そう。イントロから緊張感のある曲にしたい、サビ始まりにしたい、疾走感のある曲調にしたいっていうイメージと自分たちのイメージと『フォーミュラ・ニッポン 2011』のイメージとを擦り合せた案を形にしていったって感じの1曲になったね。
marcy:歌詞はそこのイメージを頭に起きつつも、震災後に書いた歌詞でもあったんで、想いが伝わる言葉というモノを意識して書いた1曲。
──震災ってアーティストはもちろん、表現者である人たちにとっても本当に大きく影響があったみたいですね。
marcy:大きかったよ。すごく考えさせられたし、書けなくなったりもしたからね。でも、僕たちはサウンドを届けることしかできないし、歌詞を歌として届けることしかできないからね。被災地の人たちからメッセージを求められたとき、そうだな、自分たちにできることは、これをやり続けることなんだって改めて悟ったんだよね。それも大きかったよ。すごく自信が持てたというかね。そういうこともあって自分たちらしく向き合えたと思う。
──最初におっしゃってましたもんね、“時代が時代だし、時期が時期だったから、メッセージがより真っ直ぐに届くモノになればいいなっていう思いで作った”って。そこに繋がるわけですね。
marcy:そう。本当にそうなんだよ。
──なるほど。ところで。今作の中で、個人的に新しさを感じたのは10曲目の「ヴァンパイア」でした。
marcy:ホント!? 純粋なロックン・ロールなんだけどね。アースシェイカーはロックン・ロールを自分たちらしくできるバンドでもあったから、この曲はその王道でもあるのかなって思ってるけど。
shara:そう。アースシェイカーは正当なロックン・ロールの道を踏んでるからね。「ヴァンパイア」はそれが色濃く出てる1曲でもあると思うよ。
──アースシェイカーらしいんですけど、同期とバンドサウンドの絡み具合に新しさを感じたんです。
marcy:同期ね! なるほど、それなら解る。そこはたしかに新しく感じただろうね。当時は同期ってなかったからね。きっと昔同期があったら、既にこのサウンドをやってたと思うけどね、当時は同期ってものがなかったからね。
shara:なかったからやってなかったっていうのはあったよね(笑)。でも、同期を入れ始めたのも早かったよね。たしか、『OVERRUN』(1986年7月リリースの5枚目のアオリジナルアルバム)あたりから入れてたと思うんだよね。
marcy:そうそう。当時のバンド界は、バンドサウンドの中からキーボードの音や同期の音が聴こえてくると、“コイツらもうダメだな”ってハッキリ言われてた時代だったからね。
──怖くなかったですか?
marcy:怖くなんかないよ。だって自分たちがやりたくてやってたんだもん。何を言われても平気だったし、あえてやってたもん。それをウチらはアースシェイカーの音にできてたからね。そこまでのバッシングも受けなかったし。
──さすがです。サウンドももちろんのこと、marcyさんの声も本当にアースシェイカーなんですよね。変わってない。聴いてて、“そうそう。この声が聴きたかったの!”って思うんです。新しいけど、変わらない絶対的なポテンシャルがあるというか。モトリー・クルーの新譜がモトリー・クルー以外の何ものでもないように、アースシェイカーはアースシェイカー以外の誰にも出せない音、声、なんですよね。2曲目の「火の鳥」のサビなんて、アースシェイカー過ぎて涙出そうになりましたよ。
marcy:あはははは。ありがとう。それでいいんだと思う。最高の褒め言葉だと思うよ。“あぁ?、アースシェイカー!”でいいと思います(笑)。どんなアルバム? って人に聴かれたら、“あぁ?、アースシェイカー!”だよ、って言ってください(笑)。
shara:上手く褒めて書いておいて(笑)。
marcy:僕らの発言は適当でいいんで、アルバムのこといっぱい褒めて書いておいてください(笑)。
──了解しました。
shara:12月からはツアーも始まるんでね、遊びに来てくれたら嬉しいなと思います。
marcy:ぜひお越しください。待ってます。
取材・文●武市尚子
『プレイ・フォー・ジ・アース』
2011年9月7日発売
KICS-1712/\3,150(tax in)
1.KINGDOM STORY
2.火の鳥
3.COLOR
4.PRAY FOR THE EARTH
5.COME ON
6.BITTER SWEET
7.ANSWER
8.T-O-K-Y-O
