名曲山盛りのナイト・レンジャー、そして今夜は…?
約4年ぶりのニュー・アルバム『サムホエア・イン・カリフォルニア』を発表したばかりのナイト・レンジャーが現在来日中。先週の大阪、名古屋公演に続き、6月13日に渋谷C.C.Lemon Hallにて東京公演初日を迎えた。
◆ナイト・レンジャー画像
最新作に収録の「ロックン・ロール・トゥナイト」で幕を開けたこの夜のライヴは、同作からの楽曲を随所に散りばめながらも往年の代表曲たちを網羅しながら展開され、会場に詰めかけたさまざまな世代のファンを興奮させた。……と、なんだかえらく客観的に書いているが、とにかく素晴らしかったのだ。もちろん、いいバンドが、いいアルバムを作って、しかも熱心なファンが集結したライヴが素晴らしいものにならないはずはないし、あらかじめ満足感が得られることを確信しながら会場に足を運んだところもあるのだが、この“ホンキの大人たち”がもたらしてくれた極上の2時間は、まさに期待していた以上のものだった。
ステージ上に並ぶのは、ジャック・ブレイズ(vo,b)、ブラッド・ギルス(g)、ケリー・ケイギー(ds,vo)というオリジナル・メンバーたちに加え、ジョエル・ホークストラ(g)、エリック・レヴィー(key)という若い世代の新メンバーたち。まもなくデビュー30周年を迎える事実もあるだけに、ジェフ・ワトソンやアラン“フィッツ”ジェラルドを含む当時のラインナップでの公演実現を望んでいたファンも少なくないはずだが、実際に現在のライヴに触れたならば、彼らが単なる“代役”ではないことに気付かされるだろうし、何ひとつ不足を感じないはずだ。
誰もが聴きたいはずの「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー(炎の彼方)」も、「ロック・イン・アメリカ」も、「シスター・クリスチャン」や「センチメンタル・ストリート」も、「シークレット・オブ・マイ・サクセス」も惜しみなく披露される。しかもこの東京公演初日、ステージを去る間際のジャック・ブレイズは「明日もまた会おう。スペシャルな曲をやるから」との言葉を発していた。日本最終公演となる今夜、6月14日のライヴでは、異なった演奏メニューが用意されているのかもしれない。
とはいえ、仮に毎晩演奏内容が同じだったとしても確実にオーディエンスを満足させてくれるのがこのバンド。ジャックは「今、この時期に日本に来ることの大切さを感じていた。俺たちはみんなに笑顔を取り戻してもらうためにやってきたんだ」とも語っていたが、実際、超絶プレイに唸ったり、名曲に感涙をこぼしたりする暇がないくらい、このバンドは笑顔を与え続けてくれる。とか言いつつ、楽しいはずなのに何度か熱いものがこみあげてくるのを感じたのも事実なのだが。
今回のライヴについてはまた改めて詳しく書きたいと思うが、まずは取り急ぎ、東京での第一夜が躊躇なく「最高!」と言えるものだったことをご報告しておきたい。そして今夜のライヴを観るべきか否かについていまだに躊躇している人がいるならば、思いきりその背中を押したい気分である。
増田勇一
photo:Yuki Kuroyanagi
<ナイト・レンジャー日本最終公演>
6月14日(火)
@東京渋谷C.C.Lemon Hall
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
http://www.udo.co.jp/Artist/NightRanger/index.html
◆BARKS洋楽チャンネル
◆ナイト・レンジャー画像
最新作に収録の「ロックン・ロール・トゥナイト」で幕を開けたこの夜のライヴは、同作からの楽曲を随所に散りばめながらも往年の代表曲たちを網羅しながら展開され、会場に詰めかけたさまざまな世代のファンを興奮させた。……と、なんだかえらく客観的に書いているが、とにかく素晴らしかったのだ。もちろん、いいバンドが、いいアルバムを作って、しかも熱心なファンが集結したライヴが素晴らしいものにならないはずはないし、あらかじめ満足感が得られることを確信しながら会場に足を運んだところもあるのだが、この“ホンキの大人たち”がもたらしてくれた極上の2時間は、まさに期待していた以上のものだった。
ステージ上に並ぶのは、ジャック・ブレイズ(vo,b)、ブラッド・ギルス(g)、ケリー・ケイギー(ds,vo)というオリジナル・メンバーたちに加え、ジョエル・ホークストラ(g)、エリック・レヴィー(key)という若い世代の新メンバーたち。まもなくデビュー30周年を迎える事実もあるだけに、ジェフ・ワトソンやアラン“フィッツ”ジェラルドを含む当時のラインナップでの公演実現を望んでいたファンも少なくないはずだが、実際に現在のライヴに触れたならば、彼らが単なる“代役”ではないことに気付かされるだろうし、何ひとつ不足を感じないはずだ。
誰もが聴きたいはずの「ドント・テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー(炎の彼方)」も、「ロック・イン・アメリカ」も、「シスター・クリスチャン」や「センチメンタル・ストリート」も、「シークレット・オブ・マイ・サクセス」も惜しみなく披露される。しかもこの東京公演初日、ステージを去る間際のジャック・ブレイズは「明日もまた会おう。スペシャルな曲をやるから」との言葉を発していた。日本最終公演となる今夜、6月14日のライヴでは、異なった演奏メニューが用意されているのかもしれない。
とはいえ、仮に毎晩演奏内容が同じだったとしても確実にオーディエンスを満足させてくれるのがこのバンド。ジャックは「今、この時期に日本に来ることの大切さを感じていた。俺たちはみんなに笑顔を取り戻してもらうためにやってきたんだ」とも語っていたが、実際、超絶プレイに唸ったり、名曲に感涙をこぼしたりする暇がないくらい、このバンドは笑顔を与え続けてくれる。とか言いつつ、楽しいはずなのに何度か熱いものがこみあげてくるのを感じたのも事実なのだが。
今回のライヴについてはまた改めて詳しく書きたいと思うが、まずは取り急ぎ、東京での第一夜が躊躇なく「最高!」と言えるものだったことをご報告しておきたい。そして今夜のライヴを観るべきか否かについていまだに躊躇している人がいるならば、思いきりその背中を押したい気分である。
増田勇一
photo:Yuki Kuroyanagi
<ナイト・レンジャー日本最終公演>
6月14日(火)
@東京渋谷C.C.Lemon Hall
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
http://www.udo.co.jp/Artist/NightRanger/index.html
◆BARKS洋楽チャンネル