[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「インターポール」

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実は海外と日本との間に人気の開きがあるアーティストは結構いて、キングス・オブ・レオンとザ・キラーズのDVDを観て、日本でもこれ位盛り上がってくれたら…と思ってしまったが、ニューヨーク大学で知り合ったメンバーによって結成されたインターポールもまた、ある意味その一組。

ニューヨーク勢ならではのスタイリッシュなサウンドと、退廃的な文学性でイギリスを中心にスター・バンドへと登りつめていった彼らが、2010年新作をリリースする予定だと明かした。

フロントマンのポール・バンクスはBBCのラジオ番組で「よりクラシック的なサウンドを施したものになる」とコメント。ベースのカルロス・デングラーがオーケストラの要素を加えているようだ。

彼らなりのピクシーズへのオマージュかと思われた2作目『アンティックス』を経て、前作『アワー・ラヴ・トゥ・アドマイヤー』でバンド史上初めてキーボードを導入した彼らだが、リリース当初は“インターポールからダークさが消えた”と話題になった。ところがドラマーのサム・フォガリノは、新作はデビュー作『ターン・オン・ザ・ブライト・ライツ』に近い雰囲気と発言。

ポールは「一度やった音を再度やることはないだろう」と否定しているが、デビュー作でのダークな文学性と、近作で推し進めたスケールの大きな曲が合わさるのかもしれない。2010年の前半には発売予定。2010年も楽しくなってきました。

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