ロック革命、その伝説の創成期を綴る『ロック誕生』
▲はっぴいえんど |
ザ・ビートルズやローリング・ストーンズに触発された和製ビート・グループのムーブメントであるグループサウンズ(GS)は、1966年のビートルズ来日公演を起爆剤として1967年から1968年にピークを迎える。200近いGSがデビューするという昭和元禄を象徴する社会現象とまでなったが、1969年には下降していく。
同時期に、芸能界主導の歌謡曲から脱皮できなかったGSに見切りをつけ、サイケデリックやアートロックと呼ばれた欧米の新しいロックに呼応した「オリジナルの和製ロック」を創造するアーティストが登場しはじめる。それは、ブルース・ロック、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、ジャズ・ロック、カントリー・ロックなど、多種多様なロックで個性を競いあっていたのだ。日比谷野音などで自主コンサートが企画され、ロックをやるなら日本語か英語か?といった論争も白熱した。長髪の若者たちを熱狂させた陶酔の音楽。その潮流を総称して「ニュー・ロック」と呼んだ。
▲フラワー・トラヴェリン・バンド |
近年、アルバムやライブ音源はCDで安易に聴けるようになったにもかかわらず、映像はなかなか発掘されなかっただけに、この作品は非常に貴重なドキュメントだ。当時から海外でも評価の高かったフラワー・トラヴェリン・バンド、そして日本のビートルズとも称され、独自の日本語ロックを創ったはっぴいえんど。今も現役で激しく活躍し日本語ロックの始祖である遠藤賢司。とにかく動いているシーンが見れるだけでも衝撃的であり、それぞれが誰に飼いならされることのない強烈な個性を放っており、その生き様こそが、ロックの誕生を物語っている。
『ロック誕生 The Movement 70's【ディレクターズ・カット】』
CAST:内田裕也、ミッキー・カーチス、近田春夫、中村とうよう、加納秀人、森園勝敏、フラワー・トラヴェリン・バンド、頭脳警察、はっぴいえんど、イエロー、遠藤賢司、ハルヲフォン、ファー・イースト・ファミリー・バンド、クリエイション、四人囃子
監督:村兼明洋
監修:サミー前田
写真:篠山紀信
製作:日本出版販売/ユニバーサルミュージック/エイベックス・マーケティング/ビタミン
(C)2010「ロック誕生」Partners
2010年11月24日(水)発売
UPBH-62004 4,800円(税込)
2008年劇場公開作品
カラー(モノクロも含む)/STEREO/119分(本編95分、特典映像24分)
※特典映像:・劇場公開時 特報/・劇場公開時 予告編
・内田裕也がストレートに語る日本ロックの黎明期未公開独占ロング・インタビューを収録
※本DVDは2008年に上映された映画「ロック誕生 The Movement 70's」より作品内容を変更してあります。
この記事の関連情報
V.A.(邦楽)
Flower Travellin' Band
はっぴいえんど
内田裕也
Mickey Curtis
近田春夫
中村とうよう
加納秀人
森園勝敏
頭脳警察
遠藤賢司
近田春夫&ハルヲフォン
ハルヲフォン
Far East Family Band
Creation
四人囃子
邦楽
レジェンド&クラシック・ロック
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