松下優也、10代の想いの全てを詰め込んだ1st AL『I AM ME』特集

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松下優也 10代の想いのすべてを詰め込んだ 1st Album『I AM ME』2010年6月2日 ついにリリース!

音楽シーンの中でどういう存在でありたいのか?どういう歌を届けていきたいのか?そんなことを考えていく中で、やっぱり僕は僕としての歌を届けていきたい。自分でありたい。そう思った。

INTERVIEW

10代だから歌えた歌、今しか歌えない僕の歌がここにあるって感じなんです。

――なるほどね。ところで、デビューまでの流れというのは?

松下:僕、中学生の頃、ダンスとか歌のグループを組んでいたことがありまして。そのグループで大阪のライヴハウスでライヴ活動をしてた時期があったんです。その頃に、今のプロデューサーのJin Nakamuraさんと出逢って、そこからテープを送ったり、やりとりするようになって、15歳の頃に、僕のデビュー・シングルとなった「foolish foolish」を頂いたんです。そこからですね、松下優也としての活動が始まったのは。

――デビューは2008年の11月だから、18歳の頃でしょ? それよりも3年前に貰っていた曲だったってことになるよね、「foolish foolish」は。

松下:そうですね。だから今回のアルバムにも「foolish foolish」は入るんですけど、本当に松下優也としての第一歩の曲なんです。

――今回は1stアルバムにしてベスト・アルバム的な感覚があるよね。

松下:ですね。「foolish foolish」はもちろんのこと、「Agitation」も、15歳か16歳の頃からずっと歌ってきた曲ですからね。シングルも、デビューから最新シングルの「YOU」まで入ってますし、ほとんどがライヴでやってた曲たちなんで、まさにいま現在までの集大成って感じがあります。デビューからまだ1年半しか経ってないですけど、その1年半、松下優也としてスタートしたところからの全部詰まってるいう感覚ですね、自分としては。それこそ、まだ19年しか生きてないですけど、この1年半っていうのは、すごく自分にとって大きな変化と成長のあった時期だったと思ってますからね。

――アルバムをリリースする頃にはハタチになる訳だけど、こうして1枚のアルバムになってみて、改めて自分の歩んできた道を噛み締めることはあった?

松下:ありましたね。短いながらも、松下優也としての歴史を感じました。実は、このアルバムをはじめて通して聴いたのが、ニューヨークにジャケットの写真を撮りに行ったときだったんです。ニューヨークって、僕の原点だったりするんですよ。歌でやっていこうって決心した場所というか。15歳の頃、どうしても音楽の道に進みたくて親を説得して、1週間くらい1人でニューヨークに行ったことがあったんです。親はやっぱり高校に進学して、ちゃんと学校に行って、普通に就職するような道を歩んでほしいって思ってましたから、なかなか僕が音楽の道に進みたいということを認めてはくれなくて。だから、自分的にも、ちゃんと音楽でやっていきたいんだっていう意志を固めたかったし、それを親にも伝えたくて1人でニューヨークに行くことを決めたんです。まったく英語も話せなかったけど、なんとかなると思って。とにかく夢があったから、怖くもなかったし、不安も一切なかったですね。それで1週間、ダンス・レッスン受けたり、ゴスペル見たりミュージカル見たりして。あのときニューヨークに行ってなかったら、今の僕はいないというほど、僕に影響を与えた場所だったんで、どうしてもその場所で撮影したかったんです。曲ももちろん、ジャケットでも松下優也の全部を詰め込みたかったんです。そうそう、そのときに取ったパスポートが5年のやつだったから、ちょうどこのジャケット撮影をしに行ったときで期限が切れちゃったんです。ジャケット撮影に行ったの去年の12月だったんで。

――じゃぁ本当にここに至るまでの10代の思い出が詰め込まれた1枚になったんだね。

松下:ホント、そうですね。歌に目覚めてから今現在までが詰まった1枚って感じです。10代だから歌えた歌でもあると思うんです。この曲たちを、30歳になった僕が歌ったら、またこれとは違うモノになるんだろうし。そう思うと、今しか歌えない僕の歌がここにあるって感じなんです。本当に今を切り取った感じというか。なんかそう考えると感慨深いモノがありますね。

――今回のアルバムの構成も、ライヴ会場や、街の雑踏や、いろいろな世界を彷彿させる音が入った「Prologue」から始まり、3カ所に「Interlude」が差し込まれていて、ひとつの人生を感じさせるモノだしね。

松下:そうなんですよ。全曲を流れで、1枚のアルバムを通して1曲を聴いているように聴いてほしかったんです。シャッフルせずに聴いてほしい1枚なんですよね、頭から順番に。ライヴのセットリストっぽく組み立ててあったりもするんで。いつも、ライヴでもド頭に盛り上げる曲を持ってきてるんですけど、このアルバムもそんな流れになっているし。

――『I AM ME』っていうタイトルに込められた意味とは?

松下:これは、曲を全部並べた最後の段階で考えていったんです。バラード・ナンバーからダンス曲まで、いろいろと並べられている中で、改めて自分が歌う意味みたいなモノをすごく考えたんです。日本の音楽シーンの中で、松下優也はどういう存在でありたいのか? どういう歌を届けていきたいのか? そんなことを考えていく中で、やっぱり僕は僕としての歌を届けていきたい。自分でありたい。そう思ったこともあって、『I AM ME』っていう言葉が頭にパッと浮かんだんです。これしかないなって。

――1stアルバムに相応しいタイトルだね。

松下:そうですね。今はまず、このアルバムを持って、7月からのツアーを頑張りたいなと思ってます。このアルバムは、とにかく、今の僕が詰め込まれている1枚になってますので、松下優也を感じてもらえると嬉しいですし、ライヴではそんな姿を生で感じてもらえたら嬉しいなと思います。ブラック・ミュージックをお好きな方も、あまり普段はブラック・ミュージックを聴かないという方も、両方の方に楽しんで頂けるような、聴きやすいアルバムになったんじゃないかなと思いますので、ぜひ聴いてみて下さい。

取材こぼれ話

「マイケルは永遠です!」と語るほど、フェイバリット・アーティストにマイケル・ジャクソンの名前を挙げている松下優也くん。取材当日に着ていたデニムのベストには、私物のマイケルバッヂがたくさんついていました。この夏から東京ディズニーランドに再オープンする「キャプテンEO」を、すごく楽しみにしているそうです。ちなみに、好きなディズニー・キャラクターは、グーフィーの息子のマックスだとか。

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