愛内里菜、涙のラスト・ライブ@大宮ソニックシティ
2010年、自身の誕生日である7月31日の前日、7月30日のファンクラブ限定LIVEで突然の引退を発表した愛内里菜が大宮ソニックシティでラストLIVEを開催した。
◆愛内里菜@大宮ソニックシティ画像
◆愛内里菜ラストメッセージ映像
ラストシングル「HANABI」の制作時に引退を決意し、9月15日にリリースされた10thラストアルバム『LAST SCENE』を最後に放った愛内里菜は、アルバムのオープニングナンバーでもある「Prologue」で静かにライブをスタートさせた。
新旧ヒット曲を織り交ぜ、中盤に進むにつれヒートアップ、<今を壊せば全部なくなりそうだけど そうでもしなきゃ 本当に欲しいと 願う勝利の瞬間なんて掴めやしない>と、10年間のアーティスト活動にピリオドを打ち次のステップに向かう自身の生き様を表現した「Priority」を披露した際には、うっすらと涙を浮かべる場面も。
引退を感じさせないパワフルなパフォーマンスで終始オーディエンスを魅了し、本編最後の曲としてラストLIVEのリハーサル中に書き下ろしされた未発表曲「SONG OF THE LIFE」を初披露し、瞬く間に本編が終了。アンコールの拍手が鳴り止まない中、再び登場し愛内里菜は立て続けにヒット曲を披露。「FULL JUMP」を歌い終えた後、何度も「ありがとう!」を繰り返し、ファンとの最後の別れに胸を詰まらせた。
全てのアーティスト活動からの別れを告げるように10年間愛用してきたマイクスタンドにマイクを戻し、ステージから愛内里菜が立ち去った後も、オーディエンスは誰も帰ろうとしない。割れんばかりのアンコールの拍手が続く中、まさかの2回目のアンコールに突入。ここで愛内里菜の口から最後のメッセージが伝えられた。
「今、本当に心から感じていること、それは、皆さんの支えがあったから、私の、愛内里菜の10年間があります。愛内里菜はしっかりとステップをして大人として、女性として成長したいと思っています。だから今日は、ラストかもしれないですが、新しい愛内里菜のスタートラインに立って進む日でもあります。最後の曲ですが、私のスタートでもあるこの曲を届けます。では、皆さん、本当にありがとうございました。私の想いと、そして大切な皆さんへの想いを乗せた曲を聴いてください。」と「HANABI」を紹介。
涙をこらえ言葉を選びながらファンへ伝えた最後のメッセージは、感謝のメッセージであり、前向きなメッセージであった。最後に引退を決意するきっかけとなったラストシングル「HANABI」を披露し、3時間半に及ぶ全30曲完全完唄ラストLIVEは幕を閉じた。
<RINA AIUCHI LAST LIVE 2010 -LAST SCENE->
9月18日(土)@大宮ソニックシティー
9月26日(日)@尼崎アルカイックホール