-異種格闘技対談-Ring【round2】第17回/YAFUMI(LAID BACK OCEAN)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第17回

YAFUMI(LAID BACK OCEAN/Vo)/ 逹瑯(ムック/Vo)

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YAFUMI:“右手に君が足りない”って甘酸っぱいねっ! それきっと、ベットの中で思いついた言葉ですね。
逹瑯:あはははは。違うから(笑)!

逹瑯:本気だったんですか?

YAFUMI:本気だよ(笑)。だって、それも100個の内の1個だもん(笑)。で、メンバーの意見がこれもパックリ二つに割れて。ギターのKAZUKIが最終的な重要な1票を持つことになっちゃって(笑)。

逹瑯:誰がKARATE LESSONSがいいって言ってたんです?

YAFUMI:俺とドラムのSEIJI(笑)。

逹瑯:KAZUKIくんの1票でLAID BACK OCEANになったんですね! 良かった。

YAFUMI:あ、そこは強い個性求める側じゃないの?

逹瑯:え? 俺ですか? 強い個性は常に求めてるけど、KARATE LESSONSは俺も絶対に嫌っすよ(笑)。

――そうならなくて良かった(同意)。

YAFUMI:あれ? マジっすか? じゃぁ良かったですね、LAID BACK OCEANになって(笑)。

逹瑯:LAID BACK OCEANってどういう意味なんですか?

YAFUMI:“母なる海へ帰る”っていう意味を持たせてあって、“根源に帰る”ってとこを軸にしてあるんだけど。直訳すると“穏やかな海”っていう意味なんだよね。

逹瑯:やってるメンバーは穏やかではないのにね(笑)。でも、すげぇカッコイイバンド名だと思います。7月18日の海の日には日比谷の野音でライヴだし。いいですね、海繋がりで。

YAFUMI:そうなんだよ。そっか。やっぱKARATE LESSONSじゃなくて良かったかぁ(笑)。なんか最初にバンド名提出するのが逹瑯くんだったってのもあって、なんか狙いたくなってたのかもな、俺(笑)。

――良かった、そこ狙わなくて。

YAFUMI:ホントっすね(笑)。

逹瑯:つか、考えてたの夜中でしょ? やっぱ夜中に考えたことって、次の日改めて見直すと結構恥ずかしかったりするよね。よく夜中に書いたラブレターを次の日の朝読み返すとめちゃめちゃ恥ずかしいって言わない? 武市まん(※当対談のライター)も夜中に書いたライヴレポートとか、次の日に読み返すと恥ずかしいことってない?

――え? そんなことないよ。っていうかむしろ昼間は取材に出てるから、いつも書くの夜中だし(笑)。歌詞も夜中に書くんじゃないの?

YAFUMI:俺はそう。逹瑯くんは夜中に歌詞書かないの?

逹瑯:いや、書くけど。あんまり夜中になりすぎると良くない。結構、朝見返すと恥ずかしかったりする。しない?

――あ~ぁ。なるほど、“右手に君が足りない”って夜中に書いたんだ!(※ムック「ファズ」の歌詞より)あの歌詞は衝撃だったもんな。ムックの歌詞でこういうのが来るとは思わなかったから、意外過ぎて。

YAFUMI:“右手に君が足りない”って甘酸っぱいね! それきっと、ベットの中で思いついた言葉ですね。隣りに誰か寝てるとき思い浮かんじゃって“ちょっと待ってて!”とか言って携帯に打ち込んだワードですよ!

逹瑯:あはははは。違うから(笑)!

YAFUMI:でも、たしかにそういう系の歌詞は書いた後、改めて読み返すと恥ずかしくなることはあったりするね(笑)。勢いが大事っていうか(笑)。でも、そういう艶っぽさって大事だよね。

――と思いますね。歌い手は、そういう艶っぽいとこがないとダメだと思うんですよ。真面目すぎちゃダメだと思う。奥の奥が知りたくなるような、人間力が必要だと思うから。そういうのって、すごく歌詞に出る。YAFUMIくんも逹瑯くんも、そういう魅力のある人だと思う。

YAFUMI:ありがとうございます! やっぱ牙、隠し持ってないとですかね(笑)。

――そうそう。これ、かなり余談なんですけど、先日逹瑯くん喉が腫れて針に行ったとき、針が神経に触って首もとに青いアザができちゃってたんですよ。でも、そこについて誰も触れなかったらしいんです。けど、私が“何それキスマーク?”って突っ込んだことから、“あぁ、だからみんな触れてこないんだ!”ってことになって(笑)。みんながキスマークだと思って触れなかったっていう(笑)。

逹瑯:3センチくらいの青アザだったのに、位置が悪かったのかみんなに勘違いされてたみたいで。誰も“どうしたの?”って言ってこないから“なんでだろうな?”と思ってたら。“あ、そういうことだったの!?”みたいな(笑)。つか、そんな3センチもあるデカイキスマークねぇだろ!っていう(笑)。

YAFUMI:あはははは。でも、それをキスマークだって思わせる人間力があるってことだよね(笑)。ただのアザだろうって思われない艶っぽさが歌い手には必要だと。

――そうそう(笑)。

逹瑯:それって必要(笑)!?

――必要必要(笑)。

YAFUMI:必要だと思うよ(笑)。

――“アタシのモノよ!”的なマーキングさせるくらいの魅力がね(笑)。とまぁ、これは余談ですが(笑)。

逹瑯:でもね、言ってることはすごく解る。たとえそれが事実じゃないにしても、歌詞の中の情景や状況がリアルに伝わってくる歌詞の方が好きだからね、個人的にも。自分が書くときもそうなんだけど、実体験じゃないにしても、生っぽく情景描写して聴き手を巻込みたいっていうのはある。それが不思議と、こうやって話すときには恥ずかしくて言えないことや言葉にできないことが、歌詞の中ではできるからね。実際は“右手に君が足りない”とは言えないけど、歌詞の中では言えちゃうっていう。

YAFUMI:それすげぇ解る。

逹瑯:メロディに乗って歌詞になってる時点で一つ、オブラートに包んであるから平気というかね。恥ずかしくないんですよ。作品作りとして向き合えるというか。デッサンと一緒かな。ヌードのデッサンするとき、モデルになる人も描く人もそうだと思うけど、どっちもアートだっていう意識があるから、そこに恥ずかしいっていう感情が生まれないと思うんだよね。普段なら、服を着ないで人前に立つなんて恥ずかしくてできないと思うけど、デッサンだって思ったら、両方がそこに恥じらいは感じない訳で。そんな感覚に近いんじゃないかなと思うんだよね。

YAFUMI:なるほど。でも、ホント、逹瑯くんと話してると、くだらない話も含めすごくいい勉強になるんですよね。自分にないモノをたくさん持ってる人だし。

逹瑯:それはYAFUMIくんにも言えることだと思いますよ。俺もすごく勉強になること多いですからね。

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