クイーン『ライヴ・イン・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985』、完全字幕ヴァージョンで再登場
◆クイーン『ライヴ・イン・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985』映像
「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」でも成し得なかった全米制覇を「愛という名の欲望」「地獄へ道づれ」で果たし、2曲が収録されたアルバム『ザ・ゲーム』が英米ともにナンバーワンを獲得したのが1980年であった。1981年、本国イギリスではクイーンとして初めて他のアーティストとの共演となったデヴィッド・ボウイとの「アンダー・プレッシャー」が全英ナンバーワンを獲得し、さらに初のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』も全英1位を記録と、レコード・セールスにおいて絶頂期を迎えることとなった。日本で武道館5回連続公演をソールドアウトさせた後、ロック・バンドとしては初めてとなるスタジアム・クラスの大規模な中南米公演を敢行、ブラジルでは2日間で25万人を集めるといった記録を打ち立てたのもこの時である。
セールス、ツアー活動ともにトップフォームにあったクイーンのライヴを高画質フィルムで収めたのが『ライヴ・イン・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985』だ。
ツアーの一環ではなく、シューティングを目的とし1981年11月24日&25日の2日間にわたってカナダ・モントリオールで開催されたスペシャル・ギグからも、2011年は30年周年という記念の年にあたる。1982年からはサポート・メンバーを迎えライヴを行うことになるので、純粋なクイーンのメンバー4人によるライヴはこのステージが最後となった。さらに歴代のロック・バンドのパフォーマンスにおいて孤高のライブを見せつけた1985年の<ライヴ・エイド>でのステージも収録されている点も大きなポイントだ。
今回の発売に際し、ブライアン・メイとロジャー・テイラーによるオーディオ・コメンタリーに字幕が付くことになり、貴重な曲目解説やエピソードが誰でも楽しめるようになった。2人のメンバーの解説付きでクイーンのライヴをお茶の間で堪能することが楽しむことが出来るわけだ。さらにボーナス・トラックとして収録されているライヴ・エイドのリハーサル&インタビューにはもちろんのこと、歌詞の翻訳まで字幕が付く、完全字幕ヴァージョンとも言える仕様となっている。
また、“フレディに捧ぐ―メモリアルイベント”として、映画「QUEEN ROCK MONTREAL cinesound ver.」が、命日である11月24日にあわせ、11月19日(土)より、新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国公開されることも決定となった。また11月23日より12月11日まで、東京タワー1階特設会場にてクイーン展「QUEEN FOREVER」も開催予定となっている。続報をお楽しみに。
「クイーン/ライヴ・イン・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985」
DVD:YMBA-10285/86 \2,940(税込)
Blu-ray:YMXZ-10287 \3,990(税込)
◆クイーン・オフィシャルサイト
◆映画「QUEEN ROCK MONTREAL cinesound ver.」サイト
◆BARKS洋楽チャンネル
◆クイーン・チャンネル
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