吉岡聖恵(vo)単独インタヴューで大いに語る

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いきものがかり ドラマ『ホタルノヒカリ2』主題歌 ヴォーカル吉岡聖恵の作詞/作曲による初のシングル「キミがいる」2010.8.4リリース

吉岡聖恵 単独インタヴュー なりたい自分を目指しているけど、ちょっとつまづくこともある。そんな自分に対して自分の口で“いいじゃん”って言ってあげる、ある種の自分肯定ソング。

INTERVIEW

自分の曲がシングルになることが決まったときは、ちょっとビックリしましたね。“まわりもよく任せてくれる気になったよなあ”とか(笑)。

――ツアーで全国行脚中の現在。手ごたえはどんな感じです?

吉岡:なんか1本1本を大事にしながら、すごく楽しくやれてるな、と。土地によっての違いとかもいろいろと感じられるし、しかも“始まったと思ったらすぐ終わってしまう”という本数ではないし(笑)。

――なにしろ47都道府県、全60公演ですもんね。“私の町には来てくれないんですね”とは誰にも言わせない、みたいな。

吉岡:あはは! とはいえまだまだ行けてない場所はあると思うんですけど、このツアーが終わったら自分たちにとってもすごく自信になるんじゃないかなと思えるし、また全都道府県をまわりたいと思うんじゃないかという気もします。でも実際、今はホントに目の前にあることを一所懸命やらせてもらっているという感じではあるんですけど。

――ニュー・シングル「キミがいる」は、そんなツアーの狭間にリリースを迎えます。今回は作詞/作曲とも吉岡さんなんですね!

吉岡:ええ。これは“初”なんです。アルバムに自分の曲を入れてもらってから、曲を出すタイミングではいつも私なりにチャレンジしてきたんですけど、実際こうして自分の曲がシングルになることが決まったときは、ちょっとビックリしましたね。正直、“まわりもよく任せてくれる気になったよなあ”とか思ったし(笑)。

――これはドラマ、『ホタルノヒカリ2』の主題歌。物語の主人公は吉岡さんと同じ20代の女性ですよね?

吉岡:そうなんです。作ってるときは前作『ホタルノヒカリ』のDVDと、今回の『ホタルノヒカリ2』の台本を資料としていただいてたんですけど、なんかすごく自分としても引き込まれるものがあって。ディレクターとかにも“なんかハマってるね?”とか指摘されたり(笑)。この主人公、なんか自分に似てるところがあるんです。仕事に全力投球しつつも、家に帰ってくると脱力してしまったり……。いろんなことを同時に、決して器用にはできないタイプなんですね。なんかそこに自分としては共感をおぼえてしまったんで、そんな主人公の気持ちを書けたらいいなあ、と。

――そういうとき、共感できる人物像とそうでないものがあるはずですよね?

吉岡:そうですね。とくにこのホタルの場合、ギャップがすごいんです。外ではビシッとしてて完璧主義者みたいなところもあるんだけど、部屋が散らかっていたりとか(笑)。

――吉岡さん、もしかして“片付けられない女”なんですか?(笑)

吉岡:そんなことはないんですけど(笑)、たとえばライヴを思い切りやって、ホテルの部屋で“今日はもっとこうすれば良かったかなあ”とか考えながらスーツケースを広げてると、あっという間に部屋のなかがすごく散らかってたり(笑)。私も正直、いろんなことを同時に器用にできるタイプではないし、それはちゃんと自覚してますね。実際そういう女の子、たくさんいるんじゃないかなと思う。同時にこれは、ある種の自分肯定ソングというか。みんな、なりたい自分を目指したり、今の自分よりも少し先に進んだ自分を想像しながら生活してるんじゃないかなと思うんです。で、そこにうまくたどり着けなかったり、ちょっとつまずいたり、誰かにちょっと迷惑かけてしまったりすることって、よくあるじゃないですか。でも、そこで自分に対して、自分自身の口から“いいじゃん”って言ってあげられたらいいのかな、と思う。そういう歌なんです。誰かにそれを言ってもらえるのを待ってるんじゃなくて。

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