ロンドン・エレクトリシティ、ヤバい最新作『ヤイクス!』に初音ミク

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ロンドン・エレクトリシティの最新作『ヤイクス!』日本盤が4月27日に発売となった。Yikes!(ヤイクス!)とは、ヤバい!という意味だ。

◆ロンドン・エレクトリシティ画像

革新的なダンス・ミュージックとしてドラムンベースがシーンに登場した当初から、ジャジーかつポップなテイストで他のアーティストとは一線を画す存在であったロンドン・エレクトリシティだが、デビュー15周年を迎えた記念すべき本作では、透明感に満ちた妖精の歌声の持ち主エルザ・エスメラルダ(エルザ・ヘドバーグ)を全編にフィーチャーする作品となった。

メロディアスにスリリングに展開する楽曲が並ぶアルバム内容は、リキッド・ファンク/ファスト・ソウル・ミュージックと呼ばれるロンドン・エレクトリシティ・サウンドの真骨頂で、アシッド・ジャズ・バンドであるIZITから音楽キャリアをスタートしたトニー・コールマンならではの楽曲が並ぶ。

また、この作品『Yikes!』の日本盤では驚きのコラボレーションとして初音ミクがフィーチャーされているのもポイントだ。人気ボーカロイドPであるmillstonesがボーカルの制作を手掛け、トニー・コールマンとのやりとりを経て完成したものだという。トニーコールマンは自身のポッドキャストでもこの「ラウンド・ザ・ワールド」feat. Miku Hatsune(millstones “Vocaloid” Mix)をお気に入りの曲として紹介しており、日本から現れた未来型ボーカリストの登場に興奮している様子。エルザ・エスメラルダも「私よりも歌がうまいわ!」とミクの歌を絶賛したというから、なかなかエキサイティングなエピソードだ。

いまや楽器の演奏は、そのほとんどがサンプリング、波形合成、エミュレートによるもので、生楽器による生音がそのまま録音された音源を探すことのほうが難しいという現状である。そんな中で唯一の生音以外に代用がなかったのが人間の歌だったわけだが、今はその領域にもデジタル表現が登場してきているというわけだ。今はその黎明期であり発展途上の真っ最中。「歌」の表現ツールとして、ボーカロイドの存在は、アーティストの感性を真正面から刺激することだろう。

日本盤のみに収録される「ラウンド・ザ・ワールド」 feat. Miku Hatsune (millstones “Vocaloid”Mix)、さらに世界を舞台にエレクトロ・シーンを席巻するアムウィーをフィーチャリングした日本語曲「ロンドンは夜8時 [LON 8PM ⇔ TYO 4AM]」 feat. AMWE、そしてTeddyLoidのリミックス曲は、iTunesでも日本オリジナルEPとして販売されているので、ぜひチェックいただきたい。

『ヤイクス!』
2011年4月27日発売
XECD-1131 ¥2,300(税込)
1.ELEKTRICITY WILL KEEP ME WARM
2.METEORITES
3.HAD A LITTLE FIGHT
4.THE PLAN THAT CANNOT FAIL
5.YIKES!
6.FAULT LINES
7.U GOTTA B CRAZY
8.ROUND THE WORLD IN A DAY
9.LOVE THE SILENCE
10.BELLS IN MY HEAD *bonus track
11.INVISIBLE WORLDS
EXCLUSIVE JAPANESE EDITION BONUS TRACKS
12.「ラウンド・ザ・ワールド」 feat. Miku Hatsune (millstones “Vocaloid” Mix)
13.「ロンドンは夜8時 [LON 8PM ⇔ TYO 4AM]」 feat. AMWE
14.「ロンドンは夜8時 [LON 8PM ⇔ TYO 4AM]」 feat. AMWE (TeddyLoid Remix)

iTunes日本オリジナルEP
「ラウンド・ザ・ワールド」 feat. Miku Hatsune-Single
http://itunes.apple.com/jp/album/id431605502
「ロンドンは夜8時 [LON 8PM ⇔ TYO 4AM]」 feat. AMWE-EP
http://itunes.apple.com/jp/album/id431604746

◆ロンドン・エレクトリシティ・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
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