【BARKS編集部レビュー】ビクター「HA-FXCシリーズ」、J-POPはこんな迫力サウンドで聴けた
今回、私は、Dragon Ash「SPIRIT OF PROGRESS E.P.」やEMI MARIA『cross over』、そして桑田佳祐の「本当は怖い愛とロマンス」といったバラエティに富んたJ-POPを試聴ソースとして、「HA-FXC71」と「HA-FXC51」を聴き比べてみた。
高域の再現性、特にハイハットの響きなどは「HA-FXC71」のほうが優れているようだ。EMI MARIAの『cross over』収録曲「The Greatest Love Of All」(ジョージ・ベンソンのカヴァー)では、彼女のヴォーカルを含めて、実にいきいきとしたサウンドを聴かせてくれる。
また、桑田佳祐「本当は怖い愛とロマンス」には、2010年3月13日に日本武道館で行なわれたライヴの音源も収録されているが、これらライヴ音源は「HA-FXC71」のほうが“音のバランスが調整されたライヴ音源っぽい音”で聴かせてくれる。一方の「HA-FXC51」は、というと、たとえば、その場でライヴを録音したそのままの音、と表現すべきか。思うに、「HA-FXC71」は「HA-FXC51」に比べてフラット。言い換えれば「HA-FXC51」のほうが若干低域を強調した味付けになっているのだろう。
「HA-FXC51」にマッチしたのがDragon Ashのサウンド。「ROCK BAND feat. SATOSHI, KO-JI ZERO THREE」の音に込められたメッセージが、塊となってぶつかってくる感覚を受けた。低音強調ぎみなゆえに、ロックやダンス系には「HA-FXC51」のほうが向いているようで、少なくともDragon Ashを聴くならば「HA-FXC51」を使ったほうが格段に心地良かった。
では実際に購入するならどちらがいいか、ということになる。ここで価格に目をやってみよう。「HA-FXC71」は実売価格6000円前後。一方の「HA-FXC51」は4000円前後。つまり、ここは1万円出して両モデルを購入し、聴きたい音楽に合わせて使いわける、という答えが正解なのだろう。
text by BARKS編集部 辻
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