アナログ・シンセ&リズム+ステップシーケンサー、アナログ版ELECTRIBE「monotribe」登場

ポスト
コルグは、アナログならではのサウンドにステップ・シーケンサーを組み込んだ電子楽器「monotribe」を5月下旬より発売する。

コルグはドイツで開催されている<musikmesse 2011>において数多くの新製品を発表した。その先陣を切って国内発表となったのが、アナログ・リボン・ステーション「monotribe」だ。手のひらサイズのアナログ・シンセサイザー「monotron」でデジタル全盛の世の中に一石を投じたコルグが、シンセサイザーの新しい形をまたも提示してくれた。

「monotribe」の小さなボディに技術とアイディアを詰め込んで生まれたのはアナログ版「ELECTRIBE」といえるもの。アナログならではの音の太さや豊かな変化を可能にするシンセ・サウンド。わかりやすい直感操作、ELECTRIBE譲りのステップ・シーケンサー。アナログ回路で構成した3パートのリズム。そして電池駆動、スピーカー内蔵。まさに個性溢れる楽しい楽器となっている。

まず注目は表情豊かなアナログ・シンセ・サウンド。シンセサイザーの原点に戻り、アナログならではの芯の通ったサウンドを現代の技術で造り上げたシンセ音源は、ノブをちょっと動かすだけで、デジタルでは得られない大きな変化を生み出す。どこか懐かしく温かみのあるサウンドから、エッジの効いた鋭いサウンドまで、さまざまな表情の音を自在に生み出せる。さらにリズムでは、バスドラム、スネア、ハイハットをディスクリート・アナログ回路で構成した、3パートのドラム音源を搭載する。

ステップシーケンサーには、iPadアプリも先ごろリリースされたコルグの定番ダンス/DJツールである「ELECTRIBE」のステップ・シーケンサーを採用。8つのステップ・キーのオン/オフで発音のタイミングを変えられ、直感的な操作で瞬時にエディット、リズムに変化を与えることができる。

「monotron」でおなじみのリボン・コントローラー鍵盤の採用も大きなトピックだ。触れるだけで簡単に演奏ができるこのリボン・コントローラー鍵盤もパワーアップ。鍵盤位置どおりに発音するNORMAL設定と、6倍レンジでザップ音のような演奏が可能なWIDE設定に加え、まるで鍵盤のように半音ずつ上がって行くKEY設定モードを今回新たに装備。演奏の可能性が格段に広がっている。また、GATE TIMEの設定もリボン・コントローラー鍵盤で可能になり、鍵盤の枠を超えた自由な演奏がさらに進化を見せている。

このほか、キレのよりフィルターを実現する名機MS-10/MS-20と同じVCF回路(外部入力端子もあり)、SYNC端子搭載による複数台での同期プレイ、電池駆動&スピーカー内蔵でどこでも演奏できるなど、見るべき点は非常に多い。21,000円という価格も魅力的だ。

<おもな仕様>
鍵盤:リボン・コントロール鍵盤
シンセ:構成:1VCO、1VCF、1VCA、1LFO
 VCO:波形(ノコギリ波、三角波、矩形波)、オクターブ・レンジ(64、32、16、8、4、2)、ノイズ・ジェネレーター、キー・レンジ(Wide、Narrow、Key)
 VCF:ローパスフィルター 12dB/oct、カットオフ、ピーク
 VCA:EGタイプ(Decay、Gate、Soft Attack)、レベル
 LFO:レート、インテンシティ、ターゲット(VCO、VCF、VCO+VCF)、波形(ノコギリ波、三角波、矩形波)、モード(Fast(Key Sync)、Slow、1 Shot)
ドラム:3パート(アナログ回路による)
シーケンサー:8ステップ
入出力:
 オーディオ入力:オーディオ・イン(3.5mmミニ・ジャック)
 オーディオ出力:ヘッドホン(3.5mmミニ・ジャック)、オーディオ・アウトプット(6.3mmフォーン・ジャック)
 シンク:シンク・イン(3.5mmミニ・ジャック、最大入力レベル20V)、シンク・アウト(3.5mmミニ・ジャック、出力レベル5V)
電源:
 電池寿命:14時間(使用電池、使用状況により変わります)
 電源:アルカリ/ニッケル水素 単三乾電池 x 6本、DC9V(ACアダプター)
付属品:アルカリ単三電池 x 6本
別売りオプション:KA-350(ACアダプター)
外形寸法:207(W)x 145(D)x 70(H)(ツマミ高さ含む)
質量:735g

◆monotribe
価格:21,000円
発売日:2011年5月下旬

◆monotribe 製品詳細ページ
◆コルグ/KID関連 Musikmesse出展製品のお知らせ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報