安室奈美恵、『PAST＜FUTURE』がアジア5ヵ国で1位の大記録

2009年12月16日に発売された安室奈美恵のオリジナルアルバム『PAST＜FUTURE』が、アジア5ヵ国のCDチャートで1位を獲得するという日本人女性アーティスト史上初の快挙を成し遂げた。

◆安室奈美恵の最新画像

アジア5ヵ国とは、日本、台湾、香港、韓国、シンガポールの5ヵ国で、それぞれ『PAST＜FUTURE』は発売後1週間のアルバムチャートで1位を獲得。

香港唯一のJ-POPチャートである「HMV香港 J/K-POP週間チャート」では、発売1週間後に1位（2009年12月22日発表）を獲得した後、2010年1月26日発表のチャートまで、なんと6週連続で1位を獲得。香港では連続1位を獲得することは非常に稀な出来事。しかも、これまで発売直後からの5週連続1位というのが“超えられない最高記録”となっていたが、安室奈美恵は本作でそれを塗り替えるという快挙を達成した。

韓国では、同国の最大手配信サイトでもJ-POP1位を獲得し、台湾や香港ではラジオチャートでも1位と、CD購入者だけではない音楽リスナーに対しての需要も高い。

K-POPが人気の強いシンガポールについては、日本で圧倒的なセールス枚数（170万枚）を記録したベスト盤『BEST FICTION』の発売時は最高位2位だったにも関わらず、今作『PAST ＜ FUTURE』では4週連続1位。確実に同国の安室奈美恵ファンは拡大している模様だ。

アジア各国での安室奈美恵人気にはいくつか要因が考えられる。まず、アジアでは、日本のファッション雑誌やインターネット、テレビや新聞からの情報が好まれ、注目を集めている。トップアーティストであればあるほど、その手の情報や露出が増えるため、日本での安室奈美恵の爆発的人気を受け、彼女のファッションや音楽性が幅広くアジアに伝わったことがこの快挙の大きな理由であるといえるだろう。

また、安室奈美恵は2002年に＜ASIA MUSIC FESTIVAL IN 上海＞に参加した後、2004年には自身の全国ツアーのアジア公演として台湾で＜So Crazy in Taipei＞、韓国では＜AMURO NAMIE So Crazy Your in Seoul 2004＞を行ない、さらにアジアで行なわれたMTVの音楽イベントにも多数参加の経歴を持つ（＜2004 MTV BuzzASIA Concert＞（2004年 / 韓国）、＜MTV Asia Aid＞（2005年 / タイ））。2008年には全国ツアー＜namie amuro PLAY tour 2007＞の追加公演として＜namie amuro PLAY MORE!! In TAIPEI＞を台湾で開催。そして忘れてはならないのが、2009年に女性アーティスト歴代最大動員数を記録（約50万人動員）した全国ツアー＜namie amuro BEST FICTION TOUR 2008-2009＞。このライヴツアーの追加公演で、台湾公演と上海公演を行ない、台湾で収録されたライブDVD『namie amuro BEST FICTION TOUR 2008-2009』は、初動売上記録で日本国内女性アーティスト歴代トップとなった。

特に台湾の情報は、中華圏に多く流れる傾向がある。つまり、これら安室が行なったライヴの評判が、台湾から近隣諸国へ流れることで、アジア全体でのアーティストとしての認知が高まったことも要因として考えられるだろう。

アジア各国での人気の高さは日本人アーティストトップレベルと言える安室奈美恵。この反響を受けて、タイでのアルバムリリースも現在進行中という。安室奈美恵が、日本の代表的なアーティストから、アジアにおけるJ-POPの女王として君臨、進化し続けていくことは間違いない状況だ。

◆『PAST ＜ FUTURE』CD収録曲一覧
◆安室奈美恵オフィシャルサイト
◆安室奈美恵レーベルオフィシャルサイト
◆iTunes Store 安室奈美恵（※iTunesが開きます）