逆転の発想がもたらしたピュアなサウンド、JVC「HA-FXC71」
JVC「HA-FXC71」。カラーバリエーションは写真のブラックにくわえ、ホワイトが用意されている
逆転の発想でドライバー口径をあえて小さくし、より耳穴に近づけることでリアルかつダイレクトなサウンドを実現しているのが、JVCの「HA-FXC71」である。振動板にはカーボン素材をチョイス。高比重ボディとブラスリンクによる「デュアルシリンダー構造」やステンレス製のメタルハウジングなどを採用することで、不要な振動を抑制し、よりピュアなサウンドを追求している。
■ユーザビリティー
ユニークな発想により、ボディーサイズがかなり小さく軽量であるため、装着感はなかなか良好だ。付け外しも簡単で扱いやすい。コードのタッチノイズを防ぐ制振ジェルもかなり有効で、振動にまつわる雑音はほとんど感じない。ケーブルは細めで柔らかめであるため、多少絡みやすいものの、コードキーパーが付属するのでそれを上手く活用すればよい。
本体と同色のコードキーパー、クリップが付属する。イヤーピースはS、M、Lの3サイズで、こちらも本体と同色
音漏れに関してはハウジングがオープン型のため多少あるものの、かなり静かな場所でやっと聴こえる程度なので、どんなシチュエーションでもまず気にする必要はない。装着時、耳穴の気圧で振動板が「ピチ、ピチ」と鳴ってしまいちょっと不快だが、人によってはたいして気にならないレベルだろう。
■サウンドの特長
とにかく中低域の帯域バランスがよい。低音は20Hzからしっかり聞こえ、80Hz~100Hzあたりで迫力を増すための厚みを作りつつも、2kHzまではほぼフラット。最低域がきちんと確保されているので低音の質感がよく、そのおかげもあってダイナミックさとクリアさが上手く両立したサウンドが楽しめる。高域はやや強め、6kHzあたりにちょっとしたクセがあるが、これも音のクリアさや通りの良さに貢献しているため、なかなか絶妙なチューニングといえる。
音楽ジャンルはあまり問わない。どれもメリハリのきいた迫力あるサウンドとなる。解像度感は価格相応といった感じだが、大きな不満は感じないだろう。総じていえば、ドンシャリ傾向をもつ刺激的なイヤフォンを使い続けていた人が、高級ヘッドフォンへとステップアップする足がかりとするにはベストな製品といえる。
(ニュース提供:+D LifeStyle)
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