マイ・フェイヴァリット・ハイウェイ、最強ポップ作品がデビューにしてラスト作

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マイ・フェイヴァリット・ハイウェイのデビュー・アルバムにしてラスト・アルバムとなってしまった『ハウ・トゥ・コール・ア・ブラフ』が1月19日遂に日本発売となった。

マイ・フェイヴァリット・ハイウェイは米ヴァージニア州出身の4人組ポップ・ロック・バンド。牧師の父から歌とギターを聴かされて育ったウィル・クック(B)とその従兄弟のデイヴィッド・クック(Vo、Key)が2004年に結成。その後加入したパット・ジェンキンス(G)、ボビー・モーゲンターラー(Cr)を含めたメンバー全員が軽快なロックと親しみやすいポップ感をブレンドしたサウンドを目指してその活動をスタートさせた。

2006年にはインディーズからEP「ANYWHERE BUT HERE」をリリースし、注目の新人として全米で話題となるものの、地道な下積みを重ねる日々が続いていた。転機が訪れたのは2008年。遂にVirgin Recordsとのメジャー契約を手にし、EP「ANYWHERE BUT HERE」に新たなミックスとマスターを施し、新曲2曲を追加した新装版として2009年にメジャー・リリースを果たした。その後は大規模なプロモーションや1年以上にわたる全米ツアー、口コミ、ネット情報でファンが急増、デビュー・アルバムは現在に至るまでロング・セールスを記録中、ここ日本でも輸入盤がロング・セールスを続けている。

やっと軌道に乗ったマイ・フェイヴァリット・ハイウェイであったが、2010年3月ドラマーのボビーがバンドを脱退。しばらくは3人で継続を模索するも、2010年9月に活動休止を決意し、正式にバンドの歴史に幕を下ろすことになってしまった。

素晴らしいメロディ・センス、豪快なロックと親しみやすいポップ感の絶妙なバランスで構成されたサウンドに叙情的な歌詞…と、大ヒットの要素を併せ持ったアーティストだが、やはりバンドは生もの。残念だが仕方のないことだ。

「かつてはレコード会社に気に入られようとして曲を作ったりもしたけれど、今回は一切コビを売ろうとせず、とにかく僕らが心から大好きだと思えるアルバムを作ろうと思った」とフロント・マン兼キーボードのデイヴィットは語る。「僕たちは全員ポップ・ソングが大好きだし、ラジオを聴くのも好きだ。とくかく良い曲が詰まっていて、僕らが尊敬するコールドプレイ、ジョン・メイヤーやマルーン5の作品と並べられるようなアルバムが作りたかった。このアルバムのテーマとメッセージは、自分探し、諦めないこと、そして夢を追いかけるのが人にとって一番大切だということだ。」

輝くような1枚を残してバンドの歴史は幕を下ろしてしまったが、ヴォーカルのデイヴィッドは新バンドのTimepieceを始動、すでにデビュー・シングル「Bastille」を発表している。

『ハウ・トゥ・コール・ア・ブラフ』
2011年1月19日発売
TOCP-66983 スペシャル・プライス¥2,300(税込)
日本盤特典:ボーナス・トラック5曲追加収録、着せ替えジャケット・ステッカー封入、解説・歌詞・対訳付
◆マイ・フェイヴァリット・ハイウェイ・オフィシャルサイト

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