阿部真央、好きで好きでたまらない女の子の気持ちをストレートに歌う最新シングル「ロンリー」特集

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阿部真央 最新シングル「ロンリー」2010.06.09リリース

好きで好きでたまらない 女の子の気持ちをストレートに歌う ポップでロックな“あべま”の最新シングル

INTERVIEW

──『ポっぷ』で、過去に作った曲はすべて放出したわけじゃないですか。ということを考えると、この「ロンリー」が、今までの阿部真央的王道ポップスの最後の一曲になるかもしれない?

阿部:まだもうちょいあるんだけど、連続して出すことはもうしないとは思います。

──作ったのが結構前だと、今インタビュー受けるのって結構しんどかったり?

阿部:全然大丈夫! もう覚えていることしか言わないので。「忘れました!」って(笑)。

──それで全然問題ないっす(笑)。また歌詞のお話になっちゃうんですけど、これ書いた当時って、何でこういう歌詞を書こうと?

阿部:これはですね、当時の遠距離恋愛がきっかけになったんですよ。その時にたくさん曲を書いたんですけど、その中のひとつで。かなり、その当時の心境がストレートに出ちゃってますよね。もう、モロに出てます(苦笑)。

──愛を求める感情は、相変わらず強い?

阿部:うん、強いと思います。それは誰といても感じるものだし、きっとみんなも同じじゃないかな?って思うんだけど。私の場合、それが前面に出てきやすいんですよ。精神構造的に。それは恋愛に限らず、仕事仲間とか、友人でもそうなんですけど。「その人の心を、自分だけが持っていれたら良いのに」って。それができないから良いのかもしれないけど、そこを思うと余計に切ないというか…。でも、わかりやすい愛を求めているわけではなくて、淡白なようで、情熱的なようで、淡白なんですよ。

──何層かのレイアーになっているんだ。

阿部:歌詞を書く上では良い性格かもしれないけど、人間的にはちょっと、幸せではないかも。女性的にはね(苦笑)。

──不幸な恋愛になっちゃうことが多い?

阿部:多いですね。不幸になるし、相手も不幸にさせてるし…みたいな感じかな。生き難いというか、理解され難いというか。この想いが消えることは、今後もないのかもなぁ。まあ、別に良いかな? とも思っているんですけどね。

──恋愛で満たされちゃったら、阿部真央はどうなるんだろう。恋に達観しちゃったりして。

阿部:ああ……。そうなったら、どうなるんだろう。多分、変わるでしょうね。歌詞の内容とか、曲調とか、思いっきり。

──アーティスト性そのものが変わってしまう?

阿部:うん。もしかしたら、音楽で何かを表現すること自体から足を洗っていたり…わからないけど(苦笑)。

──それくらい、阿部真央のテーマとしては恋愛ってとても重要ですよね。

阿部:重要です。私の場合、恋愛が心に影響する度合いが大きいんで、もし恋愛観が変わったりしたら、それこそアーティスト性どころか人間性までも変わっちゃいそう。

──その渇望した感じが歌声にもダイレクトに出ているし、胸に迫る歌になっているわけで。一方、カップリングの「GET MY WAY」は完全英語詞ですが、これはいつ頃の曲ですか?

阿部:これは高校3年生の時です。最初はメロディをデタラメに作っていたんですけど、どうしても日本語が当てはまらない。どうしようかな?と思ったけど、英語なら何となく上手くいきそうな感じがしたんですよね。だから、一回日本語で書きたいこと書いて、英語の先生に添削してもらったんです。さらに、レコーディングの前にも英語のできる人に見てもらって直して…という過程で生まれた曲ですね。

──思ったんですけど、英語の発音が素晴らしいですよね。

阿部:うっそーー? ホントですか?

──ホントですよ!マジでネイティブかと思った。

阿部:いやいやいや。申し訳ないぐらいです!

──メッセージとしては結構強烈なこと歌ってますけど、どんな思いで書いた歌詞なんですか?

阿部:これは、要するに大人達ですよ。当時私は高校生で、周りには色んな大人たちがいる。しかも音楽活動も始めていたんで、そこで出会う大人もいるわけじゃないですか。学校の大人と、学校外の大人、その両方の意見に板挟みになっていたんですよ。私は大学に行く気もなかったので曲ばかり作っていたんだけど、先生が「いやいや、わかるけれど、君の目指す道は難しいし、とりあえず保険で勉強しておけば?」と言うわけですよ。その時の私の気持ちは、当然「うるさい!」「やめて!」「私の道は私で決める!」だったから。あとね、ライブハウスで出会う大人たちも、女子高生でギター一本でやっている私に対して、「いや~、音楽ってそんなに甘くないよ。俺は全部を知っているけどさ」みたいな感じなんですよ。「ああ、嫌だなぁ」って思った。その気持ちをストレートに唄にしたらこの曲ができた、みたいな。

──英語だから直接的に聴こえないけど、めちゃくちゃ語気が荒いですよね。「さわんな!」「ほっとけ!」「俺が一番わかってんだ!」みたいな(笑)。

阿部:あはははは! いやいや(笑)。「放っておいていただいてもよろしいですか?」くらいでイメージしておいてくださいよ。でも、確かに英語だとストレートですよね(笑)。

──という感じで素晴らしいシングルですが、これからやってくる夏はフェスが目白押しですね。

阿部:今年は本当に一杯出ますね。ものすごく楽しみです。

──阿部さん的に、フェスの魅力はどういったところに感じますか?

阿部:いろいろあるんですけど、自分のお客さんだけじゃないところですかね。そこは不安材料でもあるけど、魅力でもあるんで。自分の度胸試しにもなるし、成長や今後の糧にもなる。フェスは良いことだらけですよ。あと今年の目標は、素直な心で楽しめる夏にしたい、ということですね。やっぱり夏が好きだから。そういう風な気持ちでいると、全部上手くいく気がするし。ああ、早く夏こないかなぁ。

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