晴天のもと、若草山で初の音楽祭典を開催
2010年に平城遷都1,300年祭で注目を浴びた奈良。人気のピクニック地として憩いの場でもある若草山で初めての音楽の祭典となる<若草山 MUSIC FESTIVAL 2011>が開かれた。この日出演したのは、地元・奈良県大和高田市出身の青山テルマを始め、元ちとせ、風味堂、井手綾香、阿部芙蓉美、カサリンチュという個性豊かな実力派アーティスト6組。また、FM802と奈良県がバックアップし、世界へと発信するアーティストを発掘する目的を持つことから、オープニング・アクトとして関西を拠点に活動する若手3組も登場した。まだまだ夏を感じさせる晴天のもと、奈良の街が一望できる芝生敷きの斜面を客席に、子供連れのファミリーなど幅広い音楽ファン2,000人が詰めかけ、心地よくそれぞれのパフォーマンスを楽しんだ。
◆<若草山 MUSIC FESTIVAL 2011>画像
▲井手綾香 |
▲阿部芙蓉美 |
▲カサリンチュ |
▲風味堂 |
▲元ちとせ |
▲青山テルマ |
現役女子高生であり、トレードマークの制服姿で現れた井手綾香が歌い出すと空気は一変。圧倒的な歌力に幅広い年齢層のオーディエンスは引き込まれていた。また、阿部芙蓉美は、フレンチポップスにも通じる浮遊感漂うメロディとウィスパー風の歌声で心地いいサウンドを披露。奄美大島からやってきたカサリンチュは、奈良での初ライブということもあり、テンションの高いパフォーマンスで盛り上げる。Vo&Keyの渡和久が半袖シャツ、半丈パンツ姿で気合い充分。再始動を果たした風味堂も持ち味のメロディアスなナンバーを次々と演奏。ライブ中に演奏曲をオーディエンスに決めてもらうなど、会場の心をつかんでいたのも印象に残る。人懐っこいMCとは一転、独特の節回しで圧巻の歌を聴かせたのが元ちとせ。会場を意識したという若草色の衣装の話題でも拍手を浴びていた。
そして最後、大きな拍手と歓声で迎えられたのが地元出身の青山テルマ。家族や親戚も来場しているという中、華奢な身体から繰り出される洗練されつつもソウルフルな歌声でオーディエンスを魅了する。夕暮れという抜群のシチュエーションを背景に、コール&レスポンスを交えながらハートフルなラブソングである「ずっと。」まで8曲を熱唱。こうして日の暮れとともに初の音楽の祭典が終わった。
なお、この日の模様は、後日FM802の各番組で放送が予定されている。
文:金本真一
写真:田浦薫
<若草山MUSIC FESTIVAL 2011>
2011年9月11日(日)12:00~
@奈良・若草山麓特設ステージ
出演:メロディキッチン(オープニング・アクト)、松室政哉、Saraca(サラサ)、井手綾香、阿部芙蓉美、カサリンチュ、風味堂、元ちとせ、青山テルマ
■メロディーキッチン
1.歌う魚
2.ハロー
3.道標
■松室政哉
1.空になく鳥
2.シャッフル2
3.くらげ
■Saraca
1.いちばん深い緑
2.話をしようよ
■井手綾香
1.雲の向こう
2.あのね
3.Home
4.君からのメッセージ
5.こんな歌があったらな
■阿部芙蓉美
1.世界
2.空に舞う
3.君とあの海
4.開け放つ窓
5.trip
6.町
■カサリンチュ
1.オープニング~クスブンブン(short ver)
2.High High High
3.サヨナラCOLOR
4.瞳をとじれば
5.あなたの笑顔
6.やめられない とまれない
■風味堂
1.ナキムシのうた
2.愛してる
3.宝物
4.エクスタシー
5.クラクションラブ
6.おかえりなさいが待っている
■元ちとせ
1.精霊
2.ミヨリの森
3.Birthday
4.はなだいろ
5.ワダツミの木
6.永遠の調べ
■青山テルマ
1.ONEWAY
2.CRAZY CRAZY LOVE
3.何度も
4.嘘でもいいから
5.if aint't got you
6.Happiness
7.そばにいるね
8.ずっと。
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