ムック「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」、9月7日に発売

「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」なるムックが9月7日に発売となる。ザ・タイガースのメモラビリアを一挙公開やGSヒストリーといった保存版特集とともに、歌詞・コード、プレイ解説付で12曲のヒットソング集も掲載されたシンコー・ミュージック・ムック・シリーズだ。

◆「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」画像

さかのぼること45年、1966年のザ・ビートルズ来日公演をきっかけに、日本の音楽シーンは自ら楽器を持って演奏するアマチュア・グループが次々と台頭、それらのグループは総じて“グループサウンズ”（以下GS）と呼ばれた。GSはやがてザ・タイガースやテンプターズを筆頭にさまざまなバンドがひしめきあい、ロックが本来持つラジカルな側面と、極めて日本的な芸能界／歌謡曲的なノリとが渾然一体となった熱気あふれるシーンへと発展していった。全盛期の人気は凄まじく、当時のティーン雑誌のグラビアはほぼGS一色という状況であった。

その後、沢田研二や萩原健一といったスターを輩出と同時に、歌手やミュージシャンのみならず、俳優、作曲家、音楽プロデューサー、芸能事務所経営者…といった、現在の芸能界のキーマンとなる人物も多く輩出していった。GSはまさに日本の音楽史における最大のムーヴメントであり、今もなお、そのサウンドは団塊の世代によるオヤジ・バンドのコピー・バンドから、ガレージ・バンドが模倣しているのはアマチュアのシーンにまで、多大な影響を与え続けている状況だ。「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」はそういったGSの魅力を様々な角度から今あらためて検証するというムックだ。

1971年1月の解散から40年という年月を経て、ザ・タイガースのメンバー瞳みのるを加えた4人が、＜沢田研ニ LIVE2011～2012＞として2011年9月から2012年1月まで5ヶ月にわたる全国ツアーを開催する。当然ながら、ライヴでは往年のザ・タイガース・ナンバーのオン・パレードになることだろう。往年のファンはもちろんのこと、彼らが放ったポップなカルチャーが、現代の若い世代にも新鮮な刺激を与えることだろう。「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」ではザ・タイガースをフィーチュアしながら、主要GSバンドの音楽性、楽器、ファッション、そして人物像について検証を行なっている。

「GSパニック ～グループサウンズ最終楽章～」
AB判／112頁／1,680円／9月7日発売
・独占インタビュー1971-2011「40年目の真実」40年振りに復活・瞳 みのる／森本太郎
・The Tigers 「15」 Singles 1967-1970
・保存版：厳選 ザ・タイガース・メモラビリア一挙公開
・The Record Graffitti Of GS History 1964 - 1971 レコード・ジャケットはGSの歴史を語る
・GSに魅せられて、3万枚のシングル盤と45本のギターに囲まれたGS人生、本家のミュージシャンもサポートするマニア
・2011年 今最もクールなGSバンド “コータロー＆ザ・ビザールメン”古市コータロー／加藤ひさし インタビュー
・国産エレクトリック・ギターとGS
・COLUMN GSポップ・カルチャー／ザ・スパイダースの想い出 ／グループサウンズは、今…。／POP STATION 10周年オフ会 ザ・タイガース・ア・ゴー・ゴー／GSとNHK紅白歌合戦の明暗／創業90周年プロマイドのマルベル堂・新仲見世店 探訪
・保存版GSヒット・ソング集（コードネーム ■ダイヤグラム ■プレイ・ポイント解説）
シーサイド・バウンド／ザ・タイガース
モナリザの微笑／ザ・タイガース
君だけに愛を／ザ・タイガース
花の首飾り／ザ・タイガース
エメラルドの伝説／ザ・テンプターズ
風が泣いている／ザ・スパイダース
ブルー・シャトウ／ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
想い出の渚／ザ・ワイルド・ワンズ
長い髪の少女／ザ・ゴールデン・カップス
好きさ好きさ好きさ／ザ・カーナビーツ
君に会いたい／ザ・ジャガーズ
亜麻色の髪の乙女／ヴィレッジ・シンガーズ