かせきさいだぁ、しっぽの≡を取り去って13年ぶりの復活
かせきさいだぁが13年ぶりの復活を遂げた。かせきさいだぁ≡から、しっぽの≡を取り去って。
◆かせきさいだぁ像
かせきさいだぁは、これまでハグトンというキャラクターを作り上げ、個展を開催したり面白イベントを企画したりと忙しくしていたようで、ここ数年はバックバンド「ハグトーンズ」をしたがえ、ライブ活動を行なっていた。
前作から13年ぶりという人知を超えるのんびり周期に驚かされるが、奇跡の復活への道筋に関しては、下記の本人による解説をご覧いただきたい。
◆ ◆ ◆
1995年にインディーズでデビュー、1996年にメジャーデビューアルバム『かせきさいだぁ』、1998年にセカンドアルバム『SKYNUTS』を発表し、それからほぼ沈黙をつづけていたわたくし"かせきさいだぁ"は、2009年に思いもよらず再活動することとなった。
いや、本当は再活動したい気持ちもあるのだけど、まだ時期尚早かなと思っていたというのが本当のところだと、自分で分析してみたんだ。そんな2009年に若者が一人やってきてこう言うんだ。「みんなで"かせきさいだぁ"のバッグバンドをやりたいんです」
僕は「今忙しいから」と、即座に断った。そしたらしばらくして、今度は二人がやってきた。「"かせきさいだぁ"やりましょうよ」
また僕は「一度始めちゃうと止められないからね」と断った。んでまたしばらすると、今度は五人で「バックバンドやりたいんです」と取り囲まれた。さすがに今度断るとリンチにあうんじゃないかと怯えたんだ。そこで僕は無理矢理冷静な態度で「そこまで言うんだったら、やってみようか」と答えた。
僕は『ハグトン』というキャラの漫画を描いていたこともあり、そのバンドを『ハグトーンズ』と名付けた。ヘプトーンズみたいでいいじゃない!知人達もそう言ってくれた(ところでヘプトーンズって何?)。
再活動の一曲目は「ネェ What do you want?」と何年も前から決めていた。活動休止中に自分で作詞作曲して作っていた曲なんだ。僕とハグトーンズはそれから週一で、丸一日かけて練習や新曲を作る作業をすることになった。僕たちはこれを『部活』と呼び、毎週集まってはワイワイ厳しくも楽しくやっている。ライブのギャラは全て新しい機材を買ったりしてすぐなくなっちまうし、練習もレコーディングもバンドメンバーの店のバーを借りて昼間やっているんだ。夜の営業が始まるまで演奏したり作業して、営業1時間前に楽器・機材を片付け、隅に片づけたソファーやテーブルを並べみんなで営業の準備をする。誰かが急いで掃除機をかける。そう考えると『部活』というより、『草バンド』かもね。
今、僕たちはとても幸せに音楽をやっているんだ。
◆ ◆ ◆
ハグトーンズをしたがえ、己の内なる宇宙を創造した3rdアルバム『SOUND BUGER PLANET』は、スチャダラパーからBose、SHINCO、TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ、渡辺俊美、Illicit Tsuboiらの相変わらずな友人たちのみならず、重鎮DUB MASTER Xが脇を固めたており、『最後のシティポップス』との神々しいキャッチコピーがレーベル資料で光っている。
現在はアルバム制作の佳境に入り、「ネェ What do you want ?」を筆頭に「GO ! GO ! ハグトーンズ」「CIDERが止まらない」「STAY TUNE(TOTEM ROCK セルフカバー)」「夏をプレイバック」「恋のANYTHING GO !」「ときめきトゥナイト(カバー)」「明日ライドオンタイム feat Bose(スチャダラパー)」といった、ゴキゲン麗しいタイトルが並ぶ作品が誕生しかかっている模様。
ライブ映像や新曲PVはもちろん。ハグトン出演のミニムービーや恋の赤ペン先生による『かせきさいだぁ白書』、さいだぁ先生のヒネモスな過ごし方といった、これまたゆるーくハッピーなDVDも付属するようで、その完成が楽しみだ。
続報をお楽しみに。
『SOUND BURGER PLANET』。
2011年6月29日発売
DDCB-12039 3,150円
◆かせきさいだぁオフィシャルサイト
◆かせきさいだぁ像
