白血病闘病中のBEHEMOTHネルガルにドナーが発見される

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ポーランドを代表するヘヴィメタル・バンド、BEHEMOTH(ベヒーモス)のネルガル(Vo/G)が白血病に冒されたことが8月に明らかになり、現在も祖国ポーランドの病院にて治療のため入院生活を余儀なくされている。この知らせに心を痛めているファンは多いが、このたび、遺伝子型が一致するドナーが発見されたという朗報が舞い込んできた。

世界中のメタル・ファンにショックを与えたBEHEMOTHのネルガル(vo, g)が白血病に侵されているというニュースは、日本でもラジオ番組や専門誌等でニュースとして扱われたので、知っている人も多いだろう。この難局を脱却する知らせだ。

ネルガル本人からのコメントが届いているので、それを紹介しよう。

やあ、みんな。まだ入院中ではあるが、体調は良好だ。だから、俺の健康状態と治療の次の段階について伝えよう。俺は予定されていた4つの化学療法を行い、現在3ヶ月以上も入院生活をおくっている。いくつか厳しい時期もあったが、治療はスムースにいっている。それは、薬物学的治療の段階を終え、放射線治療を開始し、骨髄移植をするということを意味する。そう、ドナーが見つかったんだ!

何ヶ月も探し、財団法人は俺と遺伝子型が同じ人を見つけ出した。これを実現するには、とても多くの人々のサポートがなければ難しかっただろう。特に、俺の愛する素晴らしきフィアンセ、ドロタに心から感謝したい。しばしば困難な状況や不当なコメントがあったにも関わらず、彼女は、俺や他の大勢を助けるために最善の努力をしてくれた。君の助けは計り知れない。ありがとう。愛しているよ。

俺や同じ病気の他の人々のために、国籍、肌の色、そして宗教など関係なく、骨髄バンクに登録してくれた全ての人にも感謝している。チャリティーのためのコンサートは世界中で企画され、プロモーター、バンド、そしてファンは深くそれに関わってくれた。君たちは途方もなく最高だ。

みんなのおかげで俺の移植は可能となったが、覚えていてほしい。君たちのその姿勢は、窮地にいる他の多くの患者を救えるかもしれない。だから俺はみんなにこうお願いする。その熱を失うな。勝利への行進は続く。Horns up!

適合するドナーの発見自体、可能性が低いにも関わらず、こんなに早く見つかったことは、ネルガルにとってとても幸運なこと。手術までの検査や準備が整い次第、施術される予定だということだ。

『METAL HAMMER』誌や『TERRORIZER』誌での受賞(特に『TERRORIZER』では圧巻の9部門独占)や、あのTHE BIG 4が集った<SONISPHERE FESTIVAL>のポーランド公演の前座を務めるなど、快進撃が続いていた矢先のアクシデントではあったが、このニュースで一安心。ネルガルが再びBEHEMOTHを率い、世界中を驚愕させる日を期待したい。

◆Behemoth レーベルサイト
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