新生DUSTZ、ついに始動
DUSTZ
新生DUSTZ、始動 New Singl「Criez」 2011.4.6 release
INTERVIEW
「“ドラムがいなきゃロックできねーじゃん”っていう風に考えないで、逆に“ドラムいないなら打ち込みできるじゃん!”って」Ray
Ray(Vo):元の幼なじみ3人に戻って、自分たちの根本にあったアイデンティティーを再確認できたのかなと。3人の中にある、フランス語、英語、日本語っていうものを使って新しいものが見えてきたので、それを確立していけたらと思って今回のシングルは作ったんですけどね。
Gus(B):この3人に戻って、原点回帰した気がしますね。そこで、フランス語、英語、日本語を混ぜた歌詞の世界とか、打ち込みを使ったサウンド面とか、DUSTZの進化した新しい形が一つ見えてきたんじゃないかなと。
KenT(G):3人に戻ったことで、見た目もメンバー全員ハーフになって。日本に住む外人バンドみたいになったんで(笑)、音楽面でもその見た目に負けないようなものを作っていきたいですね。
Ray:そうなんですよ。JOJI KOJIMAさんとお会いする機会がありまして。僕らがちょうど新生DUSTZのアー・トワークを考えているときで、JOJIさんに相談したところ“マスク”という案が出てきて。「じゃあ3人くっついてるのがいんじゃね?」ってことで、あのマスクを作って頂いて。マスクがつながってるっていうのに意味があるんですよね。3人でまた、ここから走り出すという。マスクの絵柄は、僕らが持ってるロック感って、アメリカよりもヨーロッパ寄りだと思うんで、ああいう柄が入ってたり。このキー・ヴィジュアルは新曲「Criez」のミュージック・クリップにもつながってるんですよ。
Ray:ふははは(笑)。ですよね~。
Ray:そうですね。そこ、どうなのよ?(笑)
Gus:まず音楽性の部分では、メンバーが4人から3人になって、そこを変えるのはとてもいい機会だったんですね。前にやってた曲も自分たちがやりたい曲、メッセージではあったんですけど、3人になったらドラムがいない。そこでどうする?ってところで、打ち込み、同期を入れられるじゃん! と。
Ray:それで幅が広がったんですよ。“バンドなのにドラムがいなきゃロックできねーじゃん”っていう風に考えないで、逆に“ドラムいないなら打ち込みできるじゃん!”って話になって。ちょうどその頃、僕は打ち込みで遊んでた時期でもあったんですよ。DUSTZのことを考えてやってた訳じゃなかったのに、それがいまやってる音に偶然結びついたというか。最初4人で生バンドをやってたからこそ、じゃあ生ドラの音がよければ打ち込みで生ドラの音作りゃあいいじゃん、と。だから、音には一切妥協しないで打ち込みを作って、その上にバンド・サウンドを乗っける。そういうミクスチャー的な発想になったんですね。僕らの元々のアイデンティティーもミクスチャーだけど、一人の人間じゃないですか? そういう風に曲も見て欲しいなと思いますね。
Ray:それは、敢えてそうしてたんです。自分たちの中にはJ-ROCKという概念が元々無かったんで、日本人が受け入れる曲ってどうやってできてんだろうっていうところを当時は勉強してて。その前は、スリップノットやメタリカが大好きって感じだったんで。それ以外にJ-ROCKに挑戦したことによって上手くバランスがとれるようになったからこそ、いまのポップなものができてるんだと思うんですよ。このメロディ・ラインの運び方やサウンドのハーモニーにしても。こういうところはDUSTZのカラーになるんじゃないかなと思ってます。普通のミクスチャー・バンドじゃないよ、普通の打ち込みバンドじゃないよ、という意味では。
Ray:もぉ嬉しいな~(超笑顔)。なんか熱くなってきたぞ!(といっていきなりジャケットを脱ぐ)まさにその通りで。そのイケイケというか、みんなで一緒にのれる曲っていうのがいままでなかったんで、それをやりたいってずっとGusがいってたんですよ。ねっ?
Gus:ライヴでコール&レスポンスがしたいっていって。前までの曲は、一緒にサビを歌うとかはあったんですけど、どちらかというと聴かせる曲だったんで。そうじゃなくて、ライヴ感があって全員で盛り上がろうぜって曲を新しく作ろうって。
Ray:で、ちょうど打ち込みの環境もあったんで「じゃあ4つ打ちのダンス・チューン、いけんじぇね?」ってことでこうなった。で、(ライヴでお客さんに)何ていわせたいんだ?って思ったら“叫べ!”だよなってことで「Criez」(フランス語で“叫べ”という意味)だなと。僕らも1年半ぶりのシングルなので爆発して叫んでるって意味と、みんなが俺らに対して叫んで欲しいって意味で、そこで一体感が作れたらなと思ってこのタイトルを付けました。