音心譜通、原宿La Donnaにてディナー付きワンマンライブ
2010年10月28日、東京がクリスマス頃の寒さといわれたこの日、原宿La Donnaだけは温かかった。
◆音心譜通画像
男性ユニット音心譜通(オンシンフツウ)による、ワンマンライブが行なわれたのだ。ライブの場所は、ミュージックレストラン原宿La Donna。そう、食事を楽しみながら音楽を聴ける、大人ためのミュージックスポットだ。
開場から約1時間は、食事を楽しむ時間。20時からライブが始まる。
ライブは、ギターの千代田の音からのスタート。そこにヴォーカル永井が登場。1曲目は、女性アーティストに書いたという「caffe macchiato」。まるでデザートのような甘い曲。耳溶けの良い声が会場を包み込む。
2曲目では、千代田の多重独奏スタイルを楽しみつつ「wolf drive」。伸びやかなサビが心地良く、旅に出たくなる。
そして、ハイトーンヴォイスで有名なあの小田和正の「YES-NO」をカバー。ぐっと秋らしくなり、人恋しくなる。彼らの魅力は、きっとカバー曲を歌うことにもあるのだろう。オリジナルの想いを大切にしつつ、自分たちの色に染め上げるその力が彼らにはある。
続くは、好きになってはいけない人を好きになってしまった女性の心を歌った「口紅」。正直、そのMCを聞いたとき、本当にその心分かってる?って問いかけたくなったが、彼ららしい世界が創られていた。女心を言葉にするのは、時には男性の方が上手いものです。
「死ではなく志を選ぶ」という言葉とともに、MCを。
CHAGE and ASKAの「太陽と埃の中で」をカバー。オリジナルとは一線を画した仕上がりで、さっぱりしたあと味。客席もテーブルにおいてある赤いシェーカーで参加。
オリジナルの「Life Garden」では、サビの部分を一緒に歌ってくださいということで、またまた客席参加。ラストは、GAOの「サヨナラ」のカバー。まるで彼らがずっと歌ってきたかのような、気持ちよい感覚で本編が終了した。
と思いきや、すぐさま登場! アンコール1曲目は、1月31日が「愛妻の日」であることから作ったという「1.31」。日常の風景を歌う歌詞が、とても温かい気持ちにさせてくれた。陽射しをいっぱい浴びた部屋が思い浮かぶ。そして、ラスト。徳永英明の「夢を信じて」。
オリジナルとカバーがバランス良く並んだ約1時間。永井の声は、良い意味で罪のない声だ。そして千代田のギターは、罪のある音なのかもしれない。そんな二人だからこそ、彼らの曲はいつの間にかすんなりと私の心に住みついている。
<音心譜通@原宿La Donna 2010年10月28日>
1.caffe macchiato
2.wolf drive
3.YES-NO※カバー
4.口紅
5.臨空都市
6.太陽と埃の中で※カバー
7.Life Garden
8.サヨナラ※カバー
encore
1.1.31
2.夢を信じて※カバー
<音心譜通ライブ>
2010年11月7日(日)
@西荻窪 w.jaz(http://www.wjaz.info/)
18:30 開場 / 19:00 開演
他アーティストも出演
\2,000 + 1drink
2010年12月12日(日)
@渋谷 多作(http://www.tasaku.com/)
11:30 開場 / 12:00 開演
他アーティストも出演
\2,500 + 1drink
「稲妻」「wolf drive」
ライブ会場限定発売
◆音心譜通オフィシャルサイト
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/