パーヴォ・ヤルヴィ最新作『ドイツ・レクイエム』発売

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世界で最も多忙と言われ、評価が高まり続ける指揮者パーヴォ・ヤルヴィによる最新作、ブラームスの傑作『ドイツ・レクイエム』が4月13日に発売となった。

1962年、エストニア生まれのパーヴォ・ヤルヴィが今、世界で最も多忙な指揮者といわれるのは、2004年から音楽監督をつとめるドイツ・カンマーフィルハーモニー、2006年から同じ地位にあるフランクフルト放送交響楽団、そして2010年秋月には、あらたに日本でも歴史的にも人気のあるパリ管弦楽団の音楽監督に就任したばかりでなく、レコーディングも積極的に行ない次々と優秀な録音を世に送り出しているからだ。

2010年に発表した、今作と同じ豪華メンバーによるマーラーの交響曲第2番「復活」も世界で高い評価を得たところだが、今回のこのブラームスにおいても、オーケストラと合唱が共演する難しい作品にして、オケと合唱団の呼吸が見事なまでに一致し、更なる高みへ登っていくかのような清涼感にあふれている点は、ヤルヴィの手腕によるところが大きい。スウェーデン放送合唱団という名門に加え、ソプラノの歌姫ナタリー・デセイの起用も光る。デセイの透明感のある美声の登場により、よりスピリチュアルな世界へ誘導されるかのような世界観を見せる。

『ドイツ・レクイエム』は、ブラームスが敬愛する作曲家シューマンの追悼のために書かれたといわれるが、内容は人生の苦しみやはかなさ、慰めや喜びをあらわした生者のためのレクイエムになっていることが特徴。歌詞はルターが訳したドイツ語版「聖書」からなっている。

パーヴォ・ヤルヴィは、2011年11月にパリ管弦楽団との来日が予定されており、日本各地で公演が行なわれる予定だ。詳細はオフィシャルサイトにてご確認を。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮/フランクフルト放送交響楽団他
ブラームス『ドイツ・レクイェム作品45』
2011年4月13日発売
TOCE-90187 HQCD仕様 2,800円(税込)
1.悲しんでいる人たちはさいわいである(かなり緩やかに、表情をもって)
2.人はみな草のごとく(緩やかに、行進曲風に)
3.主よ、わが終わりと(アンダンテ・モデラート)
4.万軍の主よ、あなたのすまいはいかに(適度の感動をもって)
5.このように、あなたがたにも不安がある(緩やかに)
6.この地上には、永遠の都はない(アンダンテ)
7.今から後、主にあって死ぬ人はさいわいである(荘重に)
※国内盤は解説(木幡一誠氏執筆)・歌詞対訳付き、HQCD(高音質)CD仕様。

◆SoundTown Classicサイト(EMIミュージック・ジャパン)
◆パーヴォ・ヤルヴィ・オフィシャルサイト
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