PCを高音質のオーディオ・リスニング環境にする高品質USB DAC「Music Streamer II」
2Wayスピーカーシステム mhi(musical heart instruments)Evidence MM01A
音楽がもっと楽しくなる、心を伝えるブックシェルフ型スピーカー
PCでは、CDやMP3など幅広いデジタルミュージックを手軽に楽しめる。そういった音楽再生時に使われているのがDAC(デジタル-アナログコンバータ)と呼ばれるもの。DACはデジタル信号からアナログ信号への変換、つまり耳に聴こえる“音”を作り出す処理を担当するものだ。DACの性能は音質に直結するものだから、より音楽を楽しむためには、できるだけ高性能のDACを使いたい。そこで音質にこだわる音楽ファンにおすすめしたいのが、HRT(HighResolutionTechnologies)のMusic Streamer II。USB接続で手軽に使えるDACだ。南カリフォルニア生まれの落ち着いた渋い赤のボディのこの製品、サイズこそコンパクトだが、音質を向上させ、ノイズを排除するための様々な配慮が詰め込まれた高性能なDACなのだ。まさにPCを高音質のオーディオ・リスニング環境にするのに最適な製品といえる。
音楽を再生するのに一般的なのは、コンポやラジカセなどだろう。でも最近はそれがPCにシフトしてきている。その理由は、PCならオーディオ機器よりも便利に音楽を楽しめるからだ。MP3やWMA、WAVなどの様々なオーディオデータからCDやDVDなど、本当に多くのデジタルミュージックをPC1台で再生することができる。デジタルデータにしておけばハードディスクに大量に入れておけるし、時間が経っても劣化することがない。そしてWindows Media PlayerやiTunesといった音楽再生用のソフトで、それらをすべて一括して管理できるのも便利なところ。膨大なコレクションの中から聴きたい曲を選び出したり、ジャンルやアーティストごとに並べ替えたりといったことが瞬時にできるし、自分だけのベストアルバムを作って好きな順序で連続して聴くなど、多彩な方法で再生できる。さらにはインターネットでそのアーティストの情報を見ながら聴く、といった楽しみ方ができるのもPCの有利な点だ。
このようにPCは音楽再生にも便利なことばかりなのだが、残念ながらPCに組み込みのオーディオ機能は音質が今一つということが多い。それを解決するのが、高性能のDACというわけなのだ。
ノイズは音楽の最大の敵。そこでMusic Streamer IIでは、ノイズに対して徹底的な対策が施されている。たとえば電源と信号を分割してノイズが混入しないようにしている。さらには電源回路も独自の設計を採用し、USBバスパワーで供給された電源を再生成して内部回路用の独立電源に作り直すというユニークなものになっている。これらの工夫により電源からのノイズはシャットアウトされている。このほかアシンクロナス(非同期)回路を搭載することで、ノイズや音飛びの原因となるジッターを除去するなど、音質への配慮は万全だ。
そして、USB接続であることも大きなメリット。PC内部のノイズの影響を受けにくいし、サイズもコンパクトだからノートPCとともに持ち運んで使うこともできる。高性能なのに低価格であることも大きな魅力だ。
ケーブルひとつで音質が変わるというのは、オーディオファンの中では常識だ。だから高性能のDACを使うのなら、USBケーブルもその性能を発揮できる高品質なものを選ぼう。SAECのSUS-480は、万全なノイズ対策が施されたUSBケーブルだ。信号部と電源部を分離し、編組シールドや銅箔を採用して電源と信号の干渉を極力抑え、電源ノイズの影響を回避した設計が特徴だ。また、デジタルデータの伝送ロスをなくして音質を確保するために、PCOCC-Aと呼ばれる高品質の素材を導体に採用するなど、長年のオーディオケーブル製作で培ったノウハウも投入されている。作りもしっかりしていて安心感もある。Music Streamer IIの性能を引き出すには最適なケーブルだ。
高性能DACでせっかくよい音を生成しても、スピーカーが貧弱ではもったいない。最終的な音の出口となるスピーカーにもこだわっておきたいもの。PCでの音楽再生に最適なのが、mhiのEvidence MM01A、高さ25cmほどのコンパクトなブックシェルフ型スピーカーだ。
