-異種格闘技対談-Ring【round2】第5回/SHOGO(175R)

ポスト

-異種格闘対談-Ring【round2】第5回

ゲストSHOGO(175R/Vo)X 逹瑯(ムック/Vo)

「カッコイイと思った音をやってるバンドとは、ジャンル問わず一緒にやってみたい」SHOGO

――普段はどんな音楽聴いてるの?

SHOGO:最近は、歌の無いインストだけのモノが多いかな。聴く音楽とやりたい音楽って違うよね。

逹瑯:そだね。なんかさ、聴きたい音楽は人がやってくれてるからいいやって感じで。

SHOGO:そうそう。

――そうなの? よく“聴きたいと思う音楽がないから自分でやってる”っていうアーティストの話は聞くけどね。

逹瑯:俺は違うな。聴きたい音楽は人がやってくれてるからいい。

SHOGO:うん。俺も。

逹瑯:俺がこっち系のバンドをやりたいって思ったきっかけはBUCK-TICKだった。なんかさ、ちょっと人とは違うモノを聴いてたりやってたりする自分がカッコイイと思ってた感じ。そこからだね。

SHOGO:そういう感覚ってあるよね(笑)。

逹瑯:でもさ、ホント、知り合って長いけど、こうやって仕事で絡んだことないよね?

SHOGO:うん。初めてなんじゃない? 一緒にライヴしたいとかいってんだけどね。

逹瑯:そうなんだよね、やりたいよね。前になんかのイベントで、同じイベントには出てたんだけど、日にちが違うってのもあったしね。

SHOGO:そう。なんかニアミスなんだよね。やろうよやろうよ!

逹瑯:やりたいよね。

SHOGO:ジャンルとか音楽性とか、関係ないと思うんだよね。カッコイイと思った音をやってるバンドとは、ジャンル問わず一緒にやってみたい。刺激的だと思うんだよね、そっちの方が。同じジャンルを綺麗に集めるより。前にムックのライヴを見させてもらったとき、すっげぇカルチャーショックだったからね。自分たちのライヴでは見た事無いノリとかあって。あのノリのお客さんの前で、自分たちがライヴしたら、どうやって盛り上がってくれるんだろう? どう俺らを見せられるかなって。興味深いし、不安もあるけど、それができたらいいなぁと思って。

逹瑯:そうだよね。なんかジャンルで括られるのってつまんないよね。

――まさに、この連載のようなね。『異種格闘技』みたいな。

SHOGO:そうそう。そういうのホント面白いと思うんだよ。この連載も羨ましいもんね。でも、ホント、ムックって音もいいし、ライヴもカッコイイと思うよ。

逹瑯:ヴィジュアル系って感じしない?

SHOGO:あんまね。

逹瑯:おかしいなぁ、ルックスはかなり耽美だと思うんだけどね。

SHOGO:男臭いよ。

――……また固まっちゃったよ、私。SHOGOくんなんて完全無視だったし(笑)。

逹瑯:ね(笑)。

SHOGO:そこ突っ込むとこだったんだ(笑)。スルーしちゃった、ごめん。でも逹瑯、ステージの上だとホント、カッコイイよね。裸足で、なんか、すげぇ存在感ある。いいよね。ホント、男らしいと思う。

――ステージの上ではカッコイイんだけど……ねぇ。

SHOGO:なに? 普段は結構ナヨっとしてんの(笑)?

逹瑯:何をおっしゃいますか。もぉ、ベッドの上でも相当男らしいですよ。

SHOGO:あははは。またそっち? まぁ、そこは俺は知らないから(笑)。

――<えん>っていうムック主催のイベントとかで、一緒にやれたら面白そうなのにね。

逹瑯:ね。そっちも異種格闘技なブッキングしてんの。

SHOGO:マジ? それ今度呼んでよ! 俺ら、結構アウェイなとこ慣れてるからさ(笑)。ホント、昔はね、パンクで集められるほどシーンが盛り上がってなかった頃なんて、吉本の劇場で、お笑いのライヴの始まる前に前座としてライヴやらせてもらったりもしたんだよ。

