アンダーグラフ、気持ちが一つになったひととき
ゆっくりと言葉が心に落ちてくる。そんな表現がしっくりくるのだろうか? 5月28日(土)19:00~、青山フランフランで行われたアンダーグラフのチャリティライブ。雨にも関わらず、多くの人が集まった。
◆アンダーグラフ画像
店内の一部にライブスペースを設置。通常の営業時間内に行われるライブ。このライブのために足を運んだ人も、偶然、買い物に来ていた人も、ひととき気持ちが一つになった。
今回のイベントプロデュースは、office with triangleという、誰もが触れたことのある体鳴楽器トライアングルのように打てば響き、音律を持たない自由な振動が、波紋のように広がっていくものづくりに携わっていこうと作られた事務所。曲の間に言葉が朗読される。歌だけではないメッセージとともにライブを体感できる。
一曲目「時代」。今、一番伝えたい言葉がいきなりメロディに乗って飛び込んでくる。そして、チャリティライブという場のために選ばれた曲が続く。「人は一人では生きられない」ということはよく言われることだが、東京に住む人の多くは、一人で生きていると思いこんでいる人が多いような気がしている。しかし、3月11日を境に何かが変わった。それは、良い面も悲しい面も両方が明らかになった。そして、自分にとって大切な人を考えざると得ない状況になった。人が本当の自分の姿を知る出来事にもなった。そんなことを思いながら2曲目「ツバサ」を聴く。
曲と曲の間に、朗読される言葉も胸に響く。
「サンザシ」。空に消えてしまっても、会いたい思いは変わらない。せめて夢で会えれば。人は当たり前のように明日を信じているけれど、それは違う。曲の後半の高音を聞きながらそう感じた。
MCでは、結成して11年、一番おしゃれな場所でライブをしているとコメント。フランフランで開催した理由は、ドラムの谷口奈穂子が「フランフランが好きやねん」と言ったからだとか!360度から見られるライブ。こんな演出もインストアならでは。
彼らは2011年、新しいレーベル「Acorn Records(エイコーンレコーズ)」を立ち上げた。それについて、<そろそろ、自分達の「音楽」に責任をもって、自分達の手で、そして自分達が信頼できる人達ともっと深く強く伝えられる手段を探すべきではないかと考えている中で、僕らが出した一つの形です。-ぶれることなく驕らずに、焦らずに->とサイトで語っている。まさに、その思いを表現するようなライブだ。
5曲目「セカンドファンタジー」。自然と人は、歌詞のなかでいつもとても近くにいる。歌詞には、雨、海、空、森などたくさんの自然が歌われる。しかし、現実には人は自然を自分の好きなように変えようとしてしまう。絶対に人は自然には適わない、そんなことは、遙か昔から知っているはずなのに…。そして、自然に守られているのに。
そして、「自信を持つ」という言葉を聴いたとき、自信と地震が同じ発音であることを思う。日本語はこんな風に、人にメッセージを送っている。
「やっぱり地球は青かった」。会場からは手拍子。ラストソング「おんなじキモチ」。人と人との繋がりには、何の保証もない。友人になるのに契約書を書くわけでもない。でも大変な時にそこに居てくれるのが友人だったりする。それこそが、本当の繋がり。そして「嬉しい」と思うことの曖昧さも感じる。人は「嬉しい」ことにどん欲すぎた。今、襟を正すとき。今日があることの奇跡をもっと大切に思いたい。
40分ほどのライブだったが、濃密な時間だった。この場に居られたこと、彼らの言葉を受け取ることができたことに感謝した。アンダーグラフ=「表面的でない心の奥にある喜怒哀楽を形にした音楽を創っていく」その思いが直球で飛んできたライブだった。
ライブ終了後には、ライブ会場限定Single「サンザシ」が発売され、多くの人が列を作った。このCDの売り上げから発生するアンダーグラフに分配されるアーティスト印税の全ては、「LOVE FOR NIPPON」を通して「ジャパン・プラットフォーム」に寄付され、「東北地方太平洋沖地震」の復興支援金に使われる。
<アンダーグラフ・チャリティライブ@青山フランフラン>
1.時代
2.ツバサ
3.サンザシ
4.セカンドファンタジー
5.やっぱり地球は青かった
6.おんなじキモチ
<MEN-tertainment ~メンタメ2011~>
2011年6月18日(土)
@ル・テアトル銀座
<ヴィラ・グランディス Presents 東日本大震災チャリティートーク&ライブ・富山>
2011年6月19日(日)
@ヴィラ・グランディスウエディングリゾート富山
<ヴィラ・グランディス Presents 東日本大震災チャリティートーク&ライブ・福井>
2011年6月21日(火)
@ヴィラ・グランディスウエディングリゾート福井
<OVERHEAT2011 Produced by 日本工学院ミュージックカレッジ>
2011年6月25日(土)
@赤坂BLITZ
<TRIANGLE SESSION~Brand new day~>
2011年7月10日(日)
@Shibuya O-WEST
『花天月地』
XQKJ-1001 1,800円(税込)
1.時代
2.サンザシ(Album Version)
3.太陽維新
4.三日月の長雨
5.我忘レ和ルツ
6.最後の雪
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆Acorn Records(エイコーンレコーズ)サイト
