JUJU、シンガーJUJU自身が「あるべき姿」に出会えたアルバム&シングル大特集

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JUJU 3rdアルバム『JUJU』2010.3.17リリース 4曲A面「桜雨 / READY FOR LOVE / S.H.E. / Last Kiss」2010.02.24リリース

シンガーJUJU自身が「あるべき姿」に出会えたアルバムのリリースが決定 & 感動と共感を呼ぶ超強力な4曲A面のマキシシングル

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――1曲目がまさにそのテーマ曲ですね。「GIRLS NEVER GIVE UP」。

JUJU: これは本当に最後の最後に、「GIRLS NEVER GIVE UP」というタイトルの曲がほしいってディレクターが言い出して。2月1日がマスタリングで、1月30日の朝6時にレコーディングが終わったんですよ。3回ぐらい書き直しさせられて、スタジオも2回飛ばして。曲数は足りてるから“もうあきらめる?”って言われたんですけど、ここであきらめたら後悔すると思って、ギリギリまで粘って仕上げました。でもほんと、この曲があってよかったなと思います。すごいビックリすると思うし。

――ビックリしました。サウンドがばりばりのエレクトロ・ポップなので。

JUJU: CDを入れ間違えたと思う人がほとんどだと思うんですけど(笑)。試聴機の前で“え!?”って思ってもらえるような、今までみなさんを裏切り続けてきた延長上で“こんな曲もやるんだな”という曲が1曲目に入ってるのがJUJUっぽいから、今回のアルバムには必要だと思いました。あと、この曲、この間ほんとに仕事で凹んだ時に聴いてたら、自分がアガッたんですよ。聴いて“私も頑張ろう”と思ったんで、そういう女の子が増えるといいなと思います。

――そして今回、本当にいろんな方がアルバム制作に参加していて。

JUJU: みなさんのお力を借りずして私は存在できないです。

――「いつからか…ずっと」で、RIP SLYMEのPESさんがラップじゃなくて作詞で参加というのは意表を突かれました。

JUJU: 面白いですよね。誰にしよう?っていろんな人の名前が挙がったんですけど、亀田(誠治)さんから“PESくんとか面白くない?”って出たんですよ。で、“いま亀田さんと曲を作ってるんだけど、詞の提供って興味ある?”って聞いたら、“ある”って。じゃあとりあえず音源送るけど“ロックだよ”って言って送ったら、直後に“ロックだね~(笑)”っていう返事が返ってきて。それでできあがったのがこの曲。トラックダウンが終わったあとに亀田さんがポツリと“PESくんでほんと大正解だった”って言って、私もそう思いました。多才ですよね。以前にYA-KYIMさんに詞を提供したことがあるらしいんですけど、今回みたいにがっつり女の子目線の恋愛の曲は初トライだったみたい。

――ほかにも、二度目の共作になる清作さん(MONGOL800)や、BONNIE PINKさん、「明日がくるなら」のJAY’EDさんや。

JUJU: 飲みにケーションです(笑)。飲んでる時の話の延長上で断れなくなったというか、川口(大輔)くんとか清作くんはそのパターン(笑)。でもありがたいな~と思って。みんな天才なんです。特に清作くんやPESくんや、松尾(潔)さんも、男の子のほうがロマンチストなんだなって、今回ほんとに思いました。清作くんの曲なんて、結婚したことないのに結婚式当日の気持ちになれたし(笑)。

――アルバムにも収録されますが、直前にリリースされるシングル「桜雨」について紹介してもらえますか。

JUJU: 大人になる時に失ったものと、それを失ったことによって手に入れたものを、自分の中で計る時期は誰しもあると思うんですね。失ったものがあって、今の自分に納得してるんだからその時の決断は正しいんだけど、それでもやっぱり振り返って泣いちゃうことがある。そういうふうに、大人の階段を昇る時になくしたものと手に入れたものを桜の時期に思い出してしまうな、という曲です。女の子って特にそれがある気がするんですよ。精神年齢が男の子よりもきっと高いから、同級生とつきあっていて、進路が別々になる時に、男の子ははぐらかしたり楽観的に構えていたりとかするのを、ちょっとイライラしながら女の子は見ていて。“もういい、別れる”って言って別れてはみたものの、それからちょっと大人になってまた春の季節を迎えた時に、“私は今の自分に納得してるけど、あの人のこと好きだったのになんであんなふうな別れ方をしたんだろうな”って思うことって、みんなある気がして。戸惑いながらも大人になる、そんな曲です。このシングルも、たくさんの人にぜひ聴いてもらいたいな思います。

――あらためて聞きたいんですけど、J-POPの中のJUJUさんの位置について、今どんなふうに思っていますか。

JUJU: 私がしたいことというか、「奇跡を望むなら…」(3rdシングル、2006年)を出して以来思うことは、私は自分の歌を聴いた誰かに“癒されました”と言われる日が来るなんて思ってなかったんですよね。自分の歌で誰かの気持ちが軽くなったりすることにすごくビックリして、で、自分がすることは、音楽的にというより、そういう人が一人でも増えたらいいなということなんですね。“疲れた時に聴きたい歌手ナンバー1”になりたい、というのが私の夢です。

――素晴らしいですね。

JUJU: 私個人はまったく癒し系の人間じゃないので、せめて歌で(笑)。あとは音楽としては、“この人は何をやりたいかわかんないけどとりあえず歌がすごく好きなんだろうな”って思われ続けられたら私は幸せです。それで“今度は何するんだろうね?”って思ってくれれば。それを1日でも長く続けていきたいです。

材・文●宮本英夫

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