『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』40年間の全作から人気投票開始

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「あなたの思い出の曲・人気投票」とし、『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』に収録された全377曲を対象とした人気投票が5月13日(金)からスタートとなった。

◆『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』関連画像

世界的な吹奏楽大国である日本は、現役の吹奏楽人口だけでも100万人、経験者まで含めると500万人を超えるとも言われている。全日本吹奏楽連盟に加盟している団体だけでも14,295団体(2010年10月1日現在)あり、社会人バンドからママさんブラスまで、幅広い年代で親しまれている状況だ。

同時に、レパートリーとしてさまざまなジャンルの楽曲や最新ヒット曲の吹奏楽向けのアレンジが求められている状況があり、そんな日本の吹奏楽界に毎年新たなアレンジ楽曲を提供し、シーンを支えてきたのがCD『ニュー・サウンズ・イン・ブラス(NSB)』シリーズだ。

1972年にスタートし2011年までに39作が発売されたNSBシリーズは、日本吹奏楽レコード・CDで最も長い歴史を刻んでいるもので、日本の吹奏楽のパイオニアであり今なお現役のMr.ニューサウンズ:岩井直溥(いわいなおひろ)と東京佼成ウインドオーケストラとの最強のタッグを中心に、毎年1枚リリースを続けている。NSBは、人気曲・話題曲から要注目の映画・テレビ音楽までをカバーする、トータル・セールス60万枚を超える大ヒットシリーズだ。

最新作『New Sounds in BRASS 2011』(2011年4月20日発売)では、坂本冬美、AKB48、KARA、少女時代他J-POP、K-POPなどの人気曲・話題曲をNSBシリーズならではのアレンジとサウンドで収録、既に話題の作品だ。

今回の人気投票は、そんなNSBが2012年に迎える40作アニバーサリーを記念しての特別企画。「定期演奏会でこの曲のソロを吹いた」「文化祭の時、この曲でタクトを振った」など、思い出や好きな曲、忘れられない作品を投票するというもので、8月31日(水)18時締切までの間、投票結果は、毎月中間結果が発表される予定だ。

「日本の吹奏楽レコード・CDシリーズとして、振り返ってみれば39作続いてきた『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』シリーズ。スタート当初はこれほど長く続くとは予想もせず、ただ夢中で作っていました。シリーズ初期キャッチコピー“抜群の選曲と演奏、そしてダイナミックなサウンドによるブラス・ポップス・レコードの決定盤!!”に集約されるように、このシリーズは昔も今も変わらず『ニュー・サウンズ・イン・ブラス』ならではの内容を目指しています。この度、次の40作に向けて、このような過去作を全て眺められるスペシャル・サイトが出来たのは大変喜ばしく思います。このシリーズで育った皆様・ファンでいてくださる皆様に、数々の思い出の曲を投票して頂けたらと思います。どんなランキングになるのか、私も楽しみです。」──岩井直溥

■「東京佼成ウインドオーケストラ」とは?
1960年5月、立正佼成会附属の佼成吹奏楽団として結成、1973年に東京佼成ウインドオーケストラと改称し、現在に至る。歴代常任指揮者に汐澤安彦氏、宇宿允人氏、平井哲三郎氏、フレデリック・フェネル氏、ダグラス・ボストック氏が名を連ね、2010年には、ポール・メイエ氏が首席指揮者に就任した。国内における公演数は、定期演奏会をはじめ地方公演、学校音楽鑑賞教室、福祉訪問コンサート、バンド・クリニックなど、年間100回を超える。録音活動では現在までに300種以上のCDをリリース。さらに近年は、TV出演により各方面から大きな注目を集めている。海外における公演は、1989年に楽団初のヨーロッパ公演を行って以来、多くの音楽祭などから招聘され、2010年10月に開催された「楽団創立50周年記念ヨーロッパツアー」においても大成功を収めた。創立50周年を迎えたこの楽団に対する期待と注目は、ウインドミュージック(吹奏楽)という分野における礎の確立のみならず、そのさらなる進化や発展への貢献など枚挙にいとまがない。
[主な受賞]
・文化庁芸術祭「レコード部門」優秀賞(CD黛敏郎管楽作品集「トーンプレロマス55」)
・第49回日本レコード大賞 企画賞(CD「ブラバン!甲子園」)
・第22回ゴールドディスク大賞 クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー(CD「ブラバン!甲子園」)など
[主な出演]
・TBSテレビ系列「第48回 輝く!日本レコード大賞」オープニングアクト(指揮:齊藤一郎)2007
・日本テレビ系列「第85回 箱根駅伝」テーマ曲収録(指揮:久石譲)2009 など

■岩井直溥プロフィール
1923年10月2日生まれ。1947年、東京芸術大学器楽科(ホルン専攻)卒業。芸大在学中よりアニーパイル・オーケストラに所属し、トランペット奏者として活躍、その後、フランキー堺が新しく編成したシティ・スリッカーズにプレイヤー兼アレンジャーとして加わり、本格的なアレンジャーの道に進む。1959年より東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)専属アレンジャーとなり、現在は、その仕事のかたわら、全国各地のバンド・クリニック、及び定期演奏会にて活躍中であり、ポピュラーを中心とした作・編曲は3,000曲を超えている。「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」シリーズではスタート当初より今日に至るまで指揮、アレンジを担当している。

『New Sounds in BRASS 2011』
2011年4月20日発売
TOCF-56092 ¥2,800円(税込)
指揮:小林恵子
監修:岩井直溥
演奏:東京佼成ウインドオーケストラ、
ゲスト:織田浩司(T.Sax)、エリック宮城(Tp)、中川英二郎(Tb)、萩谷清(EG)、松本茂(B)、そうる透・阿野次男(Dr)
録音:2011年1月18、19日(サウンドイン・スタジオ)
1.J-POPメドレー ~Girls編~(編曲:三浦秀秋)会いたかった~ポニーテールとシュシュ~RIVER~桜の栞~ヘビーローテーション
2.上を向いて歩こう(編曲:天野正道)
3.いとしのエリー(編曲:金山 透)
4.K-POPメドレー ~Girls編~(編曲:木原 墨)Gee~GENIE~ミスター~ジャンピン
5.ジャパニーズ・グラフィティXVI 坂本冬美メドレー(編曲:星出尚志)あばれ太鼓~また君に恋してる~夜桜お七
6.また逢う日まで(編曲:岩井直溥)
7.アメリカン・グラフィティXXI ルイ・アームストロング・メドレー(編曲:岩井直溥)黒い瞳~我が心のジョージア~君ほほえめば
8.塔の上のラプンツェル・メドレー(編曲:星出尚志)自由への扉~誰にでも夢はある~王国でダンス~輝く未来~自由への扉
9.ロミオとジュリエット(編曲:真嶋俊夫)
10.パイレーツ・オブ・カリビアン・メドレー(編曲:森田一浩)黄金のメダル~ジャック・スパロウ~デイヴィ・ジョーンズ~彼こそが海賊

◆『New Sounds in BRASS』スペシャル・サイト
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