新生DUSTZ、ついに始動

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新生DUSTZ、始動 New Singl「Criez」 2011.4.6 release

INTERVIEW

「“これがDUSTZなんじゃね?”っていうのを媚びること無く見せたかったんです」Ray

――これ、サビには女性シンガーのフェイクが入ってますよね?

Ray:あれも僕の声ですね。僕、裏声すっごい出るんですよ(微笑)。あの声には今回レコーディングを一緒にやったチームも驚いてて。今回、発見したことの一つです。

――フランス語でラップしてる声、英語でサビを歌う声、裏声のフェイク……全部Rayさんの声なんですか?

Ray:どれも自分です。

――声色までもがミクスチャーなんですね。とはいえ、タイトル曲がフランス語×英語のミクスチャーって相当冒険しましたよね。

Ray:“これがDUSTZなんじゃね?”っていうのを媚びること無く見せたかったんです。歌詞を目で見て感じる人もいると思うんですけど、この曲はノリ、音楽で感じて欲しいんです。もちろん歌詞も意味はあるんですけど、そんなことは考えずに、歌も音の一つとして取り入れて欲しいなっていう曲なんです。だから「Criez」っていうのが叫ぶっていう意味なんだなっていうのだけ分かってれば、みんな一緒に楽しんでのれます。

――打ち込みをミックスしたサウンド作りに関してはいかがでしたか?

KenT:カッコよさを出して、なおかつ打ち込みとぶつからない音というのが難しかったですね。打ち込みメインだけどロックではいたいんで。打ち込みにとらわれすぎず邪魔もしないというところを目指しました。

Gus:ベースは今回2本入ってて、2本とも同じ事をやってるんですけど。アンプで録った音とラインで歪ませた音を重ねて、ロックの歪み成分をプラスしながら何を弾いてるか、その輪郭が分かる音を融合させてみました。弾いてるフレーズもノリやすいダンスビートに、微妙にR&Bとかのブラック・ミュージック、ファンクのエッセンスが混ざってたりもするんですよね。

――そんな細やかな部分でもミクスチャーが楽しめると。

Gus:そうですね(微笑)。

――カップリングの「Swallow」は、曲調もガラッと変わって。こちらはニューウェーヴ・リバイバル的な打ち込み&キーボードと、大空へ広がっていくようなサビが印象的な曲でしたが。

Ray:1曲目がフランス語と英語なんで、そこに日本語を混ぜてタイプが違うものを作ってみようってことで。Gusが「3月はつばめだよ」って言い出して、このタイトルになったんだよね?

Gus:3月といえば、卒業とか新たなスタートとかあるんだけど、 “うーーーん……つばめ!”って(笑)。

Ray:つばめって、1年ぐらいかけて戻ってくるじゃないですか? それと僕らの状況が似ていたということですね。あとは、みんな生きていく中で、どこか帰る場所、待っててくれる人がいて、そういうのを支えに生きてたりすると思うんで、そういう人の大切さというものをつばめの習性を使って書いてみました。サビはフランス語と英語が交互に出てくるんですけど、ここは開放感がすごくやってくるメロディにしたんで“じゃあ苦しいところから解放されていこう”っていうイメージで、Aメロに苦しい気持ちをリアルに伝える重たい日本語を語りで入れて。

――すごいと思うんですよ。この発想。用途によって、より効果を発する言語を選んで使い分けていく。その効力がよりリアルに伝わってきます。この曲は。

Ray:ありがとうございます。

――演奏に関してはどうでしたか?

Gus:爽快感、広がり、爽やかさを出すために、U2とかコールドプレイみたいな音のイメージがありました。

KenT:サビの一番解放される場所にアメリカンな音が出したいと思って。サビに向かって音も解放されていくように弾いていきました。

Ray:イメージでいうと、サビはベースが街とか道の下の部分で、ギターとヴォーカルが飛んでる鳥なんですよね。そのぐらい違いがあるんだけど、1枚の絵で見ると一つの景色になるという。

――この後、アルバムまでリリースが続いていくということなんですが。このサウンドの路線は……。

Ray:アルバムまで続いていきます。

――今後の目標としては、もちろん海外進出も視野に入れて?

Ray:その前に、まずは日本にアピールして。海外もね、いけたらいいなと思います。

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