ユニバーサルミュージックの夏の祭典、灼熱の葉山で開催
7月24日(土)神奈川県葉山で、ユニバーサル ミュージックのライヴイベント<U-EXPRESS 2010>が行なわれた。35度を超える猛暑のなか、3,500人の観客を集めたこのイベントのレポートが到着。
トップバッターとして登場したのは、7月21日にメジャーデビューを果たしたばかりの新人レゲエ・アーティスト TEE。のっけからハイテンションで観客を煽り、いきなり場内は総立ちに。続くデビューシングルとなったアップテンポな夏全開チューン「3度の飯より君が好き」で一気にスパーク。ビーチボールを観客に蹴り入れ、全身を使って盛り上げる。最後には10月に発売を予定しているセカンドシングル「ベイビー・アイラブユー」を披露。夏の終わりを想わせる郷愁漂う切ないバラードに、観客も大きく手を振って応えた。10分という短い時間ながら強い印象を残すパフォーマンスだった。
次いでユニバーサル ミュージックから今秋デビューが決定している美人女性ジャズ・ヴォーカリスト 樹里からんが登場。サーカスの名曲「Mr. Summertime」を、ホーンセクションをバックにジャジーに歌い上げ、会場の空気を一転。マリーナを抜ける潮風が、大人のリゾートな空間を演出する。最後に「いまレコーディング中のアルバムから歌います」と今井美樹の名曲「PRIDE」をジャジーにカバーしてステージを後にした。
まだまだ勢いのある新人が続く。4月にデビューしたばかりの女性シンガー・ソングライター 舞花がギターを携えて登場。派手さはないものの、誠実かつ丁寧に、「教えてよ」、デビュー曲「never cry」、「better day」の3曲を歌い上げる。意志の強さと秘めた情熱を感じさせる特徴的な歌声は、葉山マリーナを埋める観客に強く響いた。
新人群のラストを飾って登場したのは、人気急上昇“日いずる国のお祭り男“こと、ナオト・インティライミ。観客煽りでは定評あるナオトは、ジョークとジェスチャーを交えた得意の話術で観客の心をガッチリ掴む。ほっこり温かいラブソング「タカラモノ」で場を和ませると、mcを挟み、アッパーでラテン気分全開な「マワセ マワセ」、「カーニバる?」と畳み掛けるように場内を盛り上げる。色とりどりのタオルが会場中でクルクルと回る中、観客と一体となってパーティを楽しみ尽くしたナオトは、「みんなスゲー、サイコー」と満足気に叫んでステージを締めくくった。
第一部のトリを飾るべく、パーカッションの乾いたリズムをバックに登場したのはキマグレン。夏と言えばキマグレンというイメージが定着する中、自らも「キマグレンの夏が来たぜーっ」と盛り上げる。大ヒットした彼らの代表曲「LIFE」のギターイントロが流れると会場からは黄色い大歓声が起こり全員総立ち。サビでは皆タオルを振り回し、宙へ飛び跳ね、盛り上がりは最高潮に達した。約30分間のステージの最後には、今夏を代表するサマー・アンセムとなった「リメンバー」を披露。傾く夕陽が空を薄桃色に染める中、第一部が幕を下ろした。
第二部のトップバッターで登場したのは、2010年にデビュー10周年を迎えたクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルAI。エキゾティックなモスグリーンの植物柄のミニドレスに、シルバーメタリックな太いベルト、同じくシルバーの大振りな耳飾りを纏い、存在感たっぷりに登場。「I WANNA KNOW」、コカコーラ社のFIFAワールドカップ・キャンペーンのテーマソングとして日本中を熱くした「WAVIN' FLAG」と熱唱。続く3曲目には、「今日はじめて人前で歌います」と新曲「眠れない街 / Nemurenai-machi」も初披露。ゴスペルクアイアーで鍛えた歌唱力を十二分に生かしたAI真骨頂ともいえるエモーショナルなバラードに満員の観客は大いに魅了された。その後も 「For my Sister」、「Story」、「YOU ARE MY STAR」と人気の楽曲を立て続けに披露し、貫禄のステージを終えた。
続いて2009年日本デビューを飾り、現在のK-POPブームを牽引する韓国出身イケメン6人組、超新星が登場。180cm以上のナイスバディをタイトなミリタリー風ファッションに身を包んでメンバーが颯爽と登場するとステージ前に詰め掛けた女性ファンから悲鳴のような歓声が上がる。7月21日に発売されたばかりの小室哲也氏プロデュースの新曲「Evidence of Luv」 をパフォーマンスする頃には陽も沈み、女性ファンは大きな星(スター)の飾りがついたキラキラ煌めくペンライトを振って声援。最後には、韓国でも人気を集めたK-POPファンおなじみのダンスナンバー「Super Star」の日本語版を披露してファンを興奮の坩堝に巻き込んだ。
そして2010年もU-EXPRESSのトリを飾ったのは地元・湘南の雄、クレイジーケンバンド。ホーンセクションを従えた分厚い演奏に、骨太の黒いグルーヴ、絶妙な間の取り方に、キング・オブ・ライブバンドとしての実力を見せ付ける。西友KY2キャンペーンソング「1107」では、会場の「イイオンナ」をスクリーンに映し出し観客を盛り上げる。8月11日発売のニューアルバム『MINT CONDITION』からの楽曲を挟みつつ、「葉山ツイスト」、「GT」などの代表曲を演奏。「楽しめ、笑えて、ちょっとホロッとする」、エンタテインメントの醍醐味を堪能した。アンコールは、「Loco Loco Summer Cruise」と「ガールフレンド」の2曲。色気と茶目っ気を併せ持つ横山剣の、そして固い絆で結ばれたクレイジーケンバンドの最高のパフォーマンスに総立ちの観客は大きく手を振って応えた。「ユニバーサル ミュージック、いいねっ。葉山マリーナ、いいねっ」と観客に呼びかけ、今年も葉山の暑い夏の一日が幕を閉じた。
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