Galileo Galilei、普遍性と瑞々しさを湛えた10代のリアルな心情。2nd Sg「四ツ葉さがしの旅人」
Galileo Galilei ガリレオ・ガリレイ 2nd Single「四ツ葉さがしの旅人」2010.9.22 in store
普遍性と瑞々しさを湛えた、10代の煌きとリアルな心情
「“君”という存在は俺にとって音楽なのかなと思った。
音楽と駆け落ちする感じというか」
L→R:佐孝仁司(B)/尾崎和樹(Dr)/尾崎雄貴(Vo&G)/岩井郁人(G)
INTERVIEW
フェスに出られたことで、“憧れ”が超えるべき壁になった感覚がすごいあった。
岩井郁人(G):渋谷のクアトロでやったワンマン・ライヴ(7月18日)ですね。いつもワンマン・ライヴをやったあとに、バンドとして一つ階段を上がった感じになれるんですけど、今回はそれがすごい顕著に出たというか、そこからいろいろ変わってきたので。それが一番の思い出です。
尾崎雄貴(Vo & G):それと、フェスにたくさん出られたこと。そこで憧れのバンドの人たちを目の前にするんですけど、でもめっちゃ感動するわけじゃないんだなって。どっちかというと悔しくなるんだなっていう感じだったんですよ。だってその人たちには、きっと俺らのことは見えてないから、“いつか見てろよ”っていう気持ちになっちゃうんですよね、俺の性格的に。“絶対すごいバンドになって俺らのほうを向かせてやる”っていうふうになっちゃうから、あんまりみんなが集まるところにいたくなくて、楽屋に一人でいたんですけど。でも“憧れ”が超えるべき壁になった感覚がすごいあって、それはすごくいいなと思います。自分がちゃんとメジャーのバンドマンとして、アーティストになれたんじゃないかなと思ったんで。
佐孝仁司(B):出るだけじゃなく、いっぱい見ようということで<フジロックフェスティバル>に行ったんですよ。バンドマンとして、いろんなものを見てやろうと思って意気込んで行ったんですけど、いろいろ得るものもあって、いつか俺たちも出たいなと思いました。
尾崎和樹(Dr):2年前は15歳で、僕は当時はバンドのメンバーというよりは、兄ちゃん(雄貴)の弟みたいな、自分の意識も周りの目線もそんな感じで。それに対して自分は何も思ってなくて、ただバンドをやって周りにほめられればいいって感じだったんですけど。最近は自分がバンドの大きな要因になりたいというか、自分がいないとこのバンドは駄目だろう、というふうになりたいという自我が生まれてきて、そこがこの2年で一番変わったところかなと思います。年齢も17歳になって、20歳まで3年あるんで、その3年でまだまだ変わりたいなと思います。20歳になったら年相応になるような気がするので、10代のうちに普通の10代ではできないようなことをやりまくってみたい感じです。
岩井:いいな~。俺はあと3か月で10代が終わる(笑)。淋しいです。
雄貴: この8月です。その前に全然曲が書けなくなっちゃって、プロデューサーの人とケンカしちゃったりとか、いろんなことがあって。環境が変わったこともあったし、自分とスタッフの温度差とか、人とのギャップがすごく大きくて、レコーディングの時にも言い出せないことがたくさんあって、それが積もりに積もって一回爆発して…。東京でレコーディングをしてたんですけど、そもそもそれがあんまり良くなかったのかなと思って、一回頭をリセットしたんですよ。それからみんなでしっかり話し合って、すれ違ってた部分を確認して、そのあと札幌で制作期間を設けてもらって。やっぱり北海道の気候がすごい合ってたんですよね。札幌に行った時はまだちょっと落ち込んでたんですけど、メンバーがどんどん生き生きしてきて、最終的には曲がボンボンできて、復活したんです。
雄貴:はい、そうですね。札幌に行って、一人でホテルにこもって歌詞を書く時間を1日もらったんですけど、散歩しながら気楽な気持ちで考えている時に、“今の状況が俺はやっと見えるようになってきているな”と思って。今の状況をそのまままわかりやすい言葉を選んで書いて、キラキラした曲に乗せてガリレオのファンの人たちに届けた時に、どういう反応が返って来るのか知りたいなと思って書いたのが「四ツ葉さがしの旅人」なんです。俺は曲を作る時にいつも、孤独感が一番最初に来ちゃうんですよ。たとえば曲ができない時、誰に相談することもできないでいる孤独感はすごく苦しいもので、その孤独感を曲にして周りに伝えた時にどういう反応が返って来るのかな?と思って、今の自分の気持ちをそのまま歌詞にしたのがこの曲です。
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