「凄い鳥肌が立った!」安田奈央の暗闇ライヴ
「感動して凄い鳥肌が立った!」「ホントにここまで真っ暗闇とは思わなかった!」「暗闇が、うた声がこんなに体感でできるとは!」 ── 8月23日の終演後、オーディエンスの感想より
◆安田奈央 画像@2011.08.23<Voice in the dark> 画像
8月23日に東京港区にある南青山ル・アンジェ教会で、完全に電気を使わない真っ暗闇の中で、マイクも使わずアカペラだけで歌うという、歌唱力と声量がないと成り立たないライヴが開催された。これは、沖縄から北海道まで、全国規模のオーディションにおいて全国1位を勝ち取った“うた声”を持つ安田奈央(やすたなお)ならではのライヴともいえる。
2011年7月にシングル「つぼみ」でデビューした、現在23歳の安田奈央。8月31日にリリースされるKGの2ndシングル「君じゃなきゃ duet with 安田奈央」への参加など活動の幅を広げている彼女が、東日本大震災と、東京電力による原子力発電所の事故によって節電の重要度が増している中で、電気を使わずに音楽を楽しむ方法として行なっているのが、暗闇でのライヴ<Voice in the dark>だ。
お客さんが入りきった後、消灯された会場。深夜でも街の明かりが消えない東京のド真ん中で、ここまで真暗な環境はなかなかない。会場が静まった後、後方から安田の生声が聴こえてくる。視覚がない中だと聴覚が敏感になり、ここまで声が際立ち感じることで、多くのオーディエンスが感動で鳥肌が立ったという。
途中キャンドルが点灯し始め、薄く照らされた教会の幻想的な雰囲気と混ざり合う安田のうた声、そして寄り添うように優しく奏でられるアコーステックギター。デビュー曲「つぼみ」を含め、この企画のために書き下ろした新曲なども披露され、全5曲の30分ほどの演奏だったが、終演後、会場は大きな拍手に包まれた。
「暗闇で歌い聴いてもらうことで、私達が普段忘れてしまっている、音楽を“感じる”ことの楽しさを体感して欲しかった。このイベント自体が大きな節電ではないけれど、このライブに参加してくれたり、知ってくれた人たちが電気に頼らなくても音楽や生活を楽しめることを伝えられたら嬉しいです。」── 安田奈央
◆安田奈央 オフィシャルサイト