締まった低域、あたたかみのある中域、伸びやかな高域を持つこのスピーカーは、細かい部分も明瞭に聴き取れる解像度の高さと美しい響き、それに音がきちんと像を結ぶまとまりのよさが特徴だ。大音量で迫力があるのはもちろん、小音量でも音がボケることがないから、PCでの音楽再生にはうってつけだ。音質もよいし、ルックスの高級感も抜群。このシステムなら本当に幸せな気分で音楽に浸ることができるだろう。
様々な音色のシンセサウンドが縦横無尽に飛び交うけれど、それぞれがクリアな音質なので広がりが感じられる。重低音の迫力は控え目だが、締まっていて力強さもちゃんとある。低域から中域は音が密集した感じになるが、つぶれたりボケたりせず、ヴォーカルもきちんと抜けてくる。とがった感じがないのでまとまりがよくなったように聴けるが、このアルバムの場合は大音量で聴いたほうがバランスがよさそうだ。T.M.Revolution『CLOUD NINE』ESCL-3638-9 \3,900(tax in)amazonで購入
ピアノや生ドラム、ブルースハープといった生楽器、そしてヴォーカルにもあたたかみが感じられ、ブルースのイナタいニュアンスもしっかりと表現される。それでいて、MP3のような圧縮音源にありがちな曇った感じはあまりなく、どの楽器の音も明瞭で全体にクリア。だからすぐ隣の部屋でセッションしているような臨場感もある。きらびやかな感じや派手さはないが、とても好感が持てる音で聴けた。シンディ・ローパー『メンフィス・ブルース』EICP-1440 \3,200(tax in)amazonで購入
色々な楽器が大音量で迫ってくるハードロック。MP3にすると全体が歪んだようにつぶれてしまい、迫力はあってもクリアさに欠けることもあるのだが、このシステムで聴くとそれほど気にならなかったのが不思議だ。つぶれてしまいがちな繊細な高音の楽器、たとえばハイハットのざらついた雰囲気もかなり再現されていた。ヴォーカルの抜けもよいし、個々の楽器も明瞭。中~低音の迫力はもちろん文句なし。大佑と黒の隠者達『漆黒の光』SFCD-0081-82 \3,990 (tax in)amazonで購入
バイオリンの艶やかな部分も、枯れた雰囲気の部分も、どちらも文句なくリアルに聴こえてくる。とくに高域の伸びがよく、休符や曲の最後の部分では余韻も十分に味わえる。伴奏のピアノもあたたかみがあって臨場感たっぷり。全体に透明感があるところは、MP3で聴いていることを忘れてしまうほどだ。音量を絞ればBGMとして最適だし、大音量ならどっぷりとこの音の世界に浸れるだろう。奥村愛『ラヴェンダーの咲く庭で』AVCL-25715 \3,000(tax in)amazonで購入
オーディオ機器でCDを聴くのと、PCでMP3を聴くのは別モノ、と思っている人も多いはず。しかしこのMusic Streamer IIを使ったシステムでは、その差はそれほど感じなかった。どのジャンルでも、個々の楽器やヴォーカルの輪郭が明瞭で全体的にとてもクリアに感じられ、十分にいい音だと思えた。ノイズ対策が万全だから、PCで普通に再生したときのように、聴き分けられないほどの微細なノイズが混入し、それが微妙に音を曇らせてしまうということがないのだろう。また、高性能機器は設定が面倒なこともあるのだが、本製品はその心配もない。ドライバのインストールは不要、外部電源を引く必要もなく、スイッチやソフトウェアによる設定もいらない。ただUSBで接続するだけで使えるという手軽さもうれしい。手間をかけずにPCでの音楽再生を高音質にしたい。音楽ファンなら誰もが思うそんな願いをいとも簡単にかなえてくれるのがMusic Streamer IIなのだ。
J-POP男性ヴォーカル | ★★★☆☆ |
洋楽女性ヴォーカル | ★★★★☆ |
ハードロック | ★★★★☆ |
クラシック | ★★★★★ |
ジャズ/フュージョン | ★★★★★ |
ソウル/ディスコ | ★★★☆☆ |
AOR | ★★★★☆ |
最大出力 | 2.25V |
周波数特性(20Hz/20kHz) | 0dB/-4dB |
ノイズフロアー(DC->30kHz) | 25μV |
S/N比(DC->30kHz) | 99dB |
サンプル周波数 | 32kHz~96kHz、24bit |
使用電力 | 250mA |
寸法 | 129.6mm×58.5mm×22.3mm USB1.1、USB2.0対応 |
ケーブル導体 | PCOCC-A導体 |
ケーブル外形 | 5mm×9.5mm |
ケーブル長さ | 0.3m/0.7m/1.2m/1.8m/3.0m |
[PR] 掲載期間:2011/4/28~2011/5/11