PE'Z×土屋アンナ、「こいつら馬鹿かと力を抜いてくれたらいい」

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座右の銘は「馬鹿でいる」だと話す土屋アンナが、ジャズインストゥルメンタルバンドPE'ZとPE'Z×土屋アンナ(ペズクロスツチヤアンナ)名で新ユニットを結成。8月に発売した「UHA-UHA」と「暴食系男子!!」の2曲について、土屋、PE'ZのトランペットOhyama“B.M.W”Wataru、ドラムの航に聞く。

◆PE'Z×土屋アンナ画像

コラボレーションのきっかけはPE'Zからのラブコール。Ohyamaは「歌手、女優、タレントとしてだけではなく、生き物として面白い。激しく熱い土屋アンナをやっているところに惚れた」と話し、航も「男の色気がある」と賛同する。土屋は「PE'Zは、音がぶつかっていてかっこいい。激しいものが好きだから迷わずやっちゃおうと決めた」と振り返る。

破天荒な2組に出版大手の宝島社、セレクトショップRAGTAG、FMラジオ局J-WAVEの異なる3業種も手を挙げる。「音楽もファッションも自発的に楽しんで行こう」と、スペシャルコラボボックス「UHA-UHA/暴食系男子!!」(CD、DVD、特製ポーチ付き、1200円)はCD店ではなく、全国のコンビニエンスストア、書店などで流通・販売する異種形態を選んだ。Ohyamaは「コンビニの有線で流れてたら、その場で買える…というような手軽さも出したかった」と話す。

「UHA-UHA」は<奮(ふる)えるほど ナニかに惚れてみろよ>、「暴食系男子!!」は<細胞単位でオスになっちゃおーぜ>と“草食系男子”を鼓舞。ホーンなどの音と土屋の歌声が真っ向からぶつかり合い、火花が散るようなオラオラ系の曲だが、裏には「馬鹿をやっている自分たちを見た子供たちが夢を持ってくれたら」という思いが込められている。

Ohyamaは「ザ・ドリフターズは、『8時だョ!全員集合』(TBS系お笑い番組)のために、1週間リハーサルをして生放送(一部収録も)をこなしていた。馬鹿をやるための本気。これまで音のみでそれを表現してきたけど、曲に言葉が乗ったことで、自分たちが大事に思っていることが具体的に伝われば」と力を込める。

土屋は「曲を聴いて、うん、いい曲だねという人はいないと思う。こいつら馬鹿かと(聴き手が)力を抜いてくれたらいい。落ちた時に聴いて、上がってくれたら。新橋で飲んでいるサラリーマンのエネルギーになればいい」と笑顔。自らの理想の男性像については「食う、遊ぶ。漁師とか百姓とか自給自足できる人。子供の心を持っていて、愛情があって、はっちゃけた人が好き」と熱く語り、「今回はオスについて歌ったけど、次は女の人に。産め!育てろ!と言いたい。ね、産みましょうよ、一緒に海女やらない??」とまさかの逆提案。キラリと光る瞳に、二児の母である土屋の深い愛情が見えた。

「暴食系男子!!」は、土屋が9月22日に発売する2年ぶりのアルバム『RULE』にも収録される。

取材・文・撮影●西村綾乃

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