-異種格闘技対談-Ring【round2】第7回/西川貴教(T.M.Revolution)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第7回

GUEST 西川貴教(T.M.Revolution) / 逹瑯(Vo) ムック

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西川「お互い10年越えて周りを見ると、栄枯盛衰じゃないけど、まだ一緒にできてるねっていう、戦友みたいな感じになってるんだよね」

――(対談準備が整い、お互い向き合った状態でツイッターで交信中の西川・逹瑯の両氏)あのぉ………。対談なのに、二人でツイッターやってる絵がめちゃめちゃ不思議なんですけど(笑)。普通に喋ればいいのに(笑)。

逹瑯:ツイッターは“いま”が大事だから。

――あぁ……“なう”ね(笑)。

西川:そうそうそう(笑)。だいたいこういう状況になるよね。

逹瑯:ですよね(笑)。ツイッターって、完全にコミニュケーション・ツールというか、公開メールですよね。

西川:そうそうそう。チャットだもんね。

――西川さん、いまフォロワー数どれぐらいなんですか?

逹瑯:この間見たら、ちょうど“ムック”でしたね。6万9千いくつ。

西川:今朝、7万越えました。こっちからフォローしてるのは90ぐらい。

――そんだけフォローされるのもすごいけど、それだけフォローするのもすごい。

西川:自分の中で決めてて、知り合いっていうよりは、直接自分で会って話せる人しかフォローしない。お互いフォローし合える人じゃないと、フォローしないことにしてるの。

――それでも90人いるんですよね?

西川:まぁね。でもまだ、自分の知り合いが実際どれぐらいツイッターをやってるのか全部把握しきれてないからね。

逹瑯:西川さんがツイッターを始めたときからもう、この短期間で倍ですよね。最初、3万くらいでしたもんね。

西川:そうだね。スタートは。

――ツイッター歴、どれくらいなんですか?

西川:2か月。

逹瑯:この2か月くらいで急にみんな、バっとやり出しましたよね。

西川:そうね。俺の周りも結構増えたかなあ。

――なるほど。じゃぁ、そろそろ本題に(笑)。この対談は異種格闘技対談で、今回は大先輩の西川さんをお招きしよう、と。

西川:いろんな人が今まで来てるよね。

逹瑯:ですね。緊張する人から友達まで。

――お二人は、もう、お知り合いというか。

逹瑯:からむようになったのはここ数年で。ヴォイトレの先生のつながりで。でも、西川さんは、先生には直接お世話になってないんですよね?

西川:そう。僕自身はまったくお世話になってなくて。でも、先生が生徒さんの前で僕の話をよくしてくれてるみたいで。それをいろんな人から聞いてて、僕がみんなが集まる時にサプライズで行ったら、喜んでくれるかなと思って行ったのがきっかけで。

逹瑯:いや、でもホントに、先生が生徒さんじゃないヴォーカリストを手放しで褒めるのって、セックスマシンガンズのANG-CHANGさんか西川さんくらいですからね。で、俺も先生の誕生日会で西川さんと話させてもらったのがきっかけだったんですよね。

西川:ムックとはそれまで、接点ありそうでなかなかなくて、ゆっくり話すこともなかったから良かったよね。ムックの音楽性って、ムックが所属してる事務所の他のバンドとちょっと違うもんね。

逹瑯:加藤さんっていうマネージャーがムックを事務所に連れていったんですけど、社長が「ムックはわからない」って言ってたらしいですからね(笑)。

西川:あはははは。

逹瑯:いまとなっては、後輩にギルガメッシュとか入ってきたし、なんとなくウチらの居場所もできましたけど(笑)。最初はもう完全に“なんじゃこれ”みたいな感じでしたからね(笑)。

西川:そっかそっか(笑)。そういえば、僕のフォロワーのコがギルガメッシュのライヴに行って、SEで俺の曲がかかってたのを知って、左迅に「おまえ、俺の曲かけてたらしいじゃん」ってメールしたら、「なんで知ってんすか!?」って大慌てで連絡あって(笑)。まさかツイッターでそれが回ってくるとは思わなかったんだろね、すごくびっくりしてた(笑)。

――ツイッター怖い、悪いことできないですね(笑)。ちなみに、左迅くんとの接点は?