9.WALL
10.VAMPIRE
11.PRAY FOR THE EARTH ~WE'RE WITH YOU~
Bonus track12.PRAY FOR THE EARTH (Instrumental)
『RE-MASTERS ~BEST OF NEXUS YEARS』
2011年9月7日発売
KICS-1713/\2,500(tax in)
1.ラジオ・マジック(『MIDNIGHT FLIGHT』)
2.アースシェイカー(『EARTHSHAKER』)
3.モア(『FUGITIVE』)
4.ギャンブラー(『OVERRUN』)
5.ウィスキー・アンド・ウーマン(『PASSION』)
6.記憶の中(『FUGITIVE』)
7.カモン(『PASSION』)
8.ウォール(『EARTHSHAKER』)
9.フュージティヴ(『FUGITIVE』)
10.リトルガール(『OVERRUN』)
11.T-O-K-Y-O(『MIDNIGHT FLIGHT』)
12.アイ・フィール・オール・サッドネス(『EARTHSHAKER』)
13.ミッドナイト・フライト(『MIDNIGHT FLIGHT』)
14.ありがとう君に(『PASSION』)
15.銀のピアス(『OVERRUN』)
<EARTHSHAKER LIVE '11~'12 PRAY FOR THE EARTH>
12月10日(土)千葉LOOK
12月11日(日)神奈川Thunder Snake ATSUGI
12月17日(土)水戸LIGHT HOUSE
12月18日(日)八王子MATCHVOX
12月23日(金祝)名古屋Electric Lady Land
12月24日(土)神戸WYNTERLAND
12月25日(日)京都磔磔
12月27日(火)下北沢ReG
1月21日(土)横浜SUNPHONIX HALL in YOKOHAMA ARENA
1月22日(日)越谷EASYGOINGS
1月28日(土)長野CLUB JUNK BOX
1月29日(日)新潟Live Hall GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2月18日(土)豊橋ell.KNOT
2月19日(日)静岡Sunash
2月25日(土)宇都宮 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2月26日(日)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
3月3日(土)旭川CASINO DRIVE
3月4日(日)札幌ベッシーホール
3月10日(土)大阪umeda AKASO
3月11日(日)滋賀BARI-HARI
3月15日(木)姫路Beta
3月17日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
3月18日(日)高知BAY5 SQUARE
3月20日(火祝)福岡live house HEART BEAT
3月22日(木)山口LIVE rise SHUNAN
3月24日(土)広島ナミキジャンクション
3月25日(日)鳥取・米子AZTIC laughs(旧米子ベリエ)
◆アースシェイカー オフィシャルサイト
◆キングレコード
この記事の関連情報
【ライブレポート】白田“RUDEE”一秀、追悼公演<ありがとうRUDEE>で豪華盟友たちと40曲の共演
【ライブレポート】日本HR/HMのレジェンド、EARTHSHAKER、44MAGNUM、PRESENCEなど5組の競演「バハマ、どうもありがとう」
PRESENCE、石原“SHARA”愼一郎をゲストに迎えて心斎橋BAHAMA60周年記念イベントに出演
EARTHSHAKER、44MAGNUM、MARINOら出演、心斎橋BAHAMA60周年記念イベント開催決定
アースシェイカー、デビュー40周年を記念したニューアルバム発売決定
アースシェイカー・リアクション・ティルト・スーパーブラッドが<Rock’n Roll Overdose>で最強の競演
伝説のバンドが競演 ノヴェラとアースシェイカーがカップリングライブ開催
アースシェイカー・リアクションα・ティルト・スーパーブラッドが、骨太なROCKイヴェントRock’n Roll Overdoseで激突
アースシェイカー、超名盤『FUGITIVE』の完全再現ライブイベントが決定