稲垣潤一、『たったひとりの君へ…』発売

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稲垣潤一のオリジナルアルバム『たったひとりの君へ…』が発売となった。なんと9年ぶりとなるオリジナルアルバムだ。

デュエットカヴァーアルバム「男と女」シリーズが好調な稲垣潤一だが、30周年に突入した2011年に放った作品は、いつまでも変わらず力みもない、輝き続けるあの頃のままの見事なJ.I.ワールドが展開されている。

1982年のデビュー・シングル「雨のリグレット」でデビュー以来、ジャパニーズAORシーンの牽引者として、常にそのシーンに君臨してきた稲垣潤一だが、今作においてもその立ち居地にはまったく揺らぎがない。辛島美登里とのデュエット曲「思い出す度 愛おしくなる」を含めた全9曲は、彼の歩んできた王道とも言うべきポップ・チューンで構成されている。

なお、既発シングル曲「大人の夏景色」「たったひとりの君へ…」「サヨナラからのメッセージ」「ヒトリゴト」はすべて再ミックスが施され、2011年版のポップソングへと変貌を遂げている。また今回の作家陣は稲垣の黄金期を支え続けた秋元康をはじめ、「クリスマスキャロルの頃には」作曲の三井誠、松本俊明(作曲)、渡辺なつみ(作詞)らが完全サポート体制にあり、稲垣本人による楽曲3曲を含め、聴き所も満載だ。

限定盤はボーナストラックとして再ミックスされた「こんなにも愛してた」、『男と女1・2』発売時にリリースされたシングルカップリング曲「黄昏のビギン」「元気を出して」が追加となる。

そんな稲垣潤一は、実は宮城県仙台市出身。ここに到着したメッセージをお届けしよう。

   ◆   ◆   ◆

このたびの東日本大震災により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に深くおくやみ申し上げます。
僕は宮城県仙台市の出身です。
その故郷に恩返しをするために“みやぎびっきの会”というチャリティーグループをさとう宗幸さん、中村雅俊さん、小柴大造さん、遊佐未森さん、かの香織さん、山寺宏一さん、小川もこさんと運営しています。
毎年仙台でチャリティーコンサートを開催していて、第6回目の公演は今年の3月19日に予定していましたが、公演は見送りにし、現在延期ということで調整をさせていただいております。昨年末から自身のデビュー30周年記念アルバムのレコーディングをおこなって来ました。『たったひとりの君へ…』とタイトルをつけたアルバム。デビュー30周年を応援してくださったオーディエンスの皆さんに《ありがとう》という感謝の気持ちと、そんな皆さんをこれからも勇気づけたいという思いで制作をしました。震災後、あらためてアルバムを聴き直してみました。今回レコーディングした中に「その手を伸ばして」という楽曲があります。

~それぞれが越えてきた 喜びやあの痛み
 運命が思うより 険しくて優しいなら
 もう一度 僕と ひとつの未来へと その手を伸ばして~

これはその楽曲の詞の一節です。被災地の皆さんに、また今回の震災を体験したすべての日本の人々に、前述のとおり、この曲で少しでも勇気を与えることができるなら…。
僕のうたで皆さんを癒すお手伝いが出来れば…。
そんな思いを持つにいたりました。
そして、その気持ちを持ち続けながら、ずっと歌っていきたいと思っています。

個人的には、“稲垣潤一東北サポート基金”を開設しました。また“みやぎびっきの会”を通して、東京でのチャリティーコンサートの開催等、音楽を通じて復興へのお手伝いをしていくつもりですが、その道のりは長いものになっていくでしょう。
被災された皆様、救援にあたられている皆様、復興に向けて動いている皆様、1日も早い復興をお祈りしております。

稲垣潤一

   ◆   ◆   ◆

『たったひとりの君へ…』
2011年4月20日発売
限定盤UICZ-9045 ¥3,000(税込)
全9曲+ボーナストラック3曲+DVD収録
通常盤UICZ-4243 ¥2,500(税込)
全9曲収録
[CD]
1.思い出す度 愛おしくなる
2.愛を急がない
3.大人の夏景色
4.プラスマイナス~ZERO~の法則
5.たったひとりの君へ・・・
6.Forever Christmas
7.その手を伸ばして
8.サヨナラからのメッセージ
9.ヒトリゴト
【ボーナストラック】※限定盤収録
10.こんなにも愛してた
11.黄昏のビギン
12.元気を出して
【DVD】※限定盤収録
・大人の夏景色 Music Video
・サヨナラからのメッセージ Music Video
・思い出す度 愛おしくなる Music Video

◆稲垣潤一東北サポート基金インフォメーション
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
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