西川:もう2年、3年前になるのかな? <JACK IN THE BOX>で、てっちゃん(TETSUYA)とセッションやろうよって話になって、終わってからの打ち上げで仲良くなったって感じだったかな。

逹瑯:ギルガメッシュはいじりがいがあるんで楽しいですよね(笑)。俺の最近の趣味が、ギルガメッシュのメンバーに、昔の彼らの化粧のきっつい雑誌の記事を写メ撮って送りつけるっていうことなんですよ(笑)。

西川:あははは。いやがらせだね(笑)。

――いいリアクションしそうだもんね(笑)。

逹瑯:そうなのそうなの(笑)。ギターのヤツとか、もはやタメ口ですからね。「もう、やめろって」って(笑)。

西川:それ、完全に後輩イジメじゃん(笑)。

――本当ですよね(笑)。最近では、逹瑯くんも先輩と呼ばれるようになってきましたが、西川さんも、バンド界という大きなシーンでくくったら、大先輩になる訳で。

逹瑯:でも西川さんて、ほんとに、ロックでもあるし、エンタテイナーそのものだと思うんですよね。

西川:世の中のみなさんに顔と名前が一致してもらえたのは、いまのソロ(T.M.Revolution)になってからだからね。お里(バンドのヴォーカリストだった)がわからない人とかは、すごい違和感だったろうし、むしろ前からの流れを知ってる人からしてみると、以前のライヴのパフォーマンスとの違和感を感じただろうしね。ただ、世の中的にはちょっと変わった人には見えたんだろうなって思う(笑)。

逹瑯:いや、めちゃめちゃインパクトありましたもん。俺、覚えてますもん、『HEY!HEY!HEY!』で初めて見たときのこと。トークで“おもしろいな、この人”って見てたら、そのあと歌で、“うわっ! 歌うま!!!”っていう、このギャップは初めてで。すごい人出てきたなぁって思ったんですよね。やっぱね“しゃべりがおもしろい”とか“キャラがいい”とかって言うけど、そこからの有無を言わせない歌唱力とパフォーマンスというのは、ライヴで見てもエンタテインメントだなって思うんですよね。

西川:最初は、どちらかというとそういう印象が強いのもあったんで。今もそうだけど、男性のソロって意外と少ないでしょ。だから、すげー肩身の狭い思いしてたんですよ。やっと自分の居場所があるようになったのって、10年越えてからですね。THE KIDDIEの佑聖とかじゃないけど、いまバンドやってる後輩の中には、初めて観に行ったライヴが俺だったっていうヤツもいるから。いまそういう若いヤツ等と肩並べて同じイベントに出るようになったり、逹瑯ともこうやって普通にコミニュケーションできたり、それがすごく嬉しいんだよね。昔はさ、見えない壁というか、境界線みたいなのがあった気がするんだよね。今のほうが、事務所とか、アーティストとか、レーベルとか関係なく、自由に会えるもん。

逹瑯:っていうか、ウチら後輩からしたら、L'Arc〜en〜CielもGLAYも西川さんも、みんな“芸能人”っていう扱いでしたからね。だって、テレビとかで見てた人だったんですから(笑)。こうやって知り合うまでは、普通に、T.M.Revolution! L'Arc〜en〜Cielのhyde! って呼び捨てだったのに(笑)。“さん”付けでこうやって話してるの、すごいことだなって(笑)。

西川:あはははは。でもね、俺たちは俺たちで、同世代のヤツ等との関係性も微妙だったっていうか(笑)。90年代後半から2000年代前半ぐらいの頃は、お互いに牽制気分があるもんだから、すれ違っても、目は1回合ってるんだけど斜め下を見る、みたいな感じだったから(笑)。それが、お互い10年越えて周りを見ると、栄枯盛衰じゃないけど、まだ一緒にできてるねっていうのがあると、戦友みたいな感じになってるんだよね。

⇒NEXT INTERVIEW-2

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