メキシコから、チャリティーアルバム『Voces Por Japon』登場

ポスト
3.11の悲劇から半年。今も未だ、世界の音楽シーンは日本を支援し続けていてくれる。9月14日にメキシコのトップアーティスト達による日本の震災支援のチャリティアルバム『Voces Por Japon』(ボセス・ポル・ハポン)がmora、iTunesでの配信限定で発売された。

◆『Voces Por Japon』紹介映像
◆アロンドラ・デ・ラ・パーラ コメント映像

2011年4月にはレディー・ガガ、P!NK、フーファイターズ、エルトン・ジョン、U2といったトップアーティストが集結した『SONGS FOR JAPAN』がリリースとなり、CDと配信を合わせて全世界120万枚を突破し、4億円が日本赤十字社に寄付されている。そのメキシコ版ともいえる作品が『Voces Por Japon(ボセス・ポル・ハポン)』なのである。

メキシコのムーブメントは我々日本人にはなじみが薄く、残念ながらアーティスト名を見てもピンと来ないのが正直なところだが、実のところトップアーティストが勢ぞろいした、これぞ「メキシコの紅白歌合戦」状態の作品なのだ。100万枚超えのヒットを連発するボーカルグループのOV7をはじめ、ロック、ヒップホップ、タンゴ、クラシックなど様々なジャンルのトップアーティスト達がここに集結しているのは、「日本を支援したい」というかけがえのない想いがあってのことだ。

一国を代表する豪華アーティストが結集し37曲もの代表作が収録されて2400円というのは破格の扱い。むしろ、この収益が被災者支援や被災地の復興支援に充てられることを思えば、二の足を踏む理由もない。K-POPならぬM-POP?に親しむ1枚としては十分すぎるほどの充実作で、ことOV7の「Somos Un Mundo」は「We Are The World」を彷彿とさせる名バラードでもある。

日本でのデビュー公演を先日成功させたばかりのメキシコを代表する若手女性指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラは、本作について以下のように語った。

「私がこの企画に参加したのは、皆で世界は一つだと考えるべきで、日本の困難は皆の困難だと思ったから。今回のようなことがメキシコで起きても何もおかしくないわけだし、他のどこに対しても同じことが言えるわ。私たちは、兄弟のように大切な皆のために、やれることをやる必要があるわ。」──アロンドラ・デ・ラ・パーラ

「ウアパンゴ」という曲は、何十年にも渡ってメキシコの活力となってきた「第二の国歌」とも呼べる壮大な楽曲だが、彼女が指揮した「ウアパンゴ」が、『Voces Por Japon』37曲を締めくくる最後の曲として収録されている。日本とメキシコは2009年に友好400周年を迎えたところだが、今もなお地球の反対で日本を応援し続けてくれることに、感謝と感動を伝えたい。


『Voces Por Japon(ボセス・ポル・ハポン)』
9月14日配信開始 2400円
mora iTunes配信限定
mora http://mora.jp/package/80307744/SIXX00635B00Z/
iTunes http://itunes.apple.com/jp/album/voces-por-japon/id463559949
(作品の収益は、義援金として日本赤十字社にソニー・ミュージックエンタテインメント(メキシコ)を通じて寄付され、被災者支援や被災地の復興支援などに充てられます)

◆『Voces Por Japon』オフィシャルサイト
◆アロンドラ・デ・ラ・パーラ・オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報