逹瑯:マジ!? それすごいね。

SHOGO:うん。結構場数は踏んでるから、打たれ強いよ(笑)。

逹瑯:すごいね。

SHOGO:そういうのもあって、麒麟の田村くんとも仲良しだったり。同級生だしね。

逹瑯:NON STYLEの石田くんとも同じ歳なんだってよ。

SHOGO:うん。この連載でも言ってたよね。そうそう。昔、麒麟の田村くんと大阪で飲んだことがあったんだけど、そんとき石田くん連れて来て一緒に飲んだことがあんの。まだNON STYLEが全然売れてなかった頃で、“え? ノンスマイルの方ですか?”“え? 内田くんでしたっけ?”とか、散々イジメてたら、石田くんが、“見とれよ! 絶対に売れてやるぅ~っ!”つって、朝方、喋り過ぎて声ガラガラになって帰ってったことがあって(笑)。

逹瑯:あはははは。

SHOGO:で、売れたでしょ。この前、売れてから初めてテレビで一緒になってね。お互いに、なんかやっと実現したねっていう話したの。NON STYLEが売れたときはマジで嬉しかったよ。麒麟の田村くんにメールしたもんね。“やった! NON STYLEが売れた!”って。

逹瑯:めちゃめちゃいい話じゃん。

SHOGO:そう。いい話でしょ。

――お互い10年を越す長いバンドではあるけど、何か新たにやってみたいこととかある?

SHOGO:まぁ、興味あるって感じだと、プロデュースとか、あとは海外ライヴかな。ムックはよく海外ライヴ行ってるよね?

逹瑯:うん。ヴィジュアル系のシーンっていうのが海外で一つのブームとなって、今や文化とされてるからね。それで行けてるところもあって。今は、そこだけじゃなく、ちゃんと認められるバンドの一つとして行けるようになるといいなっていう目標はあるけど。175Rは? 海外はあんまりなの?

SHOGO:うん。韓国しか行ったことないかな。

逹瑯:ムックは韓国行ったことないんだよね。アジアは台湾と上海くらいで。

SHOGO:あ、そうなんだ。いや、韓国は熱いね。ファンクラブ旅行も兼ねて行ったんだけど、初心に帰ったライヴができたのが良かったなって思った。

逹瑯:うん。そうだよね、海外に行くとそれがいいよね。機材もスタッフも、最小限に押さえて行くから、初期の感覚に戻れるというかね。でも最近、海外のファンの人たちも日本のDVDとか見てくれてるから、日本のノリを覚えちゃって。昔はアンコールのコールも、バンド名を呼んでくれたり、ウチらの歌をみんなで歌ってくれたりしてたのに、今は日本みたいに“アンコール!”って言うようになっちゃって。なんかね、そこがちょっと残念だったりするんだよね。

SHOGO:あははは。その感覚はちょっと分かるなぁ。“せっかく海外に行ってるのにぃ”みたいなね(笑)。やっぱ、今度一緒にやろうよ、ライヴ!

逹瑯:ね、やりたいね。一緒にツアーまわりたいよね。また、ツアーとなると1本一緒にライヴやるより難しいから、まずはライヴだね。近々ライヴないの?

SHOGO:7月18日(日)に野音(日比谷野外音楽堂)でやるよ。毎年夏にやってるの。遊びに来たらいいのに。

逹瑯:そうだね。ウチの会社のイベントもあるし、7月11日(日)にはZEPPでBARKSのイベントもあるから遊びにおいでよ。JさんとPTPと一緒にやるから。

SHOGO:あ、それ面白そうだね! 行く行く。じゃ、いつか一緒にライヴしようってことで。今日は、やっと呼んでくれてありがとう(笑)。

逹瑯:いえいえ(笑)。

SHOGO:また飲みにいこうね!

逹瑯:行こうね!

⇒NEXT PHOTO ALBUM

対談終了後メール

【機材協力】

スピーカー「Evidence MM01A mhi(musical heart instruments)

・プレーヤー LUXMAN 「D-N100」
・アンプ LUXMAN 「SQ-N100」
・スピーカーケーブル SUPRA 「CLASSIC 6.0」
・RCAケーブル SAEC 「SL-2000」

この記事をポスト

この記事の関連情報