林あさ美、故水木かおるの墓前に新曲報告

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4月21日にニュー・シングル「銀木犀」を発売した林あさ美が、4月28日神奈川・茅ヶ崎市の上正寺に眠る作詞家水木かおる氏の墓前で新曲発売報告を行なった。

◆林あさ美画像

この楽曲は、渡哲也の「くちなしの花」や牧村三枝子の「みちづれ」などのヒットで知られる作詞家水木かおる氏が22年前に作詞したもの。当時のディレクターが「とても良い詞なので、これを歌える歌手と出会ったときにぜひ作品化したい」として今日まで温めてきたものだが、「今の林あさ美にぴったりの作品だ」と作品化を決意。作曲者の大谷明裕が林あさ美のために曲を手直し、完成に至ったものだ。

この日は、朝から雨が降り続く中、林あさ美は、大谷明裕、水木かおる夫人とともに墓前に手を合わせ、新曲発表を報告。

林は、「今回、水木先生の作品を歌わせていただくことになりました林あさ美です。皆さんに愛されるヒット曲になるよう大切に歌わせていただきます」と報告。水木夫人は、「しっとりと歌われていて、素晴らしい歌だと思います。何回も聴かせていただきましたが、聴けば聴くほどしみる素敵な歌です。こうして報告できて嬉しいですし、主人もきっと喜んでいると思います。歌っていただけて、主人も幸せな人ですね」と目を細めていた。

作曲者の大谷明裕は「昭和の匂いがする最近にはないタイプの作品。ひっそり咲きたいという清楚な主人公が、歌い出しでつま先立ちして“ぎすぎす”するような大胆でちょっと“おきゃん”なところもあるという、すごくきれいな描き方をされているのがこの詞の素晴らしさ。しとやかなんだけれども、ちょっとおてんばをふるまってみるようなタイプの主人公なんだなというところを、少し跳ねたリズムで表現してみました。林あさ美さんの切ないハスキーな響きがこの歌にすごく合っていると思います」と語る。

「22年の間に多くの方に歌うチャンスがあった曲を、今こうして私が表に出すことができて光栄です。とても大事にされていた曲なので、私が歌っていいのかなという不安もありますけれど、それだけ素晴らしい作品を戴いたという自分への励みにもつながりますし、とても親しみやすく、素敵な作品なので、まずは私が表に立ってこの歌を多くの皆さんに伝えることが使命だと思っています。出だしの2行だけでこの詞の世界が描かれているのが素晴らしく、そこに引かれました。聴いてもらえたらこの曲の良さが必ず皆さんに伝わると思います」──林あさ美

「銀木犀」
2010年4月21日発売
12cmシングル VICL-36573 \1,200(税込)
シングルカセット VISL-36573 \1,200(税込)
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