――音楽が好きになったきっかけは？

KANAN：兄が大黒摩季さんのCDを貸してくれて、それを聴きはじめてから音楽に興味を持つようになったんですよ。CDを聴きながら一緒に唄ってしまうというスタイルができていって。部活も軽音部に入ったり。楽器は出来ないので歌担当でした。

――KANANさんはもともと、“ヤマイ”の名前で活動されていたんですよね。

KANAN：はい。ニコニコ動画に上がってるお気に入りの曲を自分で唄って、それを編集して、またニコ動に上げたり。他のサイトでも自分の歌を発表したりしていたんですよ。

――そういう活動を始めたのはどうして？

KANAN：もともとボイスブログというのをやっていたんです。声の日記をつけたり、それに歌を入れてみたり。“こういう歌を唄ったよ”ってカラオケの音源を乗せて。そうしたら、友達が“ニコ動に歌を乗せてる人がいるよ”って教えてくれたんです。それで興味本位で始めたのがきっかけですね。

――「Memoria」でデビューするにあたって、“ヤマイ”から“KANAN”という名前で活動をスタートさせるんですよね。

KANAN：はい。KANANという名前は、趣味で小説とか詩を書いたりするときに使っていた名前で、すごく愛着があるんです。ボイスブログで使っていたのもKANAN(華南)ですし。ヤマイというのはニコ動で活動するのに適当につけた名前だったんですよ。自分が普段、病気がちで倒れたり風邪で寝込んだりっていうところから生まれた名前なので、それをそのまま使うのはどうかなぁと（笑）。

――いよいよデビューするという気持ちはどうなんですか？

KANAN：なかなかないことなので、貴重な体験をさせていただいているなぁと。凄いドキドキしていますね。

――KANANとして、どんな音楽を表現しようと思いました？

KANAN：曲に合った歌詞を書けるかどうかっていうのが不安でしたね。でも、作曲とプロデュースを担当してくれたsu-keiさんが曲を送ってくれるデモに仮タイトルがついていて、こんなイメージっていうのを伝えてくれるんですよ。それに合わせて歌詞を書いて行くのが楽しかったですね。su-keiさんのイメージを読み取っていくというか。

――今ついているタイトルとは別なの？

KANAN：はい。“背徳の恋”とか、“遠距離恋愛”“散り行く～～”とか、そんな感じで（笑）。そこから膨らませて世界観を作り上げて恋愛の曲を作り上げた8曲なんです。

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