DaizyStripper、メンバーとオーディエンスの愛の交差

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前日とは変わり過ごしやすい気候の中、アルバム『BIRTH』と『LOVE』を引っさげて到達してきた2日目の10月1日、DaizyStripper初となるSHIBUYA-AX公演を迎えた。

◆DaizyStripperライブ画像

ステージ上にかかっている幕には、DaizyStripperの文字が写しだされている。定刻より15分、客電が落ち歓声と悲鳴がとどろく中、アルバム『LOVE』の1曲目「トレゾア」のイントロが流れ始める。そこに夕霧のシルエットが写しだされ、派手に垂れ幕が振り落とされた。

8月30日の日本青年館とは違う真っ白な衣装に身を包み、大歓声と共に1200人のオーディエンスは前へ前へと巨大な力で押し寄せる。そんな強靭なパワーを今日のDaizyStripperは、大きな愛で受け止めているかのようだ。今回が初披露とは思えない程、会場は一体感に包まれていた。アルバム曲を続けて披露した後のMCでは、「今日一日、一度しかない今、SHIBUYA-AXが世界中で一番愛に満ち溢れていて、愛し合っている場所です。今日は俺たちの愛を受け取ってくれ!」と絶叫する中、「Seaside Avenue」で愛の形を確かめあったかと思えば、世界観を変え旧曲で押してくるなど、DaizyStripper緩急効いたパフォーマンスは、オーディエンスを心地よく刺激してくれる。

夕霧が「立ち上がれなくなったら、闇の底まで沈んで下さい」と、演奏した「深海」では、盟友でもある「A」のメンバーRookie Fiddlerもバイオリンでサプライズ出演。会場のオーディエンスは、個々に何かを思う様に聞き入っている。バラードナンバーが終わるとうって変わり、後半はノンストップ状態で激しいナンバーが続くものの、「Farewell Line」では会場が一気に暖かい気持ちに浸りながら本編が終了。まったくもって予測不能なバンドだ。

大歓声のアンコールの中、メンバーは初お披露目となる新衣装で登場。オーディエンスからはサプライズに息を飲み感嘆の声があがる。彼らの代表曲でもある「ダンデライオン」をパフォーマンスし、最後の曲でのMCでは「この2日間、本当に君達を守ってあげたいと思った。僕達は僕達の自身の、信じた道を歩んで行きます」とメッセージを残しステージを降りた。

それでも求め続けるオーディエンスは、さらなるアンコールを連呼。促され呼応する様に再びステージ上に立つメンバーが選んだ作品は、これからのDaizyStripperとオーディエンスの在り方、未来を体現するであろう「STAY GOLD」だった。溢れんばかりの愛を確認しあいながら、全19曲約2時間30分のライブは大歓声のまま幕を閉じた。
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