東方神起・ユチョンがBeeTVドラマで初主演、ジュンスは主題歌で全面協力

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【スタッフコメント】

■演出:加藤裕将
── 実際に、撮影現場でのふたり(ユチョン、大政絢)はいかがでしたか?

今回はスケジュール、準備期間があまりない中、一生懸命、役に向き合ってくれたことに感謝しています。撮影自体は朝早くから、時には次の日の朝まで撮影をすることもありましたが、役者陣は少しでもより良い演技をすること、少しでも完成度の高い作品にするべく頑張ってくれました。待ち時間の間は役者陣はユチョン、絢ちゃん、そして姜暢雄さんを含め、仲良くなってくれて、とてもいい雰囲気で進みました。ドライ(カメラなしで行なわれる大まかなリハーサル)後には自然と台詞合わせを練習したり、たわいのない話で盛り上がったりと全員楽しんで作品作りに臨んでくれました。

実は、ユチョンとはじめて会ったのはクランクインの前日でした。その時に軽く本読みをやったのですが、正直心配でした。俳優としての活動をまだしてない上に、日本語のセリフを覚えるという難しさが加わって、現場が大変なことになると思いました。しかし、そこからがいい意味での驚きの連続でした。ほとんど寝ずにセリフをすべて覚えてきて、日本語の発音も完ぺきにして現場に臨んでくれました。芝居に関しても撮影が進むにつれ、初日より2日目、2日目より3日目とどんどん上手になっていきました。

一番印象に残っているのは、ヨンスが裏切られて涙するシーンがあるのですが、台本上のストロークがなく、気持ちを作るのが難しいシーンです。ユチョンには、今まで撮影した楽しいシーンを思い返して、そしてそれを失った喪失感、裏切られた悲しみの演技をしてほしいと短く伝えました。あとは彼の感性に任せようと思いました。いざ本番に臨んだら、私もモニターを見ながら思わずもらい泣きしそうになるくらいの迫真の演技でした。そのシーンはぜひみなさんにも注目して見ていただきたいと思います。

── 今後のふたりに期待することや俳優としての可能性は?

ユチョンは初めてのドラマの仕事だと聞きましたが、とても初めてとは思えないくらい、表現力があり、とても自然体で芝居をする役者さんでした。台本のシーンをきちんと理解し、それを的確に表現することができていました。このシーンはこういう気持ちで演じてほしい、こういう芝居を求めてると言えば、それに近づけようと真剣に取り組んでくれて、それを上手に表現してくれました。そして、身のこなし方、立ち振る舞いが日本の役者さんにはない美しさとフォルムを持っています。何をやらせても画になりました。そこは流石、音楽業界でトップをとった人だなと思います。ユチョンにはぜひ今後も俳優としての活動も続けてほしいと思います。きっと経験を積めば、俳優としてもトップをとれる逸材だと思いました。

絢ちゃんはいろいろな表情や顔を持った女優さんだと思いました。美しさ、かわいらしさ、女の強さ、繊細さなど本当に多くの魅力を持った女優さんだと思いました。彼女もまた、ユチョン同様に一生懸命に演出的な要求に応えようと頑張ってくれました。 彼女はまだ、19歳なので、人生経験を積めば自然ともっと役者としての幅が広がると思います。彼女もまた近い将来日本のトップ女優のひとりになるのは間違いないです。
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