aiko、ついにツアーも千秋楽

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4月29日からスタートしたaiko全国ツアー<Love Like Pop vol.14>が、7月24日(日)NHKホールにて千秋楽を迎えた。

◆aiko画像

今回のツアーでは内容の異なる2つのセットリストが用意されていた。公演ごとにAパターン/Bパターンが割り振られ、それぞれでガラリと表情を変えるライブを展開していた。「何度もライブに参加してくれるファンにもっと楽しんでもらいたい」という願いからの施策だが、最終日はこの日だけの特別なセットリスト…言わばCパターンのライブが披露されていた。

開演前から鳴り響いていた「aiko!」コールに導かれるようにしてスタートしたライブは、ホーンをフィーチャーしたビッグバンド・アレンジで幕を開け、そのあとアップテンポ・ナンバーを立て続けに歌い、一気に会場のテンションを上げていく。「今日しかない楽しいライブにしようと思ったら、元気な曲ばっかりになっちゃって(笑)」と、aikoはサウンドに合わせてくるくると舞い、飛び跳ねる。

中盤の恒例弾き語りコーナーでは、“キリン”“アイスキャンディ”“初めてのライブ”など観客から募った7つのキーワードすべてを盛り込み即興で曲を作るという離れ技を見せた。脈絡のない言葉から、ひとつのストーリーを組み上げていく天賦の才はライブという瞬発力で華を咲かせる。その奇跡の才能に、割れんばかりの大きな拍手が巻き起こった。

バラードで緩急をつけながらも、後半戦でもまたアップナンバーを連発し、「恋のスーパーボール」では盛り上がりのピークを見せ、三連クラップをaikoと一緒に全員で楽しみながら、ライブは一気にラストまで駆け抜けていった。

アンコール1曲目には「ホーム」その後、震災の影響で開催自体がどうなるかわからない状況だったという今回のツアーが無事に最終日を迎えた今の気持ちを静かに語り始めた。

「いろんなことがあってモヤモヤした日々を過ごしていたけど、ライブの度に力をもらいました。最終日まで来れたこと、ほんとに嬉しく思います。今日見せてくれた笑顔を持って帰って、いろんなところに伝染させてください。私もがんばるから、これからも絶対に一緒にいましょう。一緒にいてください。これからもよろしく」

aikoは最後にたっぷりの笑顔とシアワセを振りまき、次に逢う約束をしてステージを後にした。

会場は暗転するも鳴りやまない歓声に応えるようにダブルアンコールが実現。「最終日、まだ帰りたくないのでもう少し」と笑顔であらわれたaikoは、最後にライブでのキラーチューン「ジェット」を歌い、約3時間のライブに幕を閉じた。

震災を受けて延期になっていた仙台でのライブは、「番外編みたいな特別なライブにします!」と8月29日(月)に振替公演として開催となる。

※ライブハウスを巡る全国ツアー<Love Like Rock vol.5>、10月から開催決定

◆aikoオフィシャルサイト
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