<HAPPY MUSIC FESTA>、飼い主を失ったペットたちを救いたい

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9月19日、恵比寿ザ・ガーデンホールで<HAPPY MUSIC FESTA 2011~Toward ZORO~>が開催された。このイベントは「音楽を通じて飼い主を失ったペットたちをなんとか救いたい、殺処分される犬や猫をゼロにしたい」という趣旨で2010年から行われており、2011年で2回目となるもの。2010年は大阪公演のみだったが、今回は東京でも開催されることになり、イベント趣旨に賛同する犬猫好きのアーティストたちが多数出演した。

◆BONNIE PINK画像

ソールドアウトとなった東京公演では、オープニングにいきなりBONNIE PINKが登場。ピアノをバックにシックな雰囲気の中、最新作『Back Room』から新曲「Look Me In The Eyes」を含む4曲を熱唱すると、続いて登場したROCK'A'TRENCHは、いつもとは違うアコースティックスタイルながらパワフルな演奏を披露。会場を盛り上げた。3組目は自身でも犬猫の保護活動をしているという坂本美雨と、ソロアーティストのおおはた雄一によるユニットおお雨。坂本美雨の優しい歌声と、おおはた雄一の心地よいギターが会場を温かく包み込んだ。

舞台展開の間にステージに姿を現したのは、モリマンとマチャマチャ。札幌の動物管理センターで犬を引き取ったのをきっかけに、北海道の動物保護施設「しっぽの会」を支援しているというモリマンと、大の犬好きだというマチャマチャが、笑いを織り交ぜつつもペットが安心に暮らせる社会への願いを語った。

Candle JUNE(キャンドル・ジュン)の手によってステージがキャンドルでデコレーションされ、イベントはいよいよ大詰めへ。斉藤和義がギター1本で登場すると、会場のボルテージも一気にあがる。切ないバラードからノリのいい曲まで、弾き語りで観客を魅了した。

トリでステージに現れたのはトータス松本。2010年の猫の着ぐるみに続き今回は犬の着ぐるみで舞台に姿を見せ、客席からの笑いを誘う。とはいえ、歌がはじまった途端に雰囲気は一変、アッという間にトータスワールドに巻き込んでいく。このイベントのために2010年に書き下ろしたという「名もない猫」などを熱唱。アンコールも含め4時間半にも渡るイベントは、終始なごやかなムードのうちに幕を閉じた。

イベント会場には、里親募集や捨て犬や迷子犬の存在を写真やデザインの力で多くの人に伝えようとする「ただの犬。プロジェクト」による写真パネル展示も行われ、訪れた人が興味深くのぞき込む姿が見られた。このイベントで集まった収益の一部は、犬猫の保護団体や東日本大震災によって被災したペットを救う活動をしているボランティア団体に寄付される。9月23日には場所を大阪服部緑地野外音楽堂に移して同イベントが開催となる。

◆HAPPY MUSIC FESTAオフィシャルサイト
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