フィールド・レコーディングを多用した、atremの新感覚アンビエント・ミュージック
嶋龍一と上村裕介によるジャンルレス音楽制作ユニット、atrem(アトレム)が7月7日にデビュー・アルバム『flight』をリリースする。
◆「人生は夢」PV映像
フィールド・レコーディング素材(日常生活の中にある環境音や自然音)を活用して音楽を作り上げるスタイル自体は、とりたてて珍しいものでもないが、往々にして実験的要素が強く、一般の音楽リスナーに受け入れられるわかりやすさを備える作品は多くはなかった。
その点、atremの作品は、フィールド・レコーディング素材にギター、ベース、シンセサイザーを組み合わせ、さらにビート感を加えることで、耳なじみの良い作風となっている。収録された楽曲は、まるで目の前に風景が浮かび上がってくるような情景豊かなサウンドが展開され、リスナーのイマジネーションを喚起し、ある種の”癒し”を感じるようなコンセプチュアルなアルバムとなっている。
オルゴール、指輪、トライアングル、鍵などの澄み切った金属音が美しい「Rondo Bell」に始まり、踏み切りの音をベースとして作られた「Station」や、フルート、カラスの声、硝子、はさみの音を使った「flight」は共にミニマルに展開するユニークなアプローチによって作られている。一方で、アルバム収録の16曲中4曲は、atremのもう1つの顔である柔らかな音像を持つボーカル作品が収録されている。バンド・サウンドにボーカルが溶け込む浮遊感漂うatremらしい「人生は夢」、ラストを飾るボーカル嶋の優しく情緒的な声が印象的な弾き語り感覚の「それから」は、秀逸なバラード。
アンビエント・ミュージックや北欧系の繊細なポストロック好きには、要チェックの作品である。
◆『flight』試聴サイト
◆atremレーベルサイト
◆「人生は夢」PV映像
フィールド・レコーディング素材(日常生活の中にある環境音や自然音)を活用して音楽を作り上げるスタイル自体は、とりたてて珍しいものでもないが、往々にして実験的要素が強く、一般の音楽リスナーに受け入れられるわかりやすさを備える作品は多くはなかった。
その点、atremの作品は、フィールド・レコーディング素材にギター、ベース、シンセサイザーを組み合わせ、さらにビート感を加えることで、耳なじみの良い作風となっている。収録された楽曲は、まるで目の前に風景が浮かび上がってくるような情景豊かなサウンドが展開され、リスナーのイマジネーションを喚起し、ある種の”癒し”を感じるようなコンセプチュアルなアルバムとなっている。
オルゴール、指輪、トライアングル、鍵などの澄み切った金属音が美しい「Rondo Bell」に始まり、踏み切りの音をベースとして作られた「Station」や、フルート、カラスの声、硝子、はさみの音を使った「flight」は共にミニマルに展開するユニークなアプローチによって作られている。一方で、アルバム収録の16曲中4曲は、atremのもう1つの顔である柔らかな音像を持つボーカル作品が収録されている。バンド・サウンドにボーカルが溶け込む浮遊感漂うatremらしい「人生は夢」、ラストを飾るボーカル嶋の優しく情緒的な声が印象的な弾き語り感覚の「それから」は、秀逸なバラード。
アンビエント・ミュージックや北欧系の繊細なポストロック好きには、要チェックの作品である。
◆『flight』試聴サイト
◆atremレーベルサイト