JUJU、シンガーJUJU自身が「あるべき姿」に出会えたアルバム&シングル大特集

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JUJU 3rdアルバム『JUJU』2010.3.17リリース 4曲A面「桜雨 / READY FOR LOVE / S.H.E. / Last Kiss」2010.02.24リリース

シンガーJUJU自身が「あるべき姿」に出会えたアルバムのリリースが決定 & 感動と共感を呼ぶ超強力な4曲A面のマキシシングル

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――3rdアルバムにして『JUJU』。ストレートにセルフタイトルがつきましたね。

JUJU: どのアーティストさんもたぶん、どこかで自分のセルフネーム・アルバムを作ると思うんですけど、大概は1枚目ですよね。でも私は1枚目のアルバムを出す時に、人生崖っぷちみたいな感じだったので…。2004年にデビューして、最初のシングル2枚を出してもまったく鳴かず飛ばずで。それでもあきらめずにやっていたら、ちょっとずつ状況が好転してアルバムを出せることになったので、“人生あきらめないと面白いことがあるな”という意味で『Wonderful Life』というタイトルにして。で、崖っぷちから5cmのところで出したのが『Wonderful Life』だとしたら、そこから崖っぷちに戻ることなく1年間を過ごせたので、愛のことを考える余裕が出てきたから2枚目は『What's Love?』というタイトルにして。そこからさらに1年たった今。でも、このタイトルは、作ってから決めたんですよ。一番大きな理由は、10月10日が日本記念日協会に「JUJUの日」と認定されてるんですけど、2010年10月10日で10が3つ並ぶのは生きてるうちに今年しかないだろうなというのがまずあって。それと、できあがったものを聴いてみると、今のJUJUはこれ以上でもこれ以下でもないという等身大のものができたし、1stアルバムからの3年間でできあがってきた人間関係も見やすいアルバムになっているから、“JUJUってこんな人なんですけどいかがでしょうか”という意味で『JUJU』にしました。だから“これがJUJUです!”っていう感じではないんですよ。

――もっと自然体な感じですね。

JUJU: “3枚目はこうなりました。ちょっと聴いていただけますか?”っていう感じ。歌詞の内容も、1枚目の頃よりももっと大人になって、人生のことを考える曲が増えた気がする。自分の人生を悲観することもあったけど“でもそうじゃないよね”ということもあり、一方で“やっぱり結婚相手にはめぐり合わないもんだな~”と思ったり(笑)。失恋してみたり、昔の知り合いに再会して“今さらそういうこと言うよね~”みたいなことがあったり、いろんなことを織り交ぜてみました。

――2009年には「明日がくるなら JUJU with JAY'ED」という大ヒットが出ましたよね。だから気持ち的にはイケイケドンドンなのかなって想像してたんですけど、ちょっと違いますか。

JUJU: 全然です。イケイケドンドンになる社風じゃないんです(笑)。決してその状況に甘んじないというか、誰もあんまりヒットしたつもりがないんですよ、うちのチーム内は。私も含めて。いつでも崖っぷち感が漂ってるから、イケイケドンドンには絶対ならない。だからよく“デビューから5年たって状況は変わりましたか”っていう質問をされても、まったく何も変わってなくて。

――逆に言うと、大ヒットのプレッシャーもなく?

JUJU: そうですね。基本、失うものは何もないという気持ちなので。もし失ったら、また一からやればいいと思ってるから。もちろんファンのみなさんを大事にしつつ、でもいい意味で裏切り続けたいんですよね。最初はバラードの人だと思われていたら、R&Bみたいなことをするのもある意味裏切りだし、じゃあR&Bの人なんだと思った人に対してその次にロックみたいなのを出すのも裏切りだし、常にいい意味で裏切り続けることが大事だと思うので、そう考えると失うものは何もないなと。聴いてくださる方々がきっとみなさんいい人なんで、あんまり裏切られた気になってる人が少ないのもうれしいんですけど(笑)。だからあんまり気負うことはなかったです。

――サウンド的にはR&B、ジャズ・バラード、フュージョン、ボサノヴァ、レゲエ、エレクトロ・ポップ、ロック…軽やかにいろんなことをやってますけど、曲調は1曲ごとに考えるんですか。

JUJU: 1曲ごとですね。前回のアルバムからの1年間で、海外の作家さんから曲を集めて仮歌を録ってみたりして、いいものをためていった中から「アルバムに何を入れようか」というふうにやってきたので。アルバムのコンセプトを決めたのは本当に最終段階です。

――最終的に、アルバムのコンセプトになったワードというのは?

JUJU: 雌道(メスドウ)。“女の子とは”ということをすごく考えました。私も女の子ですけど、女の子の雑草精神みたいなものは絶対みんな持っていて、いくつになっても女の子は女の子であることをやめない、というのをすごく思ったんですね。すっごい嫌なことがあって、うちひしがれて大泣きして、死にたいと思った次の日でもやっぱりちゃんとお化粧するし、歩きながらふとウィンドウを見た時に、そこに映ってる自分がひどい格好をして見えるのが嫌だから、オシャレもして出かけるし、内心ボロボロでもちゃんと外見は固めるのが女の子だったりして。そうやってるうちに、ちょっと前を見て歩けるようになったりするのが女の子だと思うから。そういう女の子の日々に起こること

――失恋したり、上司に怒られたり、ひどい男に出会ったり、そうかと思ったらものすごくいい恋をしてみたり、誰かに告白してみたり、別れがあったり

――いろいろある中で女の子は、それでもあきらめずに自分の欲望を満たしていくんだろうなということを考えたんですね。私は結婚もしたいと思うし、そういう人を探しつつ、でも全然結婚に向かない人とばかり恋をしてみたりとか(笑)。それでも憧れは持って、仕事もして、嫌なことがあって凹むことがあったり、という自分にもものすごく重なるので。「雌道(メスドウ)」というと言葉の響きは良くないですけど、オンナノコ道っていうことですね。

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