◆アンダーグラフ・オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
◆アンダーグラフ画像
店内の一部にライブスペースを設置。通常の営業時間内に行われるライブ。このライブのために足を運んだ人も、偶然、買い物に来ていた人も、ひととき気持ちが一つになった。
今回のイベントプロデュースは、office with triangleという、誰もが触れたことのある体鳴楽器トライアングルのように打てば響き、音律を持たない自由な振動が、波紋のように広がっていくものづくりに携わっていこうと作られた事務所。曲の間に言葉が朗読される。歌だけではないメッセージとともにライブを体感できる。
一曲目「時代」。今、一番伝えたい言葉がいきなりメロディに乗って飛び込んでくる。そして、チャリティライブという場のために選ばれた曲が続く。「人は一人では生きられない」ということはよく言われることだが、東京に住む人の多くは、一人で生きていると思いこんでいる人が多いような気がしている。しかし、3月11日を境に何かが変わった。それは、良い面も悲しい面も両方が明らかになった。そして、自分にとって大切な人を考えざると得ない状況になった。人が本当の自分の姿を知る出来事にもなった。そんなことを思いながら2曲目「ツバサ」を聴く。
曲と曲の間に、朗読される言葉も胸に響く。
「サンザシ」。空に消えてしまっても、会いたい思いは変わらない。せめて夢で会えれば。人は当たり前のように明日を信じているけれど、それは違う。曲の後半の高音を聞きながらそう感じた。
MCでは、結成して11年、一番おしゃれな場所でライブをしているとコメント。フランフランで開催した理由は、ドラムの谷口奈穂子が「フランフランが好きやねん」と言ったからだとか!360度から見られるライブ。こんな演出もインストアならでは。
彼らは2011年、新しいレーベル「Acorn Records(エイコーンレコーズ)」を立ち上げた。それについて、<そろそろ、自分達の「音楽」に責任をもって、自分達の手で、そして自分達が信頼できる人達ともっと深く強く伝えられる手段を探すべきではないかと考えている中で、僕らが出した一つの形です。-ぶれることなく驕らずに、焦らずに->とサイトで語っている。まさに、その思いを表現するようなライブだ。
5曲目「セカンドファンタジー」。自然と人は、歌詞のなかでいつもとても近くにいる。歌詞には、雨、海、空、森などたくさんの自然が歌われる。しかし、現実には人は自然を自分の好きなように変えようとしてしまう。絶対に人は自然には適わない、そんなことは、遙か昔から知っているはずなのに…。そして、自然に守られているのに。
そして、「自信を持つ」という言葉を聴いたとき、自信と地震が同じ発音であることを思う。日本語はこんな風に、人にメッセージを送っている。
「やっぱり地球は青かった」。会場からは手拍子。ラストソング「おんなじキモチ」。人と人との繋がりには、何の保証もない。友人になるのに契約書を書くわけでもない。でも大変な時にそこに居てくれるのが友人だったりする。それこそが、本当の繋がり。そして「嬉しい」と思うことの曖昧さも感じる。人は「嬉しい」ことにどん欲すぎた。今、襟を正すとき。今日があることの奇跡をもっと大切に思いたい。
40分ほどのライブだったが、濃密な時間だった。この場に居られたこと、彼らの言葉を受け取ることができたことに感謝した。アンダーグラフ=「表面的でない心の奥にある喜怒哀楽を形にした音楽を創っていく」その思いが直球で飛んできたライブだった。
ライブ終了後には、ライブ会場限定Single「サンザシ」が発売され、多くの人が列を作った。このCDの売り上げから発生するアンダーグラフに分配されるアーティスト印税の全ては、「LOVE FOR NIPPON」を通して「ジャパン・プラットフォーム」に寄付され、「東北地方太平洋沖地震」の復興支援金に使われる。
<アンダーグラフ・チャリティライブ@青山フランフラン>
1.時代
2.ツバサ
3.サンザシ
4.セカンドファンタジー
5.やっぱり地球は青かった
6.おんなじキモチ
<MEN-tertainment ~メンタメ2011~>
2011年6月18日(土)
@ル・テアトル銀座
<ヴィラ・グランディス Presents 東日本大震災チャリティートーク&ライブ・富山>
2011年6月19日(日)
@ヴィラ・グランディスウエディングリゾート富山
<ヴィラ・グランディス Presents 東日本大震災チャリティートーク&ライブ・福井>
2011年6月21日(火)
@ヴィラ・グランディスウエディングリゾート福井
<OVERHEAT2011 Produced by 日本工学院ミュージックカレッジ>
2011年6月25日(土)
@赤坂BLITZ
<TRIANGLE SESSION~Brand new day~>
2011年7月10日(日)
@Shibuya O-WEST
『花天月地』
XQKJ-1001 1,800円(税込)
1.時代
2.サンザシ(Album Version)
3.太陽維新
4.三日月の長雨
5.我忘レ和ルツ
6.最後の雪
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆Acorn Records(エイコーンレコーズ)サイト
◆アンダーグラフ・オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
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