UK1位のエド・シーランは、いまもホームレス

ポスト
9月12日にイギリス国内で発売となったエド・シーランのデビュー・アルバム『+(プラス)』が、全英チャートにて見事初登場堂々1位(9/24付The Official UK Charts Company)を獲得したのは、先日お伝えしたとおり。

◆エド・シーラン「You Need Me, I Dont Need You (Acoustic)」パフォーマンス映像

新人アーティストのデビュー・アルバムでありながら初回出荷が10万枚を越え、発売前からゴールド・ディスクを獲得という、近年では極めて稀なビッグセールスを飾った20歳のシンガーソングライター、エド・シーランだが、このアルバムのスマッシュヒットには、2011年にリリースされたシングル「THE A TEAM」が全英チャートTOP3ヒットを記録し、以降8週間にわたりTOP5をキープ、一躍注目を集めていたという布石がある。

そんなエド・シーランは、今もなおホームレスだ。

イギリス東部の自然豊かなサフォークで育った彼は、4歳の時聖歌隊に加わり、11歳の頃もらったお古のギターで作曲を始めたという。そして16歳になるとアパートを借りロンドンを中心にライヴ活動を始めた。彼のライヴ・パフォーマンスは評判を呼び、ライヴの本数も増え2009年には年間312回ものライヴを行うまでになっていたという。もはやほとんどの夜をライヴハウスで過ごすことになっていた彼は、生活費を少しでも削るため借りていたアパートを引き払ってしまった。

それ以降彼の家は、友人や時にはライヴに来たファンの家のソファーになったとか。特定の住所を持たず、リュックサック一つとギター一本を持って、他人の家から家へ泊まり歩きながら、2010年には、一本のステージ出演のコネを頼りに単身ロサンゼルスに渡り、ジェイミー・フォックスが主宰するラジオ番組出演の機会を得た。エド・シーランの才能を見ぬいたジェイミー・フォックスは、ハリウッドにあるスタジオ付きの住居を、自由に使っていいとエドに申し出たという。この家は、エド・シーランのような、才能はあるがお金のない若者をサポートするために建てたものだと言われ、エドは大邸宅の住人となったこともあった。

そんな生活が現在まで3年間続いているのだ。

2010年初頭、インディレーベルからリリースされたEPが英iTunesで1位を獲得したことで、アトランティックとメジャー契約。同時にエルトン・ジョンが経営するマネージメントとも契約した。エルトン・ジョンもまた、エド・シーランの才能に惚れ込んだファンの一人だ。


◆エド・シーラン(iTunes)
◆BARKS洋楽チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報