かせきさいだぁは、これまでハグトンというキャラクターを作り上げ、個展を開催したり面白イベントを企画したりと忙しくしていたようで、ここ数年はバックバンド「ハグトーンズ」をしたがえ、ライブ活動を行なっていた。
前作から13年ぶりという人知を超えるのんびり周期に驚かされるが、奇跡の復活への道筋に関しては、下記の本人による解説をご覧いただきたい。
◆ ◆ ◆
1995年にインディーズでデビュー、1996年にメジャーデビューアルバム『かせきさいだぁ』、1998年にセカンドアルバム『SKYNUTS』を発表し、それからほぼ沈黙をつづけていたわたくし"かせきさいだぁ"は、2009年に思いもよらず再活動することとなった。
いや、本当は再活動したい気持ちもあるのだけど、まだ時期尚早かなと思っていたというのが本当のところだと、自分で分析してみたんだ。そんな2009年に若者が一人やってきてこう言うんだ。「みんなで"かせきさいだぁ"のバッグバンドをやりたいんです」
僕は「今忙しいから」と、即座に断った。そしたらしばらくして、今度は二人がやってきた。「"かせきさいだぁ"やりましょうよ」
また僕は「一度始めちゃうと止められないからね」と断った。んでまたしばらすると、今度は五人で「バックバンドやりたいんです」と取り囲まれた。さすがに今度断るとリンチにあうんじゃないかと怯えたんだ。そこで僕は無理矢理冷静な態度で「そこまで言うんだったら、やってみようか」と答えた。
僕は『ハグトン』というキャラの漫画を描いていたこともあり、そのバンドを『ハグトーンズ』と名付けた。ヘプトーンズみたいでいいじゃない!知人達もそう言ってくれた(ところでヘプトーンズって何?)。
再活動の一曲目は「ネェ What do you want?」と何年も前から決めていた。活動休止中に自分で作詞作曲して作っていた曲なんだ。僕とハグトーンズはそれから週一で、丸一日かけて練習や新曲を作る作業をすることになった。僕たちはこれを『部活』と呼び、毎週集まってはワイワイ厳しくも楽しくやっている。ライブのギャラは全て新しい機材を買ったりしてすぐなくなっちまうし、練習もレコーディングもバンドメンバーの店のバーを借りて昼間やっているんだ。夜の営業が始まるまで演奏したり作業して、営業1時間前に楽器・機材を片付け、隅に片づけたソファーやテーブルを並べみんなで営業の準備をする。誰かが急いで掃除機をかける。そう考えると『部活』というより、『草バンド』かもね。
今、僕たちはとても幸せに音楽をやっているんだ。
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ハグトーンズをしたがえ、己の内なる宇宙を創造した3rdアルバム『SOUND BUGER PLANET』は、スチャダラパーからBose、SHINCO、TOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ、渡辺俊美、Illicit Tsuboiらの相変わらずな友人たちのみならず、重鎮DUB MASTER Xが脇を固めたており、『最後のシティポップス』との神々しいキャッチコピーがレーベル資料で光っている。
現在はアルバム制作の佳境に入り、「ネェ What do you want ?」を筆頭に「GO ! GO ! ハグトーンズ」「CIDERが止まらない」「STAY TUNE(TOTEM ROCK セルフカバー)」「夏をプレイバック」「恋のANYTHING GO !」「ときめきトゥナイト(カバー)」「明日ライドオンタイム feat Bose(スチャダラパー)」といった、ゴキゲン麗しいタイトルが並ぶ作品が誕生しかかっている模様。
ライブ映像や新曲PVはもちろん。ハグトン出演のミニムービーや恋の赤ペン先生による『かせきさいだぁ白書』、さいだぁ先生のヒネモスな過ごし方といった、これまたゆるーくハッピーなDVDも付属するようで、その完成が楽しみだ。
続報をお楽しみに。
『SOUND BURGER PLANET』。
2011年6月29日発売
DDCB-12039 3,150円
◆かせきさいだぁオフィシャルサイト
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