リンキン・パーク、ニコファーレでチャリティーアートショーを開催
4年ぶりの来日をはたしているリンキン・パークが、9月10日から始まるジャパンツアーを前に、9月9日、東日本大震災 被災地復興支援チャリティーアートショーを六本木のニコファーレにて開催した。
◆リンキン・パーク 画像@2011.09.09 ニコファーレ
今回のイベントは、プロモーションビデオの制作用に撮り溜めてきた未公開映像素材を使ったアーティスティックな映像ショーの<A Thousand Horizons Museum>(入場無料)と、世界初公開となる『A Thousand Suns』収録曲のRemixバージョンなど、ニコファーレならではの映像効果を駆使したスペシャルアートフィルム上映とリンキン・パークのメンバーによるトークショーからなる<Thousand Horizons Show>(ファンクラブ会員対象)の2部構成で開催。2部の模様はニコニコ生放送で生配信された。
また、イベントを前にリンキン・パークは記者会見を実施。出席したチェスター・ベニントン、フェニックス、ジョー・ハーン、マイク・シノダの4人は「コンバンワ!」と、日本語で挨拶して、取材陣からの質問に応じた。
マイクは、このチャリティーイベントの開催にあたり、これまでリンキン・パークが、東日本大震災の復興を支援するために、500ドルの募金を集めたMusic For Reliefサポーター500名を招待したプライベート・コンサート(B'zがスペシャルゲストとして参加)を実施したことや、その結果、寄付金が50万ドル(これまでで過去最高額)に達したことなどを報告。そしてマイク自身、日本の血を引いていることもあり、「今回の震災を自分も身近に感じていた。日本に来て、このような活動が行なえることはとても嬉しい。」と、話した(ちなみに、通訳がマイクの発言を整理して簡潔に訳すと、マイクは「(訳した内容)ちょっと短くない?」と、ツッコミを入れて報道陣を笑わせていた)。
また、「今回のような災害や、リンキン・パークによるチャリティー活動などが自分たちの音楽を制作する上でリンクしたり影響を受けたりといったことがあるのか」という質問には、チェスター・ベニントンが、「自分にとって音楽は、オーガニックなところから出てくるもの。ただ、メンバーみんな制作に参加しているので、その中で、自然なインスピレーションで音楽を作り続けたい。」と語り、チェスターの言葉に補足するように、フェニックスが、「特に今回、災害に対して日本人がお互いを思いやり、協力し合っている姿を見て、自分もそういうことがしたいと思った。そんな日本人の姿勢や思いは、自分たちの音楽にも影響するはずだ。」と、コメントした。
ちなみに今回のイベントを主催したのは、各種キャラクターフィギュアなどを扱うグッドスマイルカンパニー。メンバーたち曰く「なんでリンキン・パークと“ヲタク・トイ・カンパニー”が? と、不思議がられる」とのことだが、これは、グッドスマイルカンパニーの安藝 貴範 社長とメンバーのジョーが友人で、被災地支援活動のために動こうとしていた安藝社長に、ジョーが何か協力できないかと話したところ、一緒にイベントを開催するに至ったのだという。
なお、本イベント会場ではイベントのチャリティグッズの販売が行なわれ、ここでの売り上げの一部が、Music For Relifeを通じて寄付される。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆「A Thousand Horizons Linkin Park + GOODSMILECOMPANY at nicofarre, Tokyo, JAPAN」(ニコニコ生